小説フランス革命 1 革命のライオン (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 521
感想 : 54
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467383

作品紹介・あらすじ

1789年。フランス王国は破産の危機に瀕していた。大凶作による飢えと物価高騰で、苦しむ民衆の怒りは爆発寸前。財政立て直しのため、国王ルイ16世は170余年ぶりに全国三部会を召集する。貴族でありながら民衆から絶大な支持を得たミラボーは、平民代表として議会に乗り込むが、想像もしない難題が待ち受けていた-。男たちの理想が、野望が、歴史を変える!一大巨編、ここに開幕。

感想・レビュー・書評

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  • “財務長官”ネッケル、“国王”ルイ16世、“浪費夫人”マリーアントワネット、“怪物”ミラボー、“弁護士”ロベスピエール、“僧侶”シェイエス…
    世界史の授業で一度は聞いたことのある名前、人物がこの本の中では生きています。一たび読み始めれば、教科書という枠を決してはみ出ることのなかった、名前と実績しか知らなかった歴史上の偉人たちが生き生きと動き始めます。

    「身分の不平等」という世の中の不条理に対して、平等を勝ち取ろうと奮闘する人々の苦悩や考え方を生々しく感じるでしょう。それぞれの人物の描写や設定がきめ細かく、「知識・教養」でしかなかった彼らが互いに有機的に結び付いていくと思います。聖職者や貴族身分の絶対的とも言える地位が如何にして覆されていくのか。フランス革命について詳しくなるのはもちろん、単に物語としても楽しめると思います。

  • 文庫化を待ち望んでいた一冊である。
    フランス革命は、歴史の教科書で習ってきただけなので、出てくる人物等すべて新鮮で、あっという間に読了した。2巻以降楽しみである。

  • [評価]
    ★★★★☆ 星4つ

    [感想]
    1巻を読んだ感想はミラボーの存在感
    当然、ミラボーの名前は知っているが、こんなに存在感がある人物で初期における重要人物だったのかと意外だった。
    ロベスピエールはなんだか普通の青年といった感じだが、ここからフランス革命の経験を経て、とんでもないことになると思うと非常に印象的だ。

  • ・出た当時から気になってて、やっと読み始めた。タイトルどおり、小説としてフランス革命を描いてて、読みやすい。
    ・今のところミラボーとロベスピエールを中心に物語が展開してて、物語の舞台は議会。
    ・歴史にしろ何にしろ、物語という形式で見せてくれると、頭に入りやすい。ゆっくり最後まで楽しみたい。

  • 人が色々と出てくるけど混乱しないで済む読みやすさがあるかな。

  • やんごとない連中気に入らないお話し

  • 小説というだけあって読みやすいです。主にミラボーとロベスピエールを中心に話が進みます。
    「第三身分とは何か。ーすべてである。」そこに革命の始まりが感じられました。

  • ヴェルサイユ
    ドーフィネ方式
    プロヴァンス
    気づき
    嫌われて
    選挙運動
    マルセイユ
    指導者
    小革命
    パリ
    焦り
    議員行進
    新聞
    議場
    開会
    議員資格審査
    空転
    処女演説
    貴族の館
    引け目
    シェイエス
    女と同じ
    合流
    投票

    第68回毎日出版文化賞特別賞
    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • 理想に燃えるロベスピエールと、清濁併せ呑むというか、場の空気を読みつつ臨機応変に動くミラボー。ミラボー格好いい!とても放蕩貴族とは思えないw

  • 挫折

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著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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