新選組 幕末の青嵐 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (576ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465174

感想・レビュー・書評

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  • 確か立花隆が、青春とは自分が何者かを求め彷徨うことだと述べていた。自分もまた彷徨える身として新撰組に惹かれるのは、幕末〜近代の登り坂を駆け上がった青年達に身を重ね、その先の空に浮かぶ雲を掴み取れることを夢見ているからか。もう暫く青春に身を委ねていたい…

  • 文句無しの★★★★★。1人の隊士を主人公とする作品ではなく、佐幕派倒幕派問わず様々な視点で幕末の世を描いているため、新撰組を主観的にしか見てこなかった私としては佐幕派の人間視点でみる新撰組はとても新鮮で面白かった。

    そして、鳥羽伏見あたりでは斎藤一がとにかくカッコいい。どこにも属さず飄々としている様に描かれていたのが意外にも情に厚く、今まで読んできた新撰組を題材とした本の中で最も好きな斎藤一像になった。

    ♡ 読了:2021.3.17 ♡

  • 新選組とそれに関わった複数の人々の視線から語られる新選組が非常によい。

  • 群像劇。血風録よりも人物描写が深いかな。一人ひとりに人生があったんだなとしみじみ感じる。

  • ロコさんに教えて貰いました。。。

    第170回:木内昇さんその3「分かりにくい時代に魅せられる」 - 作家の読書道 | WEB本の雑誌
    http://www.webdoku.jp/rensai/sakka/michi170_kiuchi/20160316_3.html

    新選組 幕末の青嵐/木内 昇 | 集英社の本 公式
    https://books.shueisha.co.jp/items/contents.html?isbn=978-4-08-746517-4

  • まるで筆者により新選組の人物に声を吹き込ませたような(拍手)

    司馬遼太郎『新選組血風録』もいま一度読みたくなった。

  • わたしはひどく歴史オンチで、誰が誰でなにしたのかさっぱりわからないので、驚くべきことを発見。


    土方歳三と、坂本龍馬ってなんとなーく似たような印象でよくわからんけど、二人とも同じか似たような感じの人だろうなーと、思ってた。

    この本読んで、全然違うやん!って自分に突っ込みいれそうになった。笑笑
    あーそうだそうだ、函館の人だ!と思ったし、坂本龍馬は 

    なんじゃきー

    とかの人かーあーそうかーそうかーって多分、あんまりわかってないけど、なんとなくわかりかけてきてた。

    土方歳三よりの本だもんで、榎本武揚が出てきて!この人!わたし本郷新の銅像探してわかなと歩いてるときに、結構でくわした!この人の像!!!!と、興奮した。↑今頃。
    なんだろなーなんか偉そうな、きっと偉い人?なのかなーわからんなーウマとか乗ってーいけてるーぅーとか思ってたら、歳三と一緒に来た人だったんだねー

    へー

    本郷新は知ってたけど、榎本武揚知らなかったよ。
    ↑彫刻家

    ホント、わたし、歴史弱いなぁ。なんだかなー何なんだかなーもう少しわかったら多少は面白いのかなー

    土方歳三と坂本龍馬の違いわかっただけでとてもためになったわ。うん。

  • 登場人物がはっきりと描かれているので感情移入できた。時代の流れを様々な人物の視点で描き、視点が変わると見方も変わる。心情にも力を入れていて、だんだんと歴史の流れの中で燃え尽きて行く人の生命と残された者の切なさが心にズンと来る。この時代の武士の生き様というものはやるせないような、憧れのようなかっこいいという気持ちを抱く。

  • 僅かなページ数で視点が変わるので新撰組の人物相関が判っていないと戸惑う気がしますが…。新撰組の本を読んでて好きなら相当楽しめると思います。しかし、土方…不器用な男だ(-_-;)

  • 色んな隊士の視点で書かれているが、とても読みやすいわ
    濃密。時代の変わり目。多くの人が死ぬ。
    なんとなく、良い印象がなかった人物が今回、意外と良い人だったのかもしれないと変化したり。
    解説にもあるが、見える部分だけ見ていてはいけないなと。
    それにしても土方は本当にかっこいいし、沖田はさっぱりしていて気持ちがいいし癒される。

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著者プロフィール

1967年生まれ。出版社勤務を経て、2004年『新選組 幕末の青嵐』で小説家デビュー。08年『茗荷谷の猫』が話題となり、09年回早稲田大学坪内逍遙大賞奨励賞、11年『漂砂のうたう』で直木賞、14年『櫛挽道守』で中央公論文芸賞、柴田錬三郎賞、親鸞賞を受賞。他の小説作品に『浮世女房洒落日記』『笑い三年、泣き三月。』『ある男』『よこまち余話』、エッセイに『みちくさ道中』などがある。

「2019年 『光炎の人 下』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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