- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467345
感想・レビュー・書評
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メルカトル鮎シリーズ第4弾!
態度は横柄で自分勝手。
利益に繋がらない事件はどうでもいい。
何ともレアな銘探偵…(^▽^;)
すっかりメルカトル鮎の虜です(〃´-`〃)♡
今回は短編集。
美袋とメルカトルが携わった事件集です。
正直、前3作は『メルカトル鮎』という人物像がはっきりしませんでした。
物語中に、そこまでがっつり出てこないのです。
何となく自分に自信のあるナルシストなんだろうなぁという程度。
それでも『クセ強!』とは感じましたが…(^▽^;)
ですが今回の『メルカトルと美袋のための殺人』を読めば、どれだけ風変わりな探偵なのかが充分分かりますꉂꉂ(ᵔᗜᵔ*)
タイトル、確かに頷ける(*´艸`)
まさかここまでとは!と、ニヤけながら読みました笑笑
話の終わり方もセンスあり、好きです♡
【遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる】
美袋は「歴史クラブ」のメンバーと共に長野の別荘へ。
メンバーの1人、佑美子と良い関係に…。
しかしその後、佑美子は美袋を避けるようになる。
そんな中、殺人事件が。
美袋は、メルカトル鮎を呼ぶ。
最初の話にして、メルカトルの性格が分かりますꉂꉂ(ˊᗜˋ*)
別荘モノの殺人。
美袋は疑われ…。
【化粧した男の冒険】
大学時代の友人のペンションにくつろぎに来た美袋とメルカトル。
そこで起きた殺人事件。
死体には、濃いメイクが施されていた…。
これはよくある推理小説の基本っぽい事件。
犯人当たらなかったけどね…(^_^;)
【小人居為不善】しょうじんかんきょしてふぜんをなす
メルカトルの探偵事務所に、有名な画家、神楽祐尋が訪れる。
遺産を狙う甥と姪から命を狙われていると言う。
メルカトルに身の安全を守って欲しいと依頼する…。
これ、凄い。
全然分からなかった。
それにしても、来る客をも操作するメルカトル…。
さすが天才(^▽^;)
【水難】
美袋は執筆のため気分転換に旅館へ。
そこにメルカトルも同行。
その旅館では女子学生の幽霊が目撃されている。
はたして本物の幽霊なのか…。
これも面白い。
過去の事件との兼ね合いがあるのだが、幽霊騒動や不気味な雰囲気も、メルカトルと一緒だと和らぐのは何故だろう笑
しかも、彼のシルクハットさばき。゚(゚ノ∀`゚)゚。
ずっと被っていたシルクハットを、ぶんと投げる。ハロルド坂田の帽子のように弧を描いて再びメルカトルの手に戻ってきた。(本文より)
めっちゃウケた笑笑
年中着用しているタキシードとシルクハットは、彼のユニフォームらしい笑
【ノスタルジア】
メルカトルが執筆した密室殺人の推理小説を、美袋が読んで犯人当てする事に。
当たれば、いとこの角膜移植にメルカトルがひと役買ってくれるという。
負ければ美袋の作品として発表する事に。
美袋は解決できるのか…。
わざと小難しい表現の作品でしたが、結末好き♡面白い!メルカトル天才!
らしい作品でした笑
【彷徨える美袋】
美袋が目を覚ますと、どこだか分からないが、藁クズの上にいた。
どうやらさらわれて山奥に捨てられたらしい。
一体ここはどこなのか。
これも面白い!
メルカトルの魅力が集結してます(*´艸`)笑
【シベリア急行西へ】
メルカトルがタダ券を手に入れたので『ロシア・ロマンティック・トラヴェル〜シベリア急行の旅』へ2人で行く事に。
そこには桐原豪蔵という人気作家が乗り合わせていた。
そして、列車内で殺人事件が起こる。
この話が1番好き( ˶'ᵕ'˶)
オリエント急行ぽい雰囲気の作品でした。
終わり方も良い♡
メルカトルは、事件の詳細を聞き終わるとだいたい犯人の目星を付けている。
安楽椅子探偵のよう。
それを証明するために聞き込みの時に色んな仕掛けをするのだが、何ともまぁクセのある笑
絶対友達になれないタイプ(^▽^;)
続けてメルカトル鮎シリーズ5弾目『鴉』読みたいと思います♡
絶賛どハマり中♡(*´∇`*)♡
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メルカトル鮎シリーズの第一短編集ですが、私は「かく語りき」を先に読んでしまいました。故に、美袋三条とは初対面が遅れたわけです。メルカトルに「ワトスン役」が存在するのがまずびっくり! しかも、学生時代からの付き合いの、推理小説作家だなんて! しかも某作家ワトスンと違って、メルカトルを堂々とネタにしているとは! そうでもしないと割に合わないことは、この作品、さらに新刊の「悪人狩り」を読んでよ〜く分かりますね。
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【収録作品】遠くで瑠璃鳥の啼く声が聞こえる/化粧した男の冒険/小人閑居為不善/水難/ノスタルジア/彷徨える美袋/シベリア急行西へ
メルカトル鮎の邪悪さが際立つ短編集。
ノベルスで読む。 -
「なんだこれ!」
読んでいる最中、読み終わった後、私の頭に浮かんでいたのはその一言であった。本のジャンルは何かと聞かれれば、もちろん『本格推理小説』にあたるのだけれど…ミステリに於ける常識を覆すどころか、引っ掻き回してしまっている!その理由は言わずもがな、探偵役である〈メルカトル鮎〉のせいだ。時に本気で腹を立ててしまうほど横暴かつ憮然たる態度で飄々と事件を解決していく様は読み応えあり。純粋に『本格推理小説』が読みたい方にはおすすめはしない。しかし昨今ありふれた『本格推理小説』にマンネリを感じている方には、自信を持っておすすめしたい。 -
7編からなるメルカトル鮎シリーズの短編集。相棒?は作家の美袋。
作中で本人も言っているけど、メルカトル鮎は短編向きだと思うので(登場したらすぐに謎解いちゃうもんな)私的にもサクサク読めて楽しかった。
もう、ほんとにメルがクズで(笑)美袋も負けず劣らずやし、リアルでなら絶対にお近づきになりたくない二人やけど、掛け合いを見るのはすごい楽しい。
謎を解くためならなんでもありやし、暇やから〜とかほんま理由がすごい。
私的に読んでいて楽しかったのは「水難」と「シベリア急行西へ」かな。「小人閑居為不善」も好きだな。ブラックユーモア的な感じが。
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「遠くで瑠璃鳥の鳴く声が聞こえる」がおすすめと聞いて。メルカトルを読むのは2作目。メルカトル短編集。
メルカトル相変わらず傍若無人でクセ強。ワトソン役の美袋はすぐに事件に巻き込まれる。メルカトルと美袋の掛け合いが楽しい。 -
短篇ものだと、メルカトルの人となりがより一層わかって、とても良いかと。本当に酷い男だな!倫理って言葉ご存知?といつも思う笑
メルカトルと美袋のための、というより、メルカトルのために酷い目にあう美袋のための殺人ではないでしょうか。
メルカトルが酷すぎて霞むけど、美袋も大概ひとでなし。でも「メルカトルかく語りき」より、毒は薄めなので、メルカトルシリーズ読んでみたいな〜という方には勧めやすいかもしれない。 -
2021.7.20読了。
細部を忘れており、楽しんで読めました。