彼女の嫌いな彼女 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 1277
感想 : 123
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087463576

作品紹介・あらすじ

35歳の瑞子と23歳の千絵。何かと反目しあう二人が所属する第二販売部に、ロサンジェルスからきたエリート男性・冴木が配属された。いつの間にかお局さまと呼ばれている瑞子、自分より若い女子社員が入って焦り気味の千絵。それぞれの思惑を持って、冴木に近づくが…。一方の冴木も、何やらはっきりしない態度。誰もが感じる年齢の不安や、結婚や仕事に揺れる女心を語りつくす爽快恋愛小説。

感想・レビュー・書評

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  • なんとなく続きが気になって1時間くらいで読んだ。
    いったいいつの時代の話だろう、と調べたら2000年の本なのね。この頃ってこんな感じだったのかなあ。(・・・いやこの5年後には働いていたけど、こういう感じだったかなあ)まだ男女が区別されている時代(職種のせいか?)なので大変そうですね。


  • 自分と同年代が主人公の本が読みたくて
    かなり久しぶりに唯川恵さん。

    なにも難しいこと考えず、楽しめました。

    なんてったって主人公の彼女たちの環境は
    世の女性が思い描くザ・OL!
    大手企業に勤めながら、将来の旦那を探すことは忘れない。
    仕事終わりもしっかり楽しむ!
    ストーリーも楽しみましたが彼女たちの生活に
    すごくワクワクしました。

    しかし私とのOLライフに差を感じました。
    彼女たちの環境楽しそうすぎますね。

    私も千絵と同じ23歳なのですが
    もっと仕事もプライベートも両立、充実させよう、と
    思わされました。


    また、企業モノ要素が含まれているのも
    企業勤めしていた唯川恵さんの出す味でしょう。
    これが私が生まれる前にかかれたものだとは思えない。トレンディドラマみたいだ、では片付けられないですね。
    いつの時代のOLも同じなんですね。

  • 23歳の独身OL、千絵。
    35歳の独身OL、瑞子。
    二人は同じ会社の同じ部署に勤める先輩、後輩。
    12歳の歳の差が会社では微妙~なんですねぇ…
    そこへロス帰りのエリート社員が絡み、お互いに相手が益々気になり、益々うっとおしくなる。
    しかし、そんな二人の関係は思わぬ方向へ。

    私、やっぱり唯川恵さんの本、好きです!

  • 古い時代の話ではあるものの、重くなくすっきりした内容で面白かった。

  • 女の嫌な所を凝縮したような小説。だけどあるあるだと思う。
    でも冴木さんが・・・やり方が甘いよね。あんだけ女に歯が浮くようなセリフいって騙しまくれるのにつめが甘すぎるよ。

  • スッキリした!
    中盤から、仕事の話にやけに食いつく冴木が怪しいなとは思っていた。実は、婚約者がいてスパイであったというありがちな展開ではあったが、やはり川原と千絵の復讐劇は爽快で読んでいて楽しかった。前にもOLが登場する小説を読んだが、OLというのはこんなにも退屈な仕事なのだろうか。冴木は出世コースからは外れたが、結婚の話も無くなったのか気になった。
    タイトルは最後まで読むと理解できる。

  • なんかとても今の状況に堪える内容だったなぁ。
    誰かを嫌うことに対して自分の嫌な部分も見えちゃうってほんと納得。歩み寄る気持ちが自分を受け入れることにも繋がるって思った。実りある1冊でした。

  • 中学生の時に、唯川恵さんの少女小説を読んでいたので懐かしく手に取りました。
    いつのまにか直木賞作家になっていて、小説の内容も大人っぽく。

    手に取ったきっかけは、帰任する駐在員からのお下がりの中にあった一冊で、駐在員本人のものと、奥様の読んでいたものと、タイトルを見るだけではっきりとどちらのものだったのかわかるのが面白いな、と思いました。
    読むものは人を表す。

    企業が舞台なものの、ライトな感じで読みやすく、女性が共感しやすい内容だと思います。
    ただ、私はここで年増として描かれるヒロインよりも、さらにずっと年上で、かわいいなぁと思いながら読みました。

  • 心底女性をバカにしたこの時代の女性の扱われ方が興味深かった。
    女性側にも年齢や結婚の”偏差値”で自分と他人を測るようなところがあって、
    ここまでではないにしろ、今にも通ずることと思います。
    なんかバカバカしくてサラサラ読めました。

  • ふたりが口先だけのあからさまな男性に簡単に乗せられて振り回されて、そんな男性を巡って張り合っている様が、情けなくて共感も何も出来なくて読んでいてしんどかった。気づいてくれた辺りからはほっとして読めた。しんどい間は嫌な気分だったけれど、読後感は悪くなかった。終盤は書店ガールを連想したりもした。

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