ブルボンの封印 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 12
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  • Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462432

作品紹介・あらすじ

1643年5月の夕暮れ、フランス国王ルイ十三世は死の床にあった。その密命を受けた枢機卿マザランは、馬車に大金を積ませて王宮を出発する。だがポン・ヌフの橋までやってきた時、一人の男をはね飛ばした。これがブルボン王朝を震撼させる事件の幕開けとなったのだった。フランス史上最大の謎といわれ、バスティーユに記録を残した秘密の囚人・鉄仮面の正体をめぐる愛と陰謀の歴史ロマン。

感想・レビュー・書評

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  • 宝塚かベルバラの世界です(←
    なんてキラキラしてるんだ・・・これが第一印象。

    登場人物のどなたも素敵です。
    一番はやっぱり肩まで伸ばした漆黒の髪に陶器のような肌を持つ、
    策略家のアドリアン・モーリスです! 文句なくかっこいい。

    ちょっと逆ハー気味ですが、主人公の女の子に少しも腹がたちません。 
    それはきっと、貴族の華やかな暮らしにあこがれながらも、
    自分の本来過ごしてきた素朴な田舎の島での生活の思いでも大切にし、フランスの王に愛されながらも貧民たちに目をむけ自分でなんとか助けようとする意志が彼女にあるからだと思います。
    私だったらそう思うなー、とか、私だったらそうする、
    とかいうことをとことん彼女がしてくれているというか・・・

    そんなヒロインにも魅力充分ですし、周りの殿方も
    文句なく魅力的なので、ぜひお勧めします・・・。
    ですが、内容はそんなにメロメロのキラキラかというと、
    そうではありません。 ある程度の重いテーマがあります。
    ので、ちょうど良く夢を見て、ちょうどよくずしーんとしたいひとにはお勧めの本です。

  • 感想は下へ。

  •  話の基本軸は恋愛なのに男の自分が普通に読めるぐらい物語として完成されているのは非常に素晴らしいと思う。

     この作者は運命論を意識しているのか、運命的な出会いやら美女美青年とやらが多く登場するがそこまで違和感なく配置されている。それは立派な美点だと思う。
     下巻ではどの様な展開を見せてくれるのか非常に楽しみ。

  • ルイ14世と酷似している青年ジェームズ

    肩に刻印がある少女マリエール

    共に自分の出生と親を知らない。彼らが自らの出生の秘密を求める事が、フランスの中枢を震撼させた。

    恋する乙女は強い。自分の中に確固たる信念があると、どんなに雑音が強くてもぶれない。宗教に近いな。

    主人公らの出生の秘密とフランス中枢の秘密に興味がそそられる。その秘密が明らかになりつつ、恋模様は混迷を深めつつ、とても面白い。

  • 鉄仮面伝説、っ最後はやっぱそうなるか~。わかり易いですね。
    ダルタニャンがチョイ役(てか一瞬)出てきて「こんだけ~」ってつっこんだ。

    藤本さんなんだからマノン目線で、もっと悪ーーーーってのも読んでみたい。

  • 中央 文学コーナ(文庫) B1F [Fフシモ//]

  • 08/03/17上下巻読了
    続きが気になりはするんだけど、登場人物に若干イラっとしながら読んでいた…。

  • 表紙絵がなんか好きだった。なかなか面白い。

  • どっちかというと恋愛ものだったけど、歴史っぽいのを期待していた私。アドリアン・モーリスがかわいい。

  • 既読
    新潮社でも発行

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著者プロフィール

長野県生まれ。西洋史への深い造詣と綿密な取材に基づく歴史小説で脚光をあびる。フランス政府観光局親善大使。著作に、『新・三銃士』『皇妃エリザベート』『シャネル』『アンジェリク緋色の旗』『ハプスブルクの宝剣』『王妃マリー・アントワネット 華やかな悲劇のすべて』『幕末銃姫伝』『i維新銃姫伝』など多数。青い鳥文庫ではKZのほかに「妖精チームG(ジェニ)」シリーズ、『マリー・アントワネット物語』『三銃士』も手がけている。

「2019年 『探偵チームKZ事件ノート 特装版 校門の白魔女は知っている』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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