正しい大阪人の作り方 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 14
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  • Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087465716

作品紹介・あらすじ

地元を愛し、おもしろさを貪欲に求め、生れたときからのツッコミ体質と徹底したノリの良さを併せ持つ大阪の人々。そんな魅力あふれる「正しい大阪人」とは、一体どうやって作られるのか!?他県民が抱く大阪人への期待と誤解の数々をわかぎゑふが鋭く解説。日本人の「総大阪人化」を目指しておくる大爆笑エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 劇団リリパットアーミーIIの主宰者わかぎ ゑふ。あちこちで彼女の書いたものを読む機会はあっても、著書を買うのは初めて。“大阪人”シリーズの5冊目だそうで、4冊目までは未読。

    「大阪地獄」、「東京砂漠」、「大阪人の作り方」の3章で構成。そこそこ面白いですが、大阪人であればどれも当たり前っちゃ当たり前の話であるため、笑いころげるというところまでは行きません。初版が6年前だから、今となっては“ケンミンショー”ですでに取り上げられていそうなネタも多く、それぐらい当たり前のことばかり。そんななか、当たり前だけどやっぱり好きだよ大阪人のこういうとこ、と思える話は、串カツ屋で隣りのオッサンから「兄ちゃん、これ食うか。頼みすぎたわ」と声をかけられ、とまどう東京出身の男性の話。東京ではあり得ないことだと驚いて目が点になっていると、「そんなに見つめるなよ、わし、その気ないで」と言われたという話は、さもありなん。また、大阪にはよくいるオッサンみたいな物言いの子ども。風呂上がりの父親が「母さん、ビール取ってくれんかい」という横で、子どもが「わしにもジュース取ってくれんかい」とか、おるおるそんな子どもと嬉しくなります。シュルッと読めるので、疲れているときには軽く流せる1冊。

  • 大阪人は少し変わっている。この本を読めばそう思われる。だが、東京人も相当変わっている。
    ちょっと大阪の方が濃ゆいだけなのだ。

    ほんのちょっと、多分。

  • ぜひとも、大阪人の方にも、大阪人でない方にも読んでいただきたい一冊。大阪人である作者の愛のある客観的観察眼の鋭さが光る!この本を読んでいる間の脳内BGMは、もちろんウルフルズの名曲「大阪ストラット」だ。あぁ、もうネタバレしてしまいたい話のオンパレード。やはり大阪は「独立国家」にしてもいいくらいだ。いっそのこと独自の貨幣も流通させよう。しかし、無法地帯になる可能性が高いので危険すぎる気もするが、どこまで「大阪国」の文化が発展するか怖い物見たさの好奇心が自分の中で勝手に高まる。

  • あるある?

  • ■ 13146.
    <読破期間>
    2013/11/22

  • いや、そんなことないんちゃう!?と思う個所のほうが多かったような、、、、。

  • 正しい大阪人は、世界を少し明るく、楽しくするでしょう。

    大阪人は、いつも過剰の期待と誤解を持たれ、しかもその期待に応えようとしてしまう。それが大阪人のいいところで、大阪人のパワーだと思う。そのおせっかいな大阪人らしさは、今ちょっと必要とされているものだとも思う。

    バカではいけない、大阪の女の子は確かにアホだ。それがいい。

  • 「 うん うん、わかるわあ~」 「 そんな 感じやなあ~」 と、一人突っ込み で、あっと言う間に 読んでしもた……
    なんか、うれしくなる本でした。^o^

  • 最近、とんと大阪…関西、行ってないなぁ。
    京都行くと、大阪に行きたくなって、大阪行くと、奈良や神戸に行きたくなる。梅田に行くと、地下街歩きたいし、心斎橋に行きたくなる。阪急電車に乗りたくなる。粉物、好きだけど、自分では作れない(苦笑)。
    天満には一度きりしか行ったことがない。鶴橋も通天閣も一度だけ行った。阪堺電車にはまだ乗ったことがない。そういえば、東京よりもずっと早く、電車は自動改札だった。自動改札に驚いた。切符を折り曲げてしまい、改札通れなくて…近鉄で、帝塚山に行った、学生の頃。くいだおれや金龍や豚まんを知ったのもそのころ。岸和田に行ったのもそれ一回(苦笑)。大阪人のおせっかい(?)がいいよね。(おまけっていうか。名古屋のモーニングみたいな、違うか。まけといて、っていうか、身の丈にあったものに、しておき、みたいな。)
    これ読んだら、だんぜん、行きたくなった。大阪人の作者の滋賀との距離感の感覚がこれまた、なんともいえない(苦笑)。

  • 最近彼と衝突することが多いな(というか勝手に怒ったり悲しんだりしてるだけだが)と思ったら、
    その原因の多くが関西人との文化のギャップであったw
    住んで5年目、まだまだ京都人、大阪人、あるいは兵庫人とはなれていないと実感した。笑
    例え理解できなくても、面白がる心と受容が大事。
    文化のギャップは話し合って初めて「そうなんだ!へぇー!」と言い合えるわけで。
    そんなことを改めて思い出させてくれた本です。

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