50代からの選択 ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか (集英社文庫)

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  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087462661

感想・レビュー・書評

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  • 大前研一(1943年~)氏は、早大理工学部卒、東工大原子核工学科大学院修士課程修了、マサチューセッツ工科大学原子力工学科大学院博士課程修了、日立製作所勤務、マッキンゼー日本支社長、カリフォルニア大学ロサンゼルス校教授、スタンフォード大学経営大学院客員教授等を経て、(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役社長、ビジネス・ブレークスルー大学学長等を務める。
    私は50代後半の会社員で、若い頃、大前氏の書いたビジネス関連の本をよく目にしたものだが、本書は、2004年(大前氏が61才前後)に、50代になったビジネスマンに対して、人生の後半にどう備えるべきかを語ったもの(2008年文庫化)で、私は40代半ばで読んだが、今般書棚の奥にあったものを偶々見つけてパラパラと再読してみた。
    大前氏は、極めて高いレベルのキャリアを持ち、ある意味人生に成功した人物であり、本書についても、それを踏まえて読むべきとは思われるが(この手の本はいずれも、「ある一つの」人生を送った(送っている)人が書いたものなので、著者の経験・性格・考え方が色濃く反映されざるを得ず、一般論というものはそもそもあり得ない)、今般10数年を経て再読して、(自らの経験から)共感すること、改めて心に留めておきたいことが多いものだった。
    例えば以下のような点である。
    ◆サラリーマン生活の棚卸しを50歳前後でしておく。自分に何ができるかを把握しておくことが、その後の社会人の人生に役立つ。
    ◆「会社人間」としての人生を空振りしたことを自覚し、会社人間をやめるためのリセットボタンを押す(成仏する)。そして、定年後の20年をハッピーに生きるためのことを考える。
    ◆問題が生じたときは、悩めば解決する問題なら、一生懸命に考えてなるべく早く解決し、悩んでも解決しない問題なら、そもそも悩まない。
    ◆「オレの人生は良かった」と言って死ねるように、結果から考えて重要と思うものはやり、重要ではないものはやらない。また、そのためにも、「とりあえず」の時間は作らず、意味あることに時間を振り向ける。
    ◆やりたいことがあるなら50歳前後までにスタートさせる。年を取れば取るほど新しいことを始めるのは難しくなる。
    ◆何をするときにも「残りの人生であと何回」と考えると、どれも適当に流せなくなり、密度の濃いものになる。

    また、大前氏は2008年に、30~40代のサラリーマンに「自分を「再起動」して反転攻勢に出てもらうことを目的」とした、『サラリーマン「再起動」マニュアル』を著しており、一人の著者が同じ時期に、異なる年齢層に向けて真逆とも言える本を書くこと自体面白いが、若い世代の人はまずはそちらを読むのがいいかも知れない。(どちらの本も今でも新刊で手に入るが、この手の本としては珍しいことだ)
    私としては、大前流の50代の生き方から、いいとこ取りをしたいと思う。
    (2008年6月了)

  • 会社人間をやめ、人間として定年後の20年間をハッピーに生きることに専念する。判断基準は人生を幸せに終えられるかどうか。やりたいことは今からやる。

    2004刊の文庫化。当時の50代は、今は60代。多数のワンポイントアドバイスという感じ。成仏に価値があるのはその前の鋼鉄の意思ありきかも。

  •  妻が持っていたこの本の初版は、2008年。俺は当時、30代だった。となると、ここで描かれている50代とはずいぶんちがうよなぁ。変化しているところも多々あるとは思う。特にここで想定されている日本は、まだ先進国だから。今はずいぶん変わっているんじゃないかなぁ。ただ、ここで書かれていることは、ずいぶん納得できる話ばかりだった。とすれば、時代が追いついたと頭べきなのか、あるいは普遍的な内容でもあるのかもしれない。まさに今、自分は50代に入ったところで、仕事のことなどあれこれ考え込むこともある。これを読んで解決するわけじゃないんだけど、少し気持ちを切り替えて向かえるくらいにはなったと思う。

  • 出版された年代を考慮した上で、年齢に関わる人の特性を参考にする

  • 文庫本は2008年刊行で内容はやや古いし、且つ、ライターが悪いのだろうが、文章が下手。
    ただ、50代に趣味を増やす必要があることを力説していて、参考になった。

