- Amazon.co.jp ・本 (448ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087465457
感想・レビュー・書評
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学生運動に寛容だった胡耀邦、趙紫陽の失脚が、江沢民による愛国・反日教育の徹底に繋がり、日本排斥運動に繋がっていたとは。様々な問題を抱える中国、そのおおもとが、毛沢東の負の遺産にあることもよく分かった。
明るい話題は聞こえてこないが、隣国はこれからどうなってしまうのか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
改めて中国という国は大国であると思いました。何ヵ所か歴史で習った事件が出てきましたが自分が全然理解していなかった…と痛感しました。香港・台湾の歴史の流れも知ることが出来て良かったです。
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諏訪部
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【作品紹介】
急速な経済成長で世界に圧倒的な存在感を見せる中国。一方、日本にとっても中国との二国間関係は重要性の度合いを強めている。隣国でありながら、こと現代史については学ぶ機会の少ない日本の私たち。だが、今こそ知るべきではないだろうか。2005年に上海で起こった「反日」運動を検証しつつ、チベット問題、天安門事件、台湾問題、そして経済格差など、複雑な中国現代史を分かり易く解説する。
【感想】
中国近代史の復習はできた。
読む前の予測の通り、こういった作品は筆者の見解がはいるので、ニュートラルな感覚で読めないのが難点。 -
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今まで中国に関しては悪いイメージがあり、どうしてこのような国なのかと疑問に思い、とりあえず歴史を探ろうとこの本に当たってみた。本書では、日中戦争からごく最近までの中国事情について丁寧に書かれており、かつ池上さんの分かりやすい言葉選びのためか、前提知識なしにスラスラ読む事ができる。かつての毛沢東率いる中国共産党の話がほとんどだが、中国の政治形態は中国共産党による独裁政治である以上、中国共産党の話を無くしては中国は語れない。中国はいまや大国だが、まだまだ課題は多く、それもほとんどが毛沢東の負の遺産であり、中国共産党の責任でもあると、この本を読んで感じた。
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今までどうも中国の政治に興味が持てず、表層的な知識しかなかったが、とてもクリアになった感じがする。ただ一言で言うと中国の近現代はトチ狂っていたとしかいいようがない。著者がややシニカルに描いている所も感じられるが、非常に分かりやすく書いてあって面白かった。
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この著者の本は、とてもニュートラルでありがたい。700円で中国近代史のおおよそがきっちりわかる。
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そうだったのかー
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そういえば中国について何も知らない。世界史の時間でやったのはきわめて古い時代だけである。研究の結果、インの王朝が本当にあったと分かったとかそういうレベル。(漢字も覚えていない)
知りたかったのは毛沢東の時代から現在(この本が出たのは2010年なので、そこまで)なので、まさにジャスト。反日感情、毛沢東の政策、中国共産主義、チベットとの関係、ソ連、アメリカとの関係、天安門事件など、知りたかったことが網羅されていた。
知りたかったことが網羅されていただけに、本に書いてあることすべてを完全に理解できたかと聞かれるとちょっと分からない。こういう感連の書籍をもう少し読んでみたい。なんにせよ、入門としてこれ以上良い書籍はなかったと思う。