幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))

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著者 : 東野圭吾
  • 集英社 (2007年3月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (786ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461343

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幻夜 (集英社文庫 (ひ15-7))の感想・レビュー・書評

  • なんて真っ白な空気なんだろう。

    この世界は冷え切っている。

    読書中はずっと背筋が凍ってしまうんじゃないか、と思える程、ぞくぞくしっぱなしだった。

    一枚の毛布も無く、
    一欠けらの優しさも無く、

    生きるとは、それほど過酷な事なのか?

    ハイヒールで他者を踏みつけ、
    柔らかな血肉の階段をのぼって行く美しい女に
    誰もかれもが、心を奪われ、身を捧げ。

    偶々、その対象が「美しい女」であったに過ぎない。
    又、女にとっては「美の追求」であった。に過ぎなかっただけの話なのだろうか?

    何者かに心奪われずには捧げずには
    生きては行けぬ、人の悲しすぎる本性が
    冷ややかな目線で物語った幻の夜。

    どんな夜だって幻かも知れない。
    でも、
    こんなにも胸に痛く、心に残ってしまった夜を一体どうすればいいんだろう?

    あとがきによると。

    実はすでに購入済みで、未だ未読の『白夜行』とは二部構成になっているらしい…。
    こちらの世界で埋まらぬ溝を
    そちらの世界とあわせてはひとつになると言うのなら…

    もちろん踏み込みはするが、
    読む前からすでに恐ろしい、って一体…^^;

  • どうしても白夜行と比べると…。面白いのだが、深みが足りない。いや、普通の小説としては上出来なのだが白夜行がすごいだけに。

  • 『白夜行』に続いて読了。
    この2作はどうしても比べてしまうが『白夜行』のほうが惹きつけられるものがあった。
    今作は物語になかなか入り込めなくて読むのに苦労したが、ラスト200pは一気読みできた。

    雅也が不憫過ぎる。
    どんな状況であれ、殺人は良くないが他に人生の選択肢はなかったのかと思う。
    もし、雅也が有子と一緒になれたら・・・と思わずにいられない。
    でも、雅也が美冬と出会っていなければ
    雅也は有子とも出会っていなかったと思うとどうしようもなかったのかもしれないとも思う。

    美冬(雪穂)は整形したことでただただ気持ち悪い存在となった。
    忌まわしい過去を持つ雪穂を捨てて、身も心も別人(美冬)になりたかったのだろうか?
    読了後には人生において受身の雅也と、どんな手を使ってでも自分の思い通りにする美冬との対比が面白いと思った。

    『白夜行』も含めて最後まで美冬(雪穂)の心理描写を描かなかった東野氏に感服する。
    今作は『白夜行』の続編ではないと東野氏は仰ってるそうだ。
    作中に雪穂に繋がる伏線をちりばめておいて
    そんなはずはないだろうと不満に思っていたが、今は納得できる。
    そうすることで、美冬(雪穂)の得体の知れなさを浮かび上がらせて、
    物語を際立たせているからだ。
    想像力も掻き立てられるので、たくさんの検証サイトがあるのも納得できる。

    表紙は神戸三宮周辺かな。

  • 美冬は雪穂と同一人物なんですかねえ
    どっちも嫌いだから私はあまり関心ないです

  • どうしても白夜行と比較してしまうことを許してほしい。

    白夜行は事件に関して間接的な文面なのに対し、
    幻夜は事件に対して直接的な文面が多い。
    白夜行は読者の想像を膨らませる構成だったが、
    幻夜はその意味ではやや弱いかもしれない。

    白夜行よりはスッキリ終わった気がするがそれは人によりけり。
    読後の余韻がもっとほしいかな。

    ただこれはこれでよくできた作品。

  • 10年振りくらいの再読。

    「白夜行との関連性に気付いて喜ぶ」という特典の占める割合がかなり大きい。
    今回も美冬が生き残ったので、さらに続編があればいいなと思います。

  • 長いけど、それに見合う内容を伴ったピカレスクロマン( ´ ▽ ` )ノ。
    「白夜行」の続編だけど、むしろこっちを先に読んだほうがいいかも( ´ ▽ ` )ノ。