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  • 50歳前後のサラリーマンに向けた、60歳を過ぎた大前研一からのアドバイス、辛口な。会社人生活も残り15年ぐらいを迎えて、残りの人生に向けてどう過ごすか、50代前が大事だという事がよく分かります。自分のこれまでを振り返り、棚卸しして、できれば大前さんのようにリセットしたいところ。もう14年前ぐらいの一冊なので話題の古さは否めませんが、人生後半に足を突っ込んだ身としては役立つアドバイスも多い。大前さん自身の50歳前後は都知事選で青島幸男に敗れたのが相当ショックだったようです。その辺の大前さん個人の話は、凡人にはあまり参考になりませんが。

  • 50代サラリーマンは同年齢のスポーツ選手や音楽家に比べていかに恵まれているか。会社に感謝。しかし50歳を過ぎたらポンコツ車で高速道路を長距離運転しているようなもの。絶対に無理はしないこと。徹夜は論外。スケジュールがタイトな仕事は断る。風邪気味なら仕事はキャンセルし、さっさと寝る。遊びのスケジュールは最優先。残りの人生であと何回楽しめるか?とカウントダウンすることで、限りある人生を楽しむことに気づく。定年後の人生を春夏秋冬、朝昼晩、雨の日も晴れた日も充実させるためにやりたいことを10以上見つける。

  • 30代の頃に読んだ本ですが、まさに対象世代になった今、文庫本で再読。
    50歳を過ぎたら会社での出世云々にはもう拘らず、会社人としては成仏して、来る60代、退職後の人生に向けた準備を始めるべし。このあたりはよくある論ですが、大前さんの場合は、いかに退職後に人生を楽しむかというポジティブな側面に焦点を当てているのが印象的。
    厳しい現実を突き付けられつつも、前向きな気分にもしてもらえる1冊。

  • ○引用
    「彼は、ビジョンや方向性、構想力、戦略性などについては、グループを動かしていくリーダーとして申し分なかったと思う。ただ、唯一、執着心に欠けていた。執着心というものは、要は相手と関わる時間なわけで、ある人と徹底的に話し合う、相手が深く理解するまで説明する、自分もいっしょに足を運んでその場の空気を共有する、何度も様子を見に行く、といった行動として現れる。」

  • 1,企業家が経営者として花開くのは35歳前後。
     入社して10年、35歳になれば会社で学ぶべき物は殆ど覚えてしまえる。最初の10年間で何処までいけるかが勝負。エンジニアの場合は、最初の5年間。5年で日本一、7年で世界一になれ。
    2,入社して10年間 ひと花咲かせられるだけの能力とアイデイアを持たない社員が、その後花開く可能性は極めて低い。
    3,日本では年齢と投票率が連動する。25歳は25% 65歳は65%  年寄りがマジョリテイを取ってしまう。
    4,50代で転職するなら、2ランク下の会社がいい。大会社でのノウハウや人脈が生きてくる。地方企業に転職すると、都会では当たり前のスキルが役に立つ。利権の障害商売が多い。それでいて経済規模は大きい。
    5,定年退職時にやりたいことを10以上作っておく。
      50代で始めないといけない事が多い。 半分はインドア 1つは音楽がベター。ぼけ防止に最適
    6,遊びの計画は1年のスケジュールの最優先。
    7,引退後の海外移住は 世界標準
       イギリス人はポルトガル,アメリカ人はフロリダ,ドイツ・スエーデン人はイタリア。イタリア人はスペイン。
    8,1955年以前生まれの人は、年金に恵まれた極めて幸運な世代。50代は、会社に感謝をして恩返しをする世代。個人商店が500万円貰うなんて一流の世界。
       侍は大名に足を向けるべきではない。得意分野に領域を絞り、貢献
     人事・経理・財務・購買が狙い目。不備な点が多い。
    9,50を過ぎてから退職金をつぎ込んで事業を始めるのは暴挙。飼いならされている人間が成功する確率は1000に3つ。
    ■実は50歳前後の人に必要な棚卸しはもう一つある。
     □それは、死ぬまでの30年を充実させるための   人生全体の棚卸しだ。
    ■サラリーマン生活の棚卸しを50歳前後でしておく、   ということは実は非常に大切である。
     □今の時代、会社がつぶれる不安は常にある。
    ■それなりのものをもらっていながら、   枯れ木のようになってしまう50代は実に多い。
     □枯れ木ではなくて野の花になれ!

