蒲公英草紙 常野物語 (集英社文庫)

著者 : 恩田陸

• 集英社 (2008年5月20日発売)

感想・レビュー・書評

[山本 裕丈さんの感想 · 2024年3月21日]

なんだかほっこり。
でも凛々しくて。
最後は切ない。

[たつみ ことらさんの感想 · 2023年7月22日]

可憐で健気で靱やかな強さ。綿毛となり、風に吹かれ散り散りになりながらも、そこに根を張り花を咲かせ、また散り散りになっていく。儚さゆえの強かさ。

[碧さんの感想 · 2023年6月12日]

峰子の少女時代。和風ファンタジーということで、荻原規子さんが好きな私に合うかと思った。昔の日本設定も読書であれば好みだけど、やはり荻原さんはずば抜けている。恩田陸さんの作品はこれで当分お休みにする。読みたかった本の内容がわかってひとまず満足。

[銀狐さんの感想 · 2023年2月23日]

「常野物語」の2冊目。前巻は連作短編だったけど、今回は長編で、戦前の農村で異能一族と共に過ごした日々を綴った日記という形。明るい話ばかりじゃないのに、ぽかぽかする。

[しょうやんさんの感想 · 2023年2月7日]

ほんわかした温かい気持ちになる。
タイトルさながら、古典の物語を口語訳で読んでいるようだ。

[あぎとさんの感想 · 2021年5月10日]

終盤から涙が止まらなくて目を真っ赤にしながら読んだ。いいお話だったなあと読んでから時がたった今も思い出すと心が暖かくなる。
ぜひ読んでみてください！

[ハーモニカさんの感想 · 2021年1月10日]

常野の世界観に浸かれた。

[stella63さんの感想 · 2020年2月9日]

常野物語シリーズは好きなシリーズだけれど、今回は他と違って、一族の力というより人々の成長や時間の流れに焦点が当てられている。

一族の持つ不思議な力と、それを取り巻く人々、環境。
様々に変化していくけれど、その中で揺るがない、人々のまっすぐな凛とした心。
題名のようにキラキラしたあたたかい描写がとても心地よい。

[nassunさんの感想 · 2020年1月19日]

幸せな槙村での子ども時代。
春田家が訪れ、聡子さまの件があり、そして、それぞれ去って行く。
新しい時代が良いか悪いか、ただ、波には抗えない。
長い回想を終えて、残るのはなんとも言えない喪失感だったり、切なさ。
伏線も色々あったので、それらを感じ取りながらまた読み進めたい。

[ikezawaさんの感想 · 2019年7月13日]

エンドゲームと合わせて読んだおかげで
エンドゲームに全て持ってかれた…

著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。