    とにかく、冬美のキャラクターが際立っている( ´ ▽ ` )ノ。自分もこんな女の手足になりたい( ´ ▽ ` )ノ。

    阪神大震災、オウムサリン事件、ミレニアム等々、実際にあった出来事を巧みに裏張していて、リアリティーと緊迫感がマシマシ( ´ ▽ ` )ノ。
    でも、阪神の時って本当にあんな地獄絵図になったの?……(゚д゚)!
    東日本大震災を経験したけど、揺れで倒壊した建物はそれほどなかったし、犯罪行為もありえなかったけどなあ……(´ェ`)ン-…。

    あと、ブクログでみんなも書いてるように、ラストだよなあ(´ェ`)ン-…。
    雅也の行動が唐突すぎというか、全体の流れと乖離しすぎというか……(´ェ`)ン-…。
    まあ、拳☓が☓☓したのは彼の技術に欠陥があったという証で、だからこそ美冬に見限られた、ということなのかね?(´ェ`)ン-…。

    有子ちゃんには幸せになってほしい( ´ ▽ ` )ノ。
    あとの奴らはどうでもいいや( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/06/07

  • 「二人で戦い抜いていくと約束したやろ。周りは全部敵。あたしらが生き残っていくためには、お上品なことはしてられへん」(181ページ)

    白夜行の、あの2人の視点バージョンだろうか。

    「あたしらは夜の道を行くしかない。たとえ周りは昼のように明るくても、それは偽りの昼。そのことはもう諦めるしかない。」(270ページ)

    妖艶で、冷徹。
    それが徹底している。
    青江真一郎をはめていく流れ、本当に恐ろしいよ……。

    「俺が彼女と過ごした夜は、全部幻だったのかーー。」(593ページ)
    最後は憎しみに満ちていたような雅也だったけど、それでもやっぱり美冬を思っていたのかなぁ。

    それなのに、最後の美冬の一言「いいえ、こんなに素晴らしい夜は初めて。幻みたい」(779ページ)は、もう何と言うか、残酷だ。
    美冬が美冬でないということを知る男2人が死んで、うれしいか!

  • 一気読み。かなりのボリュームだが、さすがにグイグイ惹きつける。
    ラストの展開はかなり強引であれっ?という感じ

    白夜行をまた読みたくなった。

  • 『白夜行』のテーマをさらに突き詰めた感じ。『白夜行』とのつながりも暗示されてるし、読み返したくなった。映像版も見たい。

  • 面白かった。
    なんだこれ。
    白夜行を読んで、そのまま続いて一気読み。

    悪い夢も連日見まくった。笑
    でも読むのを止められない不思議。

    すごいなー
    東野圭吾さんは。

  • 私にとっては白夜行より面白い。有吉佐和子の悪女について、を思い出させる。

  • 白夜行と幻夜の2作品を読んだ結果、亮司と雅也はただの脇役に過ぎないという事が分かった。どちらも美冬、つまり雪穂の魔性に魅せられた報われない存在であった。雪穂は亮司の事は本当に好きだったかもしれないが、雅也の事はただの使い捨ての道具としてしか見ていなかった。亮司の死によりその冷酷な性格がさらに強まったのだろうか。彼女が唯一少しでも心を開いた亮司のような存在はもう現れないのかもしれない。しかし彼女はこれからも自分の思い通りの人生を歩むのだろう。どのような脅威が迫っても彼女なら平気でかわせてしまえるように思う。

  • 百夜行の続編。
    スカーレットオハラ。
    ブティック。
    雅也を陰の存在に。
    中で出さない。
    あの女は一体 誰なのか!
    百夜行を読んだら最高に楽しめる。
    美冬(あの女)はどこまでいけば満足するんだろう・・・・
    すべての人間を踏み台にして情に流されない美冬が怖いしすごく 悲しい。

    またも震えるぐらい分厚かったけど 一気に読ませる東野圭吾は天才です!

