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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
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「悪魔の願い」
今は昔よりは落ち着いてるけど、でも、例えば、同じジャンルで自分より才能のある恋人とつきあうとかしたら、凄く不安定になるだろうな。ひーこわい。
(中略)
そういうすごい恋人とつきあうと、優しくされて励まされて、かつ敵わないという、こわいことが起こります。こわい、でも、なんだか、ちょっと素敵ですね。いや、なんか、この、優しくされて、心が乱れて、愛し合っていて、でもうまくいかなくて、傷つき傷つけるという、不毛さの中に甘美なものがあるような、(後略)
― 87ページ -
「きれいになる」
梶原一騎原作の漫画『愛と誠』において、美貌の大番長高原由紀は愛用の投げナイフをツルゲーネフの『初恋』の中に隠していた。その行為の孤独さと横顔の美しさに、私は激しくときめいたが、それは生の緊張感の中で書物と美が結びつく幻をみた興奮だったのかもしれない。本の中に、ナイフが、という驚き。暗誦される『初恋』。闇を裂いて突き刺さる光。その美しい武器が化粧ポーチの中にあったのでは夢がないのだ。
― 143ページ -
「硝子人間の頃」冒頭
中学生のとき、世界はとても静かだった。いや、正確には世界が静かなのではなく、自分の方がそこから隔てられていたのだ。全身を透明な硝子のようなものにすっぽり包まれて、私は無音の中で暮らしていた。光が遠くで鈍く輝いていた。
(中略)
辛い目にあったことなどないのに、私は世界を怖れていた。現実内体験がないのに、いや、だからこそだろうか、現実が怖かった。
躰を包む硝子はそんな私を守っていたが、同時に世界に触れることを不可能にしていた。
― 124ページ
みんなの感想・レビュー・書評
きょうの料理ビギナーズのコラムから気になって読み始めた。そういうことってあるあると納得するところもあれば、まさかそんなとつっこみたくなるところもあり、たくさん笑って、いろいろなことを考えた。白い杖の話では泣きそうになった。解説も大好きなしをんさんで、私にとって本当に贅沢な一冊だった。
2012.3.24end
ベティによろしくとキスの重みがよかった
今は人生のリハーサルだ 本番じゃない
と言う言葉がすごく好き
じゃあいつが本番なのか(笑)
穂村さんはかなりの観察眼を持っている
あたしもちょっと視点を変えて
世の中を見てみるかと言う気持ちになった
そしたら どんな理不尽も不都合も
可愛く見えるかもしれない
文章の中に音の重なり、イメージの重なりを何重にも仕込んである.読んでいて気持ちがいい文章.時々書かれている恐い話はさりげなくゾッとします.
歌人・穂村弘の等身大エッセイ。
エスプレッソは苦くて飲めない、主食は菓子パン、そんな冴えない自分はまだ人生のリハーサルだ、まだ本番じゃない、そう思っているうちに時はたつ。
笑いと怖さを感じられるほむほむのエッセイは、空き時間にちょこっと読むのにもってこいだ。
全編に流れる情けなさ。 社会人として、40代男性として、息子として、人間として。。。 ただのダメ男ならともかく、非常にずるくて自己中な部分が見えるのがちょっと憎たらしい。 元恋人たちが読んだら激怒するような最低下劣な発言も多々あるけど、 まあ世の中の男の大半はこういう思考回路だろうな、と思えてしまい、そんなずるさも曝け出してしまうあけっぴろげさがすごい。 人生の機... 続きを読む »
ほむらさんの言う「こわい」という言葉が、あらゆることに対してクリアな視点を持っているっていうことがわかる。
おそろしくネガティブなところも好き。
きっと再読する。とても面白かった。
おれは本当はこんなはずじゃないんだ…!って思ってるよ、毎日…
薦められて読みました。穂村さんといえば、「ダヴィンチ」の短歌の人だなぁとその程度の認識しかありませんでしたが、このエッセイを読むと、まぁなんと変人なのか。いいですね変人、嬉しくなります。始めの「エスプレッソ」から早くも心をガッチリ掴まれ、その後はもうズルズルと穂村ワールドに引きずり込まれました。おーこわいこわい。 穂村さんは、何事にもこわいこわいとヘタレたことを言いながら、何だかんだと諦めない相... 続きを読む »
おおいに共感できたりはするのだけれど
この人なんだかキモチワルイ。
エッセイになるととたんに気持ち悪さがあふれ出てくる穂村さん。
そこが魅力なんでしょうが、私はちょっと...引いてしまうな。
あと話の結びがあまり好きじゃないのかな。
尻切れな気がしてしまう。
笑ってしまうところもあるのだけれど。
自分自身の嫌いな部分が似ているから嫌悪感を抱くのかもしれない。。
穂村さんのエッセイ三冊め。相変わらず面白い。ハチミツパンの話が好き、あと法螺貝の手紙と、「自分が愛されようという気持ちで全身がぱんぱんになっていて、相手の言動には異常に敏感」というところ。短歌では、与謝野晶子の「冬の夜の星君なりき一つをば云ふにはあらずことごとく皆」が好き。ロマン文庫、ハヤカワのポケミス、サンリオSF文庫について調べたい。(2012/1/23読了)
これも面白かったー!
穂村さんは、自分は世界に適合できていないなどと厭世的な考えを持ちつつも、その世界の片隅に小さく輝いている幸せを見つけるのが上手いなあ。
「クリスマス・ラテ」の話が一番好き。
笑えるし、心がちょっと温かくなるエッセイだと思います。
穂村さん、はじめて読んだけど、とってもよかった。この感覚、覚えあるなぁ、って思ったり何とも言えない気持ちに。
エッセイ集。「ひとりの時間の濃さ」をしてその女性を「美しい」と言う最後の一編がいい。「本来は誰だってその人ひとりの時間を生きている筈」なのに、多くのひとはたいてい「その事実から曖昧に目を逸らして」生きてしまっているからだと、穂村弘は書く。だからこそ、「身のこなしのひとつひとつがひとりの宿命を感じさせる」女性(ひと)を好きにならずにはいられないのだ。すごく納得、個人的に。
にょっ記から2作目の穂村さん。
期待を裏切らず笑わせてくれました。
“どきどきする”ってドキドキじゃ、ないんだ。
とか、
“素敵レベル” “素敵側”って、素敵の使い方が上手すぎとだ。
と、おかしなところで、感心してました。
好きな話は、「あだ名」「素敵側へ」「「ね」の未来」
辛い日々があると、再読したくなる作品です。
“無名にて死なば星らにまぎれんか輝く空の生贄として”
ものすごく良いタイミングで出会った本
ただ軽い気持ちになれるというのでもない、「本当はちがう」に匹敵する比重がある
この人好きだ。
ものすごくヘタレだが、ここまでくるとかわいらしい。
「本当の俺はこんなんじゃない、もっとかっこよくて、エレガントで…(ぶつぶつ)」って言ってるのが聞こえてきそう。
なかなか
自分の浅さのせいか浅く見える
今度は短歌の友人や絶叫委員会を読みたいと思う
自意識過剰さにニヤッとする

読みやすいしおもしろくて何度も読み返した。





