幻夜 (集英社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 集英社 (2007年3月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (792ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087461343

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幻夜 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • なんて真っ白な空気なんだろう。

    この世界は冷え切っている。

    読書中はずっと背筋が凍ってしまうんじゃないか、と思える程、ぞくぞくしっぱなしだった。

    一枚の毛布も無く、
    一欠けらの優しさも無く、

    生きるとは、それほど過酷な事なのか?

    ハイヒールで他者を踏みつけ、
    柔らかな血肉の階段をのぼって行く美しい女に
    誰もかれもが、心を奪われ、身を捧げ。

    偶々、その対象が「美しい女」であったに過ぎない。
    又、女にとっては「美の追求」であった。に過ぎなかっただけの話なのだろうか?

    何者かに心奪われずには捧げずには
    生きては行けぬ、人の悲しすぎる本性が
    冷ややかな目線で物語った幻の夜。

    どんな夜だって幻かも知れない。
    でも、
    こんなにも胸に痛く、心に残ってしまった夜を一体どうすればいいんだろう?

    あとがきによると。

    実はすでに購入済みで、未だ未読の『白夜行』とは二部構成になっているらしい…。
    こちらの世界で埋まらぬ溝を
    そちらの世界とあわせてはひとつになると言うのなら…

    もちろん踏み込みはするが、
    読む前からすでに恐ろしい、って一体…^^;

  • どうしても白夜行と比べると…。面白いのだが、深みが足りない。いや、普通の小説としては上出来なのだが白夜行がすごいだけに。

  • 『白夜行』に続いて読了。
    この2作はどうしても比べてしまうが『白夜行』のほうが惹きつけられるものがあった。
    今作は物語になかなか入り込めなくて読むのに苦労したが、ラスト200pは一気読みできた。

    雅也が不憫過ぎる。
    どんな状況であれ、殺人は良くないが他に人生の選択肢はなかったのかと思う。
    もし、雅也が有子と一緒になれたら・・・と思わずにいられない。
    でも、雅也が美冬と出会っていなければ
    雅也は有子とも出会っていなかったと思うとどうしようもなかったのかもしれないとも思う。

    美冬(雪穂)は整形したことでただただ気持ち悪い存在となった。
    忌まわしい過去を持つ雪穂を捨てて、身も心も別人(美冬)になりたかったのだろうか?
    読了後には人生において受身の雅也と、どんな手を使ってでも自分の思い通りにする美冬との対比が面白いと思った。

    『白夜行』も含めて最後まで美冬(雪穂)の心理描写を描かなかった東野氏に感服する。
    今作は『白夜行』の続編ではないと東野氏は仰ってるそうだ。
    作中に雪穂に繋がる伏線をちりばめておいて
    そんなはずはないだろうと不満に思っていたが、今は納得できる。
    そうすることで、美冬(雪穂)の得体の知れなさを浮かび上がらせて、
    物語を際立たせているからだ。
    想像力も掻き立てられるので、たくさんの検証サイトがあるのも納得できる。

    表紙は神戸三宮周辺かな。

  • 美冬は雪穂と同一人物なんですかねえ
    どっちも嫌いだから私はあまり関心ないです

  • どうしても白夜行と比較してしまうことを許してほしい。

    白夜行は事件に関して間接的な文面なのに対し、
    幻夜は事件に対して直接的な文面が多い。
    白夜行は読者の想像を膨らませる構成だったが、
    幻夜はその意味ではやや弱いかもしれない。

    白夜行よりはスッキリ終わった気がするがそれは人によりけり。
    読後の余韻がもっとほしいかな。

    ただこれはこれでよくできた作品。

  • 10年振りくらいの再読。

    「白夜行との関連性に気付いて喜ぶ」という特典の占める割合がかなり大きい。
    今回も美冬が生き残ったので、さらに続編があればいいなと思います。

  • 長いけど、それに見合う内容を伴ったピカレスクロマン( ´ ▽ ` )ノ。
    「白夜行」の続編だけど、むしろこっちを先に読んだほうがいいかも( ´ ▽ ` )ノ。

    とにかく、冬美のキャラクターが際立っている( ´ ▽ ` )ノ。自分もこんな女の手足になりたい( ´ ▽ ` )ノ。

    阪神大震災、オウムサリン事件、ミレニアム等々、実際にあった出来事を巧みに裏張していて、リアリティーと緊迫感がマシマシ( ´ ▽ ` )ノ。
    でも、阪神の時って本当にあんな地獄絵図になったの?……(゚д゚)!
    東日本大震災を経験したけど、揺れで倒壊した建物はそれほどなかったし、犯罪行為もありえなかったけどなあ……(´ェ`)ン-…。

    あと、ブクログでみんなも書いてるように、ラストだよなあ(´ェ`)ン-…。
    雅也の行動が唐突すぎというか、全体の流れと乖離しすぎというか……(´ェ`)ン-…。
    まあ、拳☓が☓☓したのは彼の技術に欠陥があったという証で、だからこそ美冬に見限られた、ということなのかね?(´ェ`)ン-…。

    有子ちゃんには幸せになってほしい( ´ ▽ ` )ノ。
    あとの奴らはどうでもいいや( ´ ▽ ` )ノ。

    2016/06/07

  • 「二人で戦い抜いていくと約束したやろ。周りは全部敵。あたしらが生き残っていくためには、お上品なことはしてられへん」(181ページ)

    白夜行の、あの2人の視点バージョンだろうか。

    「あたしらは夜の道を行くしかない。たとえ周りは昼のように明るくても、それは偽りの昼。そのことはもう諦めるしかない。」(270ページ)

    妖艶で、冷徹。
    それが徹底している。
    青江真一郎をはめていく流れ、本当に恐ろしいよ……。

    「俺が彼女と過ごした夜は、全部幻だったのかーー。」(593ページ)
    最後は憎しみに満ちていたような雅也だったけど、それでもやっぱり美冬を思っていたのかなぁ。

    それなのに、最後の美冬の一言「いいえ、こんなに素晴らしい夜は初めて。幻みたい」(779ページ)は、もう何と言うか、残酷だ。
    美冬が美冬でないということを知る男2人が死んで、うれしいか!

  • 一気読み。かなりのボリュームだが、さすがにグイグイ惹きつける。
    ラストの展開はかなり強引であれっ?という感じ

    白夜行をまた読みたくなった。

  • 『白夜行』のテーマをさらに突き詰めた感じ。『白夜行』とのつながりも暗示されてるし、読み返したくなった。映像版も見たい。

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