- Amazon.co.jp ・本 (472ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087462418
感想・レビュー・書評
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義理と人情と心意気、
まっとうな商売と高いこころざし。
今の時代にも通ずるものがあることを
あらためて思い知らされた。
山本一力作品は
自らの生き方を問い直す
いい機会を与えてくれる。
迷った時に読み返したい
バイブル的な一冊だ…。
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2019.5.2(木)¥250(-20%)+税。
2019.6.9(日)。 -
銭を売るという、江戸時代特有の職業。
男気、人情味に溢れ、誰からも慕われる賽蔵。
山本一力の筆によって、魅力的な人物に仕上がっている。
江戸深川の街並みが、まるで目の前に広がっているかのように臨場感溢れる文章。
山本一力の筆力に脱帽してしまった。 -
山本一力の真骨頂とも言える深川を舞台とした長編でしたが、本作は銭売りの頭である賽蔵を主人公にした銭売りを通した礼節をふまえ真摯に仲間や相手に向き合う賽蔵の姿勢がよく、それに応える人たちの粋な姿や人情味の厚い深川の人たちの目に見えない絆がいい感じで描かれています!
凄い登場人物は、己が認めた相手には、身分関係なく素直にリスペクトして相手を称えるところが人間としての深みを見ました。
また、長年の恋を成就させ賽蔵の女房となるおけいも商売人としてしっかりとした眼力も持って、賽蔵を健気に支えつつも、さりげなく賽蔵が至らないところを指摘するところも良かったです! -
2013/05/29読み始め2013/06/06
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「真っ当に商売をする」ということが希望に見えたのは、
裏返せば今の世の中が真っ当ではない表れか。
今日の夕刊(読売新聞)1面に、世界初の量販店としての
『越後屋』が取り上げられていて、読み終えたばかりの
この小説が、夢物語ではないと思われた。
夕食はサバにしました。 -
一力だ
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初めての一力作品。
深川の義理人情があふれる情景が文から浮き出て来る。
人物を描きながらも全体をみれば町を描いているような感じ。 -
「いつもの」山本作品。
深川人の人情、心意気がこの作品からもよくわかる。
粋で男らしい登場人物は、相変わらずスカッとさせられる。
最後まで気持ちよく読めた。