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この作品からのみんなの引用
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人間はあらゆる環境を生き延びる野生を持ち、その土地を強く生き抜く強い生命力を備えている。歩き続けることによって、肉体も精神も変化し続け、その過程であらゆるものは削ぎ落とされて、最後には本当に必要な知恵だけが残る。
― 253ページ -
今まで地球上のさまざまな場所を通して、旅の経験を書いてきたが、旅の原点はただ歩き続けることだ。何も持たず、黙々と歩き続けること。全ての装備を知恵に置き換えて、より少ない荷物で、あらゆる場所へ移動すること。自分の変化を、そして身の回りの環境の変化を受け入れて、楽しむことこそ人間が生まれもった特殊な修正のひとつではないか。
― 249ページ -
上昇気流に乗って浮かび上がる子グモのようにヒトは身軽であるべきだ。
― 250ページ
みんなの感想・レビュー・書評
石川の旅のワンシーンとそこで感じ思い考えたことが言葉少なく語られたショートエッセイ。寝る前に一話ずつ大事に読む、もしくは常にポケットにしのばせぱらぱらめくるのが、この本を味わい尽くす最高の方法だと思うのだけど、だれか実践して感想を教えて欲しい。
冒険写真家によるエッセイ集。海、山、極地、都市、大地、空をテーマに数々の冒険と生活について。場所が異なっても、揺るがない視線。こういう人が強い人なのだろう。
装備を知恵に置き換えること。つまり、ノウハウ・スキルがあれば、用具に頼る必要もない。
それが理想だが、逆に知恵・実力がないのであれば、十分な装備・準備が必要となる。
そんな事を感じさせる冒険と旅のエッセイ集。
いいなあ。
とてもいい。
内容も文章も写真も解説も、とにかくすべてがいい!
著者の写真集が見たくなった。
題名にある”全ての装備を知恵に置き換えること”が究極の冒険というイヴォン・シュイナードの言葉が最も感銘的。僕らは道具の進化があったからこそ険しい山に登れ、激しい川も下ってこれる。しかしそれと引き換えに自然への敬意も失っているのでは。多くを考えさせられる序文でありこのエッセイのハイライトでもあります。
ただ、その後のエッセイは少し物足りなかった。この序文からして期待をしていたのですが。
世界を旅しながら、写真や文章でその様子を伝えている筆者の、旅を綴った本。海、山、極地、都会、大地、空という区分で、エッセーがまとめられています。本書を読むと石川さんの考え方や視点を知ることができ、自分の日常生活の中で新しい発見が無いか探してみたくなりました。(2011.10.2)
文章がすばらしい。
モノ、情報にあふれかえった世界がちっぽけに見える。
自由になれるって最高なこと。
タイトルにある『全ての装備を〜』という言葉から、てっきり少し専門的で、少し読みづらい本であると思っていた。しかし、実際は、石川直樹さんが実際に経験されてきた、海外の極地やそれぞれの渡航先、国内の旅先での事柄から、地球という大きな自然の中の人間と言う小さな生物の潜在能力、潔い生き方が描かれていたように思う。 著者は体験した多くの事柄を通して、「人間はあらゆる環境を生き延びる野生を持ち、その土地を強... 続きを読む »
冒頭の本のタイトルの話に引き込まれた。
いろんな便利なものがあるけど、それを知恵に置き換えていければ、もっと身軽に自由になれるような気がした。
石川さんはすごく身軽で自由に見える。それも経験を知恵にしてるからなのかな。
南極や北極、アフガニスタンから東京の様な大都会まで、冒険の話や出会い感じたことなどを記したエッセイ集。
特にどこが凄かった、きつかったでは無く、全て平等な視点で描かれているところが作者の魅力。
何気ない一言の裏には世界を自分の足で旅して得た確信めいたものがあり、共感するものがありました。
上手く伝えられない感覚を分かりやすい言葉にしてくれた感じだった。
「全ての装備を知恵に置き換えること」…始めは堅そうなタイトルだなぁ、と思ったけど読むほどに的を得た表現だと思った。
本書は冒険家石川直樹の旅エッセイ。
少し前に同著者の熱気球冒険家の神田道夫のノンフィクション「最後の冒険家」を読み、写真家の顔を持つ著者の文筆家としての才能を知って手を延ばした。
「最後の冒険家」が神田道夫の壮絶な人生を描いていたのに対し、本書は著者自身の様々な旅の話がまとめられている。もちろんどのエピソードも壮絶ではあるのだが、エベレスト登頂の話も、アフガニスタンの話も埼玉の話も、同じような、ストイックでクールな視点で語られる。それでいてその語り口に距離を感じさせない。
気付けば折込だらけになっていた。
タイトルにつられて買った本です。
そのタイトル『全ての装備を知恵に置き換えること』は冒頭の 13ページまでイヴォン・シュイナードの話しで全てです。
その後はエッセイ集です。
移動方法、移動場所は様々で出来る出来ないは別として次の移動はどうしようと立ち止まってみるのは良いかも。
世の中を自分の目で見て,自分の手で触れて,自分の嗅覚で感じ取ること。それが自分にとってのリアルで,そこからきっと何かを感じ取ることができる。
都市にいてはわからない自然の営みや人とのふれあいがある。この本を読んで旅に出たくなった。心に残る一冊。
タイトルから想像する内容とはだいぶかけ離れていた。
もっと、現実的な話が並ぶのかと思っていました。
実際は「どのようにして装備を知恵に置き換えるか」
という話はほとんどなく、
ただエッセイとして旅行記が並んでいて、
どこが「知恵」なのかよくわからない。とすこし思う。
旅したいなぁという気持ちを静かにかき立てるような
やさしい文章でした。
このもったいつけた文体が私にはあまり合わなかったけど。
タイトルに惹かれて購読したが、とても満足できる作品だった。
旅の本の大半は、ただの体験記でそのとき思ったことや感じたことが薄っぺらく書かれているものが多いと思うが、石川直樹さんのこの本では、体験の中で感じたこと思ったことが非常に濃く書かれている。
「体験したことが、血となり肉となり、知恵となる」(だっけ?)ということにすごく共感。知らない土地を歩いてする発見を知っているのと知らないのとで大きな差があると思う
筆者独特の口グセみたいな文体がひっかかるが、旅に出たい気分にさせられるという点で筆者の勝ち。
旅、というより、純粋にここでない場所に身を起きたいという気持ちにさせられる。
動き続けることの大切さを感じた一冊。
はじめは、文明の進歩とそれによって失われつつある人間の知恵というテーマをもとにした文明批判かと思い、ちょっと辟易していましたが、読み進めるうちに、そのようなものもなくなり、楽しく読めました。
著者のピュアですがすがしい感覚がよく伝わり、自然の中に身をおきたいと思わせる文書です。
とりたててこれがいい、という特徴的なものはないけど、全体を通して気持ちいい感じでした。