  • 多分「白夜行」の続編。
    これだけでも十分読めるけど、「彼女」のヒントがたくさん散らばっているので、前作を読んでいるひとは「あー、やっぱりー」と思うことが多いのではないかと。

    他の方のレビューだと「白夜行」より評価低いみたいだけど、私はこっちの方が好きですかね。
    悪女に人生狂わされて、そのまま死んでく雅也さんが哀れっぷりが良い。
    ただ、最後に衝撃を持ってきたかったのか、
    美冬に裏切られたことを知って彼女を殺そうと動いてたはずの雅也さんが、本当は加藤刑事を殺そうと動いていたってのは納得できん。
    ラストの展開とこれまでの心理描写が繋がらなくて、もやっとしたまま終了ー、な感じ……。
    白夜行読んだ時も似たようなこと思ったんだよな。
    これだけ緻密にトリック組み上げてきてるのに、何で一番重要な部分で心理描写と絡まないんだろう。

    白夜行は3部作のようですが、続きはもう良いかな……。
    東野作品はひっかかりを抱えたまま読み終えることが多くて、私の肌に合わないようです。

  • 明確には語られてはいないものの、ほぼ白夜行の続編となる作品。
    白夜行は映画で観ただけだったので、続編にあたる今作品を読むことに少し抵抗があった。
    しかし、心配は無用だった。この悪女っぷりは映画でも小説でも関係ない。
    いや、歳をとるにつれて磨きがかかっている。

  • なるほどそれで「幻夜」なのか、と納得。前作に比べると残忍さが少しおさまってたかなあ。それでも水原の生き様が切なすぎる。最後の最後は少し痛い目見てくれるはず、と希望を持って読み進めたものの……スカッとしない終わり方なのも前作同様。関わっちゃいけない人間ってのはいるもんなのねー。

  • 図書館にて借りました。

    阪神淡路大震災の背景で殺人が起こるお話。
    白夜行の主人公カップルが主人公。

    「美しい女」

    ただそれだけでミステリーだと思う。
    でも、それ以上に存在がミステリー。

    あの震災はリアルタイム世代なので、とても描写がリアルに感じた。
    TVで観たとき、同じ関西だなんて信じられなかったもんな。

    最後はどもまでも、「運」が勝負だったと思う。
    そしてどこまでも、「強くて哀しい女」

  • 疲れと悲哀と疑問が残る読後感。

    白夜行との決定的な違いは、犯行が明確に記載されているかどうかである。

    この違いだけで、圧倒的に違う読後感をうんでいる。

    白夜行同様に上昇志向の女性と彼女を補佐する男性、執拗に事件を捜査する刑事が登場する。

    重なりそうで、重なるのか。似ているだけで同一なのか。謎を残して終わる部分も特徴。

    のめり込んでしまった。

  • 暗くて、救いようのない話。

  • 『白夜行』は、共に生きるための必死さや
    人の悲しみのようなものが背後に漂っていて
    胸に切ない読後感があったが
    この作品は周囲の人の利用、周到な計画といった
    主人公が自分を隠し守るためのおぞましい執念のようなものが
    謎解きのなかで表に出てきて、怪物的で気持ちが悪い。
    とはいえ、物語の展開と章の構成、
    さらにタイトルの意味が明らかになった後のスピード感で
    これだけのページ数を一気に読ませる魅力が上回る。

  • 白夜行 がすごく好きで、期待してこの本を読みました。
    私はこの本は好きになれません。美冬のことも好きになれません。
    雪穂はまだ、自分の人生を、自分なりに生きていたと思ったのですが(どうにもならないような人生を、自分なりに、持てる力を最大限使い、周りに負けないように、強く生きようとした結果があの様な生き方になった)美冬はただただ自分のエゴのために他人を犠牲にして生きているだけのように感じました。
    作者がどのように思って書かれたかは分かりませんが、雪穂と美冬を同じ人のようには、私は思えませんでした。

  • 白昼夜の続編という事で...。

    続編だからやっぱり好きじゃない。美雪が美冬になって、やっぱり冷たいままで、男を自分のために使い捨てる。

    この小説、男側や被害者側から書くと悲惨だが、美冬側から書くと面白そうな気がする。どうやって周りの駒を使おうか。どうやって事実を突き止めようか。この男はプラスかマイナスか。美冬の思考を美冬の価値観で積み上げて行く様を読んでみたい。

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