幻夜 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 24653
感想 : 1564
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  • Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461343

感想・レビュー・書評

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  • ★3.5
    白夜行に比べて、登場人物の心理描写が多かったので感情移入して読めた気がする。
    白夜行の雪穂が幻夜の美冬なんではなって説が濃厚らしいけど、白夜行が難しかったからよく分からん
    幻夜としては楽しめました
    中山七里さんの嗤う淑女読んでるみたい

  • 面白い!白夜行との繋がり方が素晴らしい。こちらも分厚いので気合い入れて読まなければと意気込みましたが、すぐに東野圭吾ワールドに入り込めるのであっという間に読めました。
    悪女怖い,,,

  • 悪が逃げ切るというラストは好きではない。 
    読後感、最悪。理不尽の多い世の中でフィクションくらいは正しい方が正義であって欲しい。
    勝った方が正義というのは気分悪い。

  • 主人公となる二人の関係とその周りの人間との交わりがすごく面白い作品。
    読み終えて、すごく長い作品ではあったがスッキリした感じで終わってよかった。
    結末は非常にまた悲しかった。

  • 白夜行をもう一度読んでいるようで、また違った味があって、あっという間に読了でした。
    また、ストーリーを忘れかけた頃に、もう一度読み直ししようと思います。

  • 2021年5月5日読了。許せなかった。最初は許せなかった。阪神淡路大震災をキッカケにするも、関西人をこんなにコケにして、こんなに汚い人間に描いて、腹たって仕方なかった。でも、あとから私より年上の人に話を聞いてみると、少なからずこのような惨状であったとのことだった。被災した時は私は12歳だったから、何も知らなかったんだと思う。火災保険が降りるから(当時地震保険はまだなかった)、自分の家を燃やした人もいるらしい。人のものを盗んだり、被災せずキレイに立ってる建物のガラスを割ったりされたりしたらしい。人間の心は余裕がなければこんなに貧しいものか。本編から外れてすいませんでした。美冬の悪女っぷりには舌を巻いた。「白夜行」と比べると、男がさらに気の毒で仕方なかった。この女だけは許せない。雅也の無念たるや・・・。

  • 美冬の完全犯罪にもやっと感が否めない。初めから彼女の思う壺だった雅也に同情、、
    800ページほどあったが1日で一気読みした。
    登場人物がどんどん出てくるので途中戻りながら読んでしまった。伏線回収◎

  • すべては幻だったのか─
    『白夜』でしか生きられなくなった男と女。
    暗い『白夜』を照らす光さえも幻なのか。
    何を信じ、何を支えに生きるのか分からない。
    何のために、誰のために生きているのだろうか。
    幻を求め、幻の為にすべてを犠牲にしてきた。
    『白夜』の先に待っていた人とは。

  • ページ数に圧倒され、気になっていたけど保留にしていた一冊。ついに読み切った。
    東野作品でも、間違いなく長編大作。白夜行と姉妹作品とも言われている。
    阪神大震災直後、雅也は自らの叔父を衝動的に殺してしまったところを、ある女に見られてしまう。それが、美冬との出会い。
    2人は運命共同体として、東京に移り、以降、彼らの身を守るため、よからぬことに手を出す。
    美貌を武器に男心を操り、また非凡なビジネスセンスも発揮し、様々な事業を拡大していく美冬。
    そして、美冬の操り人形として動き続ける雅也。
    雅也と、美冬に知らず知らずのうちに操られ翻弄されていく多くの登場人物、彼らを追い続ける加藤刑事の視点で物語は進む。
    読んでいて息が苦しくなるくらい重く、また美冬が恐ろしくゾッとする。
    だけどページをめくるのがやめられない。終盤、一つ一つのエピソード、事件がつながっていく展開には目を見張る。東野先生は、やはり天才だ…。
    ラストは、こうならないで欲しいな、、と思いながらもきっとこういうラストになるだろうな、と、予想通りの締めくくりだったかな。
    白夜行もまた読んでみたくなったけど、気分が重くなりそうなので…少し時間をおこうと思う。

  • これは衝撃!白夜行の続編と言われているが成る程納得。恐るべき唐沢雪穂。これは読む前に絶対に白夜行読んでおいた方が良いね。怖さ倍増です。

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著者プロフィール

1958年、大阪府生まれ。大阪府立大学電気工学科卒業後、生産技術エンジニアとして会社勤めの傍ら、ミステリーを執筆。1985年『放課後』(講談社文庫)で第31回江戸川乱歩賞を受賞、専業作家に。1999年『秘密』(文春文庫)で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者χの献身』(文春文庫)で第134回直木賞、第6回本格ミステリ大賞、2012年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』(角川書店)で第7回中央公論文芸賞、2013年『夢幻花』(PHP研究所)で第26回柴田錬三郎賞、2014年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞。

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