編集者という病い (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 48
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  • Amazon.co.jp ・本 (352ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087464184

作品紹介・あらすじ

「顰蹙は金を出してでも買え」「新しく出ていく者が無謀をやらなくて一体何が変わるだろうか」。百人中百人が失敗を予見する中、幻冬舎を創立し、常識破りの戦術で上場企業に押し上げた著者。その根底には文学に対する熱い想いがある。作家、ミュージシャン、演劇家などさまざまなジャンルの表現者との濃密な交流は、まさに終わりなきデスマッチ。痛みのないところに前進はない。精神の格闘家、激闘の記録。

感想・レビュー・書評

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  • やはり見城徹さんは面白い人ですね。
    先日読んだ「読書という荒野」が非常に面白かったので著者「見城徹」をもっと知って見たくなって…そして二作目。
    まぁ「読書という荒野」と重複する内容が多いですが、それでも読めば著者の骨柄が分かるので本作もとても楽しんで読めました。著者がこれまで関わってきた作家、俳優、音楽家たちとのエピソードがどれも凄まじくて、読むほどに興味が湧きました。やっぱり一流と言われる人は何か壊れていたり、どこか普通じゃなかったりするもんなんですね(笑)

  • 初読

    いろんな作家のエッセイに登場するこの人。
    私にとって1番馴染み深いのは山田詠美のポンちゃんシリーズ
    角川のケンケン→幻冬舎のケンケン。

    角川春樹なんてもう若い人は知らんのだろうなぁ…
    尾崎豊の本を出してどっぷり関わった人。
    石原慎太郎、五木寛之、中上健次、つかこうへい、
    鈴木いづみ、村上龍、、
    幻冬社を設立してからは郷ひろみのダディで大ヒット…
    て、離婚をこの本で発表とか、覚えてないもんだわねw
    全然まったく興味が無かったけど、うっかり読みたくなったw
    「リーから離婚を切り出されてるけど受け入れ難い郷ひろみ」
    という尺度で見たらやっぱり面白そうなんだもん。

    ・朝、人を殺したって、昼間溺れてる子を見たら飛び込むわけで、
    「人間ってそのくらいの幅だろう」って
    人間の多面性を受け入れることができなければ何も始まらない。
    というのは、めちゃめちゃよくわかる。
    まぁ、私は特にそこから始まる事はないのだけどw
    本を読むこと、人を見るのってそこを見たいから。

    まぁ本当に何もかもが過剰で恐らくこの時代だから成り立った人。
    本人もそれは自覚的、小池真理子の解説によっても裏付けられる。

    それにしても私は文学者としての石原慎太郎に全く触れた事はないんだよなーと
    最近よく思うわ

  • 何度読んだか分からない程、読みました。若い社会人にお勧めのビジネス書。熱いなぁ。

  • あらすじ
    「顰蹙は金を出してでも買え」「新しく出ていく者が無謀をやらなくて一体何が変わるだろうか」。百人中百人が失敗を予見する中、幻冬舎を創立し、常識破りの戦術で上場企業に押し上げた著者。その根底には文学に対する熱い想いがある。作家、ミュージシャン、演劇家などさまざまなジャンルの表現者との濃密な交流は、まさに終わりなきデスマッチ。痛みのないところに前進はない。精神の格闘家、激闘の記録。

  • オリジナリティ、明解さ、極端さ、癒着という売れるものの四つの条件。編集者という仕事の熱量にも圧倒された。
    見城氏を突き動かしてきた原動力は、死と老いへの恐怖、劣等感だった。自分が本や歴史に没頭したのは14歳の時の闘病と死への恐怖がきっかけだったことを思い出した。

  • 自身へのインタビューや対談とエッセイをまとめて自伝にしたもの
    編集者という職業とそこにおいて活躍した実績からくる個性は面白いが
    わりとそれだけである

  • 猛烈。圧倒的努力無きところに成功なし。小細工は不要、自分の心が動いた表現者に徹底的に入り込み、「切り結ぶ」ことによってベストセラーを量産してきた。
    インタビュー記事などとの重複もありいささか冗長ではあるけれど、見城さんの体温に触れることができる、熱量の高い刺激的な一冊。

  • 刺激的な本。熱が出そうなくらい。痛みのないところに前進はない。
    そして、小池真理子さんの解説が秀逸すぎる。

  • おすすめされて呼んだけど,めちゃくちゃおもしろいわけではない.若者にとっては知らない登場人物も出てくるし,ある程度年齢がいっている人向けかな.

  • 幻冬社社長、見城徹の生き様が凝縮された一冊。暑苦しくも繊細、用意周到に驀進する見城の素晴らしき二面性に、勇気付けられること必至。

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著者プロフィール

幻冬舎代表取締役社長。1950年12月29日静岡県清水市(現:静岡市清水区)生まれ。 静岡県立清水南高等学校を卒業し、慶應義塾大学法学部に進学。大学卒業後、廣済堂出版に入社。初めて自身で企画した『公文式算数の秘密』が38万部のベストセラーに。75年、角川書店に入社。「野性時代」副編集長を経て、「月刊カドカワ」編集長に就任、部数を30 倍に伸ばす。5本の直木賞作品を始め数々のヒット作を生み出し、41歳にして取締役編集部長に。 93年、角川書店を退社し、幻冬舎を設立。五木寛之『大河の一滴』、石原慎太郎『弟』、唐沢寿明『ふたり』、郷ひろみ『ダディ』、天童荒太『永遠の仔』、村上龍『13歳のハローワーク』、劇団ひとり『陰日向に咲く』、長谷部誠『心を整える。』、渡辺和子『置かれた場所で咲きなさい』など26年間で25冊ものミリオンセラーを世に送り出す。著書に『編集者という病い』、『異端者の快楽』、『たった一人の熱狂』、藤田晋との共著に『憂鬱でなければ、仕事じゃない』『絶望しきって死ぬために、今を熱狂して生きろ』、松浦勝人との共著に『危険な二人』、林真理子との共著に『過剰な二人』などがある。

「2020年 『読書という荒野』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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