- Amazon.co.jp ・本 (200ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462333
感想・レビュー・書評
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きっと自分には合わないんじゃないかと思いながら読んだのですが、想像よりすごくロマンティックな掌編でした。
これをロマンティックと呼んでよいのならば、めちゃくちゃロマンティックです。ただ感覚が自分とピタッと合うという感じではなかったな。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
不思議な話のショートショート。
読みやすさ抜群で、生活の合間で読んだにもかかわらず、1日で読了。
「オトヤ君」などは常識に縛られる世界を風刺していて、よかった。 -
どの話も奇想に富んで面白かったが「光の速度で祈ってる」に感動。
イノセンスな愛が凝縮されている。
愛し合った男女がいて、愛し合って生まれたものがヒトのかたちをしていなくても、それは愛のかたまりなのだ。 -
リアルな日常感情の描写の最中、ファンタジーが少し、すっと差し込んできて何とも言えない調和を醸し出してるそんな掌編二十篇でした。解説の言葉を借りると、「要するに不思議の性格に満ちた作品である」ラブ1からラブ3・空が、夏に、泳いで・さよなら神様・僕は音楽を聞きながら死ぬの4本が好き。
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目次の文字、トビラページの文字の並び、文体、
どれも美しく、古川日出男の美学を感じる事ができる一冊です。
私は特に「オトヤ君」が好き。
誰かに「gift」したくなる一冊。 -
さらっと読める短編集。日常生活にささやかに訪れる、様々なかたちの“贈り物”のお話。
『アラビアの夜の種族』や、『ベルカ、吠えないのか?』のような、暴力的なまでの勢いや熱量はないけれど、同じような不思議さは感じる。テンポ良く読めるのでひとつのお話につきもっと読みたいと思ってしまう。
「夏が、空に、泳いで」が夏の青春!恋!甘酸っぱい!できゅんとした。
「アルパカ計画」は…海を彷徨うコンテナ(アルパカ入り)の行方が気になる。 -
短編一つ一つがその背後に巨大な世界とつながっているような小説。
音楽、ロック、光などの単語たちがそれだけで一つの独立したキーワードとなって、多層化した世界をつなぎ止める軸の動きになっている。
それが稼働し、加速していき、ギフトとして他者に伝わって、また新たな物語が出来ると言うようなものだった。 -
透明感と失踪感のある文章がすごい良い。好み。
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相変わらずの古川節であっと言う前に読了。堪能した。
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2007-11-00