  • ■書名

    書名:50代からの選択―ビジネスマンは人生の後半にどう備えるべきか
    著者:大前 研一

    ■概要

    平均寿命78歳の時代、サラリーマンにとって定年後の人生は長い。
    30代が仕事における旬の季節ならば、50代は残りの人生について考
    え、行動を起こす旬の季節である。これまでの知識や経験にしばら
    れず、自分の生き方すべてをリセットして、新しい人生を切り拓く
    ことが必要だ―グローバルに活躍する著者が、第二の人生を充実さ
    せる心構えを伝授する。
    (From amazon)

    ■気になった点

    なし

  • なぜかわからんがオヤジに最初の部分読めって言うから読んでた。気づいたら全部読んでた。

    タイトルから分かる通り、俺が読むものではないが、みんなも読まないことをおすすめするw

    とりあえず序盤では如何に日本がオワコンでこれから先全く明るい未来がないのかってことに絶望し、後半はいつも俺らに偉そうに顎でこき使うジジイがこんな内容の本に救いを求めてるかと思うと泣けてくるっという意味でダブルで読んでて辛くなる内容ww

    大前研一も言及しているが50でこれを読むにはいいのかもしれんが、20代でこんなの読んでも刺激が足りなさすぎる。まあ日本がオワコンだって言う認識が深まったという意味では良い本でした(小並感)

  • 東京都知事選挙で惨敗した大前さんは、豪州に出かけ、思い切り遊んで、あることに気づいた様子。大事なことは、成仏ですね、なにやら、南無阿弥陀仏でありますが。
    改めて、50代となると、本人は気づいていないが、客観的には、ホームストレッチを走っている(結果が、明確に見えている?)のですよ、というメッセージ。会社生活のゴールの向こうを見据えて、次の準備をと、明るく薦める一冊であります。

  • ・社内で学べることはすべて学び、サラリーマンとして能力を完成させてしまった35歳
    ・年功序列型組織では、ピークを打った後の35歳から50歳までは、ひたすら年功の順番を待つ我慢の時代⇒「魔の15年」・・・徐々に「魔の20年、30年」
    ・40台後半以降が分岐点⇒上に行けない人は、ほぼそこまで
    ・家を高値で買ったために、多額の不良債権を抱え込む40代
    ・50歳、無能な人間、当然評価もなく冷遇されてきたけど、仕事も給料も与えてくれた⇒会社に感謝、感謝
    ・サラリーマン生活の棚卸⇒得意分野は、財務?人事?営業?⇒今後は得意分野に領域を絞り何ができるか?
    ・「サラリーマン」・・・「路頭に迷ったらどうするの」を常に考えておくこと。
    ・50歳まで大企業にいること=事業家の資質がない⇒退職金をつぎ込んでまで事業をやることはない。(リスク大きい)
    ・転職するなら二つ格下の会社、または地方へ(やはり勝負は人間性)
    ・「会社人間」にスパッと見切りを付け(リセット、成仏)、定年後の20年間にハッピーに暮らすことに専念。
    ・50歳台、ダメだと思ったら深追いしない⇒リセットする
    ・自分に手に余るものはしょい込むな⇒「オレにはそんなことができるわけがない」と開き直り・・・ウジウジ悩むくらいなら兜を脱いでしまえ!!
    ・くだらない上司なんかのことで自分の大切な時間を費やすことはバカバカしい、いつの間にかどうでも良いことになる。
    ・寿命、、残る人生を逆算、死への準備、悩んでも仕方ない、ジダバタするのは時間の無駄
    ・最後に「俺の人生は幸せだった」と言えるか。
    ・悩んでもしょうがない問題は悩むな
    ・「とりあえずビール」はやめろ⇒何がやりたいか
    ・やりたいころがあれば50歳までにスタートすべき(今すぐに、いくつでも)
    ・オールクリア、成仏・・・50歳になってもファティングポーズできな臭くよりも成仏して幸せを追求した方が良いのでは。
    ・50歳になったらポンコツ車で高速道路を長距離運転しているみたいなもの・・・無理をしない、積極的に断る。
    ・50歳で残りの人生をカウントダウンを始める。
    ・50歳になったら意識的に仲間を変えろ

  •  自分もその年代なので気になって読んでみました。かの大前研一氏の著書なのでどんなことがかいてあるのかと興味津々でしたが、正直なところ予想外の内容でした。読む前に考えていたのは、退職後も仕事を持ってできる限り働き、そのために50代から準備をしておくようにというようなことを予想したいのですが、(良い意味で)みごとにはずされました。一言で言うならば趣味それも複数の趣味を持って、それが人生の楽しみになるように50代から準備をしなさいというものです。
     えっ、あの大前氏がそんなこと言うの?と思ったのですが、あの都知事選がでの敗北がきっかけだったようです。本人は絶対当選の自信があったのが青島幸男に大差で敗北、挫折感を味わったとのことです。ただこの自信、選挙民が皆ビジネスマンならば確かにそうと思いますが、私の推測するに大前氏がどういう人かということを知っている人は所詮ビジネスマンだけなのではないでしょうか。因みに我が女房に聞いてみたら、そんな人知らないってあっさり言われたし、マッキンゼーの日本支社長やってた人だって言ってもマッキンゼーって何それ、という状態でした。それを考えると選挙で勝てるという自信というのは、ちょっと世の中を知らなすぎたのではないかという気がします。
     今私の上司というは、24時間365日仕事しろという人というとんでもない人で、自分自身もそれを実行している人なのですが、こういう人って定年退職したらどうなるんですかね。結婚はしているけれども、家では家庭内別居状態なのではないかと勘ぐってしまいそうです。そういう人は本書によれば、退職後は孤独で長い時を過ごしていくのか、すぐに老けこんで死んでしまうそうです。
     とつい愚痴を書いてしまいましたが、大前氏の趣味がバイクとダイビングというのはなんと私と同じでした(トライアルはやってませんが)。

