午後の音楽 (集英社文庫)

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著者 : 小池真理子
  • 集英社 (2011年6月28日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (335ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467109

午後の音楽 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 「恋愛」って不思議なもので、もしこの2人が普通に独身同士で出会っていたら、こんなどうしようもなく求め合う関係になっていたのだろうか

    メールをお互いにするようになってからの初めての食事が 2人にとって最高の時だったのだろうと思う どれだけ心地よい素敵な時間だったか…

    こんな別れることが決まっている2人が交わすメールが切なくて涙してしまった

    「『やぎさん郵便』のようなやり取りを死ぬまで続けていきたい」というくだりがわかりすぎるくらいわかる…

  • ネタバレ 積読小説昇華目的。妹の入院中、好意から年下の妹婿とその長男の家事を手伝う中、バツイチ女性は彼とメール交換を始める。翻訳家の女、映画製作者の男の2人は文学・文芸に話題の共通項を見出し、やがて幼少期より苛まれてきた孤独と懊悩からの救いを相手に求めていく。そして…。一見現代風なメール交換で物語は展開するが、基本は書簡体作品と酷似。とはいえ、短く頻繁なやり取りが可能な点は大きく違い、そんな交換を何度もしあうシーンが、2人の心の接近を上手く描写。キスのみのプラトニックな関係のまま終焉するのも意外に良いアクセントか。
    メールは、送付して形の残らない書簡(コピーでもすれば別だが)と違い、後で自己点検が可能である。ゆえに内省するには却って良いものなのだろうし、本作がプラトニックなままだったのも、メールを読み返し続けた2人が、自らを客観視し、激情に駆られなかった故なのかもしれない。一方、夫々のメールに表れる比喩・文芸作品・音楽が想像をたくましくさせる点も著者らしさが出て良かった。ドロドロした恋愛譚の多い著者の作品の中、展開の意外さも含め、個人的には割と好きな方かもしれない。

  • 2014/09/20

  • この本は個人的に読んでいてしんどい本でした。
    自分の奥底にしまっていたものが他人に文字に替えて明らかにされたような気がして・・・。
    でもそれは私だけの感想で、普通に読んだらありがちな美しい恋愛小説だと思います。

    この本をパッと開けた時ちょっと驚きました。
    文章が横書きだったから。
    何故そうなっているかというと、この話は往復書簡ならぬ往復メールが小説になっているからです。
    やりとりをするのは翻訳家の女性とその妹の夫。
    どうせ、最後にはこの二人のやりとりは恋のやりとりになるんでしょう・・・。
    そう思いながら読み進めていくと、メールの内容から女性と妹との関係、家族との関係が見えてきて自分と重ね合わせて苦しくなりました。
    そして後半は思った通り二人の関係は恋愛に発展して-。
    そのあたりは「やっぱりね」という感じでさらさら~っと読んでしまいました。
    お手軽に「恋」という形に落とし込むのは、いかにもという恋愛小説が好きじゃない私にはつまらなかった。

    この二人のやりとりは言葉でなく音楽。
    それも午後の、少しけだるく静かな・・・。
    言葉で言わなきゃ分からないようじゃ多分言葉で言っても伝わらない。
    まるで不協和音のように。
    そういう関係もあるし、何も言わなくてもお互いが分かる関係もある。
    それは自然に重なり合って美しく奏でるハーモニー。
    メールという、一種無機質と思える機器から思いが重なり合うのが面白いと思いました。
    それにしても、メールでこんな長文を書く人はそうそういないだろう・・・と現実的なことも思いました。

  • 珍しく重くないのは、メールだからかな。

  • 大人の恋ですね…ドキドキしてしまいました。

  • 妹、美晴の入院中、甥の面倒をみるため妹夫婦の家に通うことになった由布子。事務連絡のために始めた妹の夫、龍士郎とのメールだったが、やがてお互いの心をさらけ出すようになった二人はどうしようもなく惹かれあっていく。
    不倫モノに対する抵抗感はあまり持っていないのたが、二人で美晴についてあーだこーだ言うのはルール違反な気がして好きになれなかった。肉体関係を持ってしまうよりたちが悪いのでは。由布子の、家庭環境の話も悲劇のヒロインっぽくて共感できず。

  • 私も同じ答えを導き出すと思う。なーんてね。

    メールのやりとりで物語は進んでいきます。
    心の変化が少しずつ文章から読みとれて
    気持ちが加速したり減速したり。

    でも、恋はいいですね。

    過程、が。

  • 大人の男女のメールのやりとりのみの恋物語。
    ドロドロした部分はあるけど、それは恋愛とは別の部分で、カテゴリー的には不倫だけど、恋愛自体は細い細い糸の様な淡い感じ。

  • せつなーい。

    ほんとにせつない大人の恋愛物語。

    義弟と義姉との禁断の恋愛。

    すべては、メールのやりとりでストーリーが進んでいきます。

    読み終わった後、ホッとするラストです。

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