結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)

  • 165人登録
  • 2.98評価
    • (3)
    • (16)
    • (27)
    • (13)
    • (5)
  • 31レビュー
  • 集英社 (2010年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (344ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465587

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

並び替え:

表示形式:

表示件数:

  • 2014/05/14読了。直木賞を授賞して以来、書店でよく目にする姫野作品のなかから、タイトルが気になって選んでみました。
    出版社勤めの高給サラリーマン小早川は、超お嬢様学校出身の雪穂と、罠にかかったかのように結婚。ある意味天然、論理の通じない妻に、選択の自由など無い小早川の結婚生活。やや毒のある姫野節が爽快です。
    作中の『しこめのいいわけ』は、『負け犬の遠吠え』のイメージかな?
    体制と仕事を2軸にとったオヤジ、しこめ、美
    女の分析も面白かった。ちょっと極端だけど、共感できます!

  • 2017.12.28-105

  • 著者の本は初なのでどんなもんかと思ってそこらへんに転がっていたこいつを手に取った。女性誌エッセイっぽい文章には終始違和感を感じはしたが、話に引き込まれていくと超極端な小早川夫妻にイラっとしつつも、ベストセラー考察や結婚・女子高考察辺りでは結構ふむふむ、と読了。文体はわざとだろうし、文章や内容は物凄くしっかりしていた。超絶嫁雪穂に公立高校がひたすらばかにされるわけだが、ここまで極端ではないにしても同様のことを思うタイプの人がいるのは事実だし、逆に自分は公立高校出身をちょっと自負しているところがあり(地方にありがちな逆差別)、まあどっちも同じだなぁ、と雪穂に少しだけ共感してしまった。個人的にブランディング好きなところがあるので、総じて面白かった。こんな結婚生活は絶対嫌だけど。

  • 作者が高尚な人物として度々登場するのが気持ち悪くて、物語全体の印象に悪影響

  • 男性目線からの「結婚は人生の墓場か?」という問い。お嬢様学校出身の奥様に子供達、素敵なお家。はたから見たら幸せそうな家族だけど、自由はなくお小遣いは少なく、ワガママな妻に何もかも納得できないまま決められていく生活。

    読み進めるのが辛い。グチグチと何かに例えて嘆くのみ。理解できない見栄のお嬢様世界も不愉快。

  • スカッとする事なく終わるのだが、文章は面白いし勢いと重みがある。
    姫野カオルコさん色々読んでみよう〜

  •  結婚が人生の墓場となるかどうかは本当にその二人次第なのだという当たり前のことをこれでもかと強く感じた一冊。これっぽっちも理解できない雪穂にイライラが募ったけど、世間も知らず満足することも知らず自分が愛されるべきであると信じて疑わない彼女に最終的に憐れみと諦めがわいてくる。作中には結婚や女性の仕事、妊娠、子育てなどに関して異なる考えを持つ人が色々と出てきたけど、それらを踏まえて自分はどう思うか、改めて考えさせられた。将来するかもしれない結婚が墓場とならないよう、この本を反面教師としたい。

  • 一人の男性の地獄とも言える結婚生活を描く。
    あとがきにあったが、確かに昔は女性の多くが「結婚は人生の墓場」と言ったものだったのだろう。
    それが今や男性の方が多く口にする?そうなのかもしれない。
    それは女性が強くなったからか?それとも男性が弱くなったからなのか?

    2015.10.4

  • 2007年3月に「ああ正妻」として出版された作品の文庫化。文庫化に際し、全面改稿されました。
    文庫の後書きに著者が記した意図が、本書を理解する上で大きく役立つと思いますので、是非お読みすることをお勧めします。


    僕が文庫化で大きく変わったと感じたのは、ラストで雪穂の側に立って夫との関係を考察している点です。
    物語の皿回し的役目を担う、川松教授の質問に答える形で、小早川くんが「妻が求めるものは何なのか」を述べます。
    内弁慶なモンスターとして家庭に君臨する雪穂は変わらないのですが、それでは、雪穂自身はこの現状をどう考えているのか。
    川松教授の考察は、幸福論(又は不幸論)として秀逸だと感じる一方、では、僕はどう考えるのか。と、一緒になって考えるきっかけになりました。

    そして、小早川の回答には、僕も愕然としました。

    「ああ正妻」では、単に「小早川くんの結婚は悲惨だな。」と言う感想がメインでしたが、
    本書では、多かれ少なかれ、自分が雪穂的な側面を持っていることを前提に、
    では、自分が雪穂のようにならないためにはどのような注意をすればよいのだろう。
    と、読者も考える事が出来るように工夫されていると感じました。

    僕は(本書に異を唱えるわけではありませんが)雪穂が、小早川の言うことを、遮ったり、否定したり、間違っていると指摘することなく、是認しながら「聞き上手」になることで、この夫婦は改善すると思いました。
    つまり、僕は川松教授の「妻に何を求めますか」の答えには、「話を聞く人になってほしい。」と答えるのが正解だと思いました。
    また、僕が雪穂的夫にならないためには、妻の言葉を是認しながら聞くことが大切だと思いました。
    前提として、
    男性が「多かれ少なかれ、我が妻も雪穂的な側面を持っている。」と思うのと同様に、
    女性も「夫だって、雪穂的な理不尽さを持っているよな。」と感じるだろう、
    と、考えました。

    物語の家庭は、度を超しているため、「雪穂は異常な人」と他人事として、自分を顧みることを回避できる工夫もされているのですが。

  • 小早川の結婚は失敗例だ。セレブを気取る奥さんの壊れっぷりは、半端ない。病気なんじゃないだろうか。

全31件中 1 - 10件を表示

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)のその他の作品

姫野カオルコの作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
三浦 しをん
村上 春樹
姫野 カオルコ
姫野 カオルコ
有効な右矢印 無効な右矢印

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)はこんな本です

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

結婚は人生の墓場か? (集英社文庫)の作品紹介

小早川正人。大手出版社に勤務し、年収は1000万円以上。二人の娘は有名お嬢様学校に通い、可憐な妻は素敵な我が家でレースを編む。一見幸せな結婚生活だが、実態は多額のローンに追われ、仕事に追われ、妻のリクエストに追われ、散歩すらままならず-。みんなに祝福されてゴールインしたはずなのに、どこで間違ってしまったのだろう?シニカルで斬新な結婚論が炸裂する、強烈な夫婦小説。

ツイートする