  • 人生の後半になる前に読み返したい本だ。身の丈を知って、その中で自分の納得のいく人生を作ることを早い段階から考えておくことは必要だ。今、そう強く思っている。周りの思惑に振り回されず、自分自身を大事にしながら第二の人生を作るために、考え行動しよう。・・・50代前後の人にとって有効な助言満載!!

  • 2004年時点での50代に向けて、
    残り少ないビジネスパーソン人生と退職後の生き方について記す本。
    特にリセットの重要性を説いている。

    特にその時点での50代に限ったことではなく、
    ビジネスパーソン誰にとっても、考えておくべき重要事項ばかり。
    いざその年齢になった時に考えるのではやはり遅い。
    今から考えておくべき必要生を痛感した。

    そして、相変わらず大前氏の本は読みやすく分かりやすい。
    万人に安心してお薦め出来る。

  • 選択すべきことは、何か。
    見つからない。
    大前研一氏は、選択した。

    選択しないことは、悪だろうか。
    見つからないときはどうしたらいいだろう。

    昔の大前研一氏では考えられないくらいまともな説だ。
    やはり選択しないといけないのだろうか。

    ちょっと真剣に考えてみた。

  • この本を読んだ年齢によって、感想は異なってくるのかもしれない。振り返って考えると、確かにサラリーマンというのは恵まれていたと思う。サラリーマンを辞め、今だけでなく残りの人生全てに対し、どんなプランを立てて、生きていくか。少しずつでも今から考えていきたい。

  • 50代になってギラギラしてもときすでに遅し。 ありがとうございましたと成仏してこそ意味がある。
    悩んでも仕方ないことは悩まない。
    確かにそうなんですが、なかなか難しいよね。
    まぁでも、次の30年を考えるようにしよう。

  • 大前さんは著書では「私」というが、この本では「僕」。
    おそらくご自分と近い年代の人達へのメッセージとして親近感を覚えてもらうために「僕」にしたのだろう。

    大体大前さんは志のある、気概のある若者に語りかける。日本をよくするために。

    ところがこの本では、今の50代は既に「上がり」だからいい加減成仏して「いい人生だった」と死ぬときに言えるような生き方をするための様々なアドバイスがある。

    大前さん、いいなあ。好きだなあ。総理大臣になってほしいなあ。

  • ■概要

    <内訳>
    世代ごとに必要な仕事のスタンス:自慢話:動機付け(鼓舞)
    =3:3:2

    20代から50代までに仕事のスタンスをどう変えていかなければいけないか先輩からの知恵をもらえる本です。

    大前氏の本によく出てくる自慢話も多い為、そのパートはざっと読むのが良いのではないでしょうか。

    動機付けの部分では、サラリーマンとビジネスマンの違い、偉大な経営者の思考法、
    ビジネス全般で役立つ豆知識等が書かれています。

    ■仕事に活かせる点

    仕事において、目的や付加価値を考えて、自分のスキルを磨き続けることが大事だと再認識しました。

    以下の記述を記憶し、自分の行動を変えていこうと思います。


    ・20代
    上司に「これをやれ」と言われたとき、なぜやらなければいけないのか、そもそもやることに意味があるのか、ということを考えずに言われたとおりに動く。それではいけない。(18頁)
    ⇒言われていないことをやれ!

    ・最初の10年
    サラリーマンは最初の10年が勝負(26頁)

    ・相手に共感してもらえるか
    「絶対あいつの言うことは聞かないぞ」と思われたら終わり(33頁)

    ・何をしても食っていけるか
    仕事の棚卸しをして、自分は何ができるか把握することが大事(104頁)

    ・「とりあえず」の時間をつくってはならない(153頁)

    (のぐ)

  • 50代男性だけでなく誰にでも読んでもらいたい一冊です。奥さんに格好をつけて大事なことがいえない、そんな夫婦にはなりたくないなと思いました。

  • 自分には定年退職後にやりたいことがある。それを実現するために準備を始めている。スピードこそ早くは無いが、方向性は大前研一と同じだ。今後は、今の実行方法を改善して目標をもっと明確にすることだと思う。
    この本を読んで気づいたのは、目標を数が少ない。または、絞り過ぎていたことだ。もう一度、自分の価値観を元に目標の再確認して、スケジュールと方法を具体的にしていきたいと思う。

  • 2009/11/23 読了

    題名の通り、大前研一が50代のサラリーマンに向けてアドバイスをする内容。いつも通りの大前節だが、若干口調が優しいような気がする。
    内容の多くは30代の自分には当てはまらないものだが、有益と思われる指摘を以下の通り、列挙する。

    30代は成功に向けて全力で取り組む時期だ
    人は社会に出て10年で学ぶべきことは学ぶ
    やりたいことを10以上数え上げることができるか
    いろいろな仲間との付き合いを心がける
    遊びの計画は真っ先にスケジュールに書き込む

  • 大前さんの50代初めの都知事選の敗北が率直に語られているところが新鮮な「50代」に贈る本。今の50代、特にサラリーマンというのは年金や住宅環境含めて前後の世代と比べて恵まれた条件にあるのだから、ここまでである程度のところまでしか来れなかった人は、中途半端なことをせずに成仏して(悟って)後進のサポートに回って後は人生を楽しみなさいよ、ということらしいです。

    生まれた年によってベースが決まってしまう、世代間格差というのは、やはりそれなりにあるんだなあという説得力があります。まあ、さらにその上の世代では、戦争があったわけですので、ある範囲では受け入れるべきものではあるのかとは思います。ただ、言われるように世代間の所得や機会の移転が必要なんでしょうね。この不景気でパートは切られるのに、いわゆるノンワーキングリッチは相変わらずのままなんでしょうね。自分はそう下の世代に思われないように、これから50代までの間に何かを積み重ねていかないといけないでしょうし、もしうまく積み重ねられなかったときの覚悟も持たないといけないんでしょうね。

    大前さんの著作の中ではマイナー系だと思いますが、肩の力の抜け方も含めて個人的には悪くないかと思います。

  • 大前氏の本。2008年。従業員として働いている人に、これまでの生活を見直し今後の人生を楽しめるようにしなさいと説いている。書の中で記述されているが、現在の50代以上の人々は、定年してからの生活は概ね年金でまかなえる計算になっており一応の安心を確保できるが、40代、30代の人々には年金は十分に支給されない為、早期対応が必要である。そしてその行動は早ければ早いほど好ましい。具体的ないくつかのポイントをまとめると、現在の労働市場における自己の位置や価値の確認と方向付け、趣味ややりたいことの優先順位付け、家族との関係、老後を見据えた運用戦略をしっかりと考えておくこと、そして実行することとなる。ごくごく当然のことなのだが、仕事に振り回される毎日では意外と考えきれていない点である。家族は運命共同体であり、仕事が終わってからも一緒に生活する人であるため、将来を納得するまで話し合うことは非常に重要である。その中で、安心を確保する為に、保険を決めておくことも必須となる。また、生活を豊かにするために、趣味をみつけて必要資金を自分で稼ぎ出すといったことも必要と説く。日ごろから忙しく働いているサラリーマンであるが、休日の数時間でも使って将来の生活を考え行動することが明るい未来の実現につながる。年代に限らず、若いうちから考えるのが良いだろう。

  • 50代になるまでは10数年があるが、今からイメージを持って人生計画をするために購入。手遅れになる前に頑張ろうという気になった。。。

  • ほとんどが、大前研一氏の自慢話。
    ただ、サラリーマン50代になって悔やむなということを諭してくる。
    夢を10個持て、「すべての人に感謝したい」などは参考になる。

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著者プロフィール

1943年、福岡県生まれ。早稲田大学理工学部卒業後、東京工業大学大学院原子核工学科で修士号を、マサチューセッツ工科大学大学院原子力工学科で博士号を取得。(株)日立製作所原子力開発部技師を経て、1972年、マッキンゼー・アンド・カンパニー・インク入社。 以来ディレクター、日本支社長、アジア太平洋地区会長を務める。現在はビジネス・ブレークスルー大学学長を務めるとともに、世界の大企業やアジア・太平洋における国家レベルのアドバイザーとして活躍のかたわら、グローバルな視点と大胆な発想で、活発な提言を行っている。

「2018年 『勝ち組企業の「ビジネスモデル」大全 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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