小説フランス革命 2 パリの蜂起 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.90
  • (23)
  • (41)
  • (31)
  • (1)
  • (0)
本棚登録 : 342
感想 : 32
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467482

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • [評価]
    ★★★★★ 星5つ

    [感想]
    途中、物事がすべて穏便に進むのではないかと思えたがフランス王の一言で革命が一気に停滞した感じがする。
    結果的にはヴェルサイユ、パリの両方で民衆が蜂起する自体となり、状況が一気に武力を用いたものに変化した。

  • ・全く進まない議会から、民衆蜂起、ついに軍との対決という展開。
    ・物語の中心はミラボーとロベスピエール。後半で登場するデムーランが良い。流されるままに英雄に担ぎ上げられる様が面白い。実際、革命の始まりはそんなところかも知れない。
    ・まだまだ、物語は序盤なので、次も楽しく読みたい。

  • 立ち上がった!魂のお話し

  • 解説:鹿島茂
    無念◆球戯場の誓い◆マルリ街道◆密談◆親臨会議◆最悪の展開◆銃剣の力によるのでないかぎり◆暴力◆思わぬ展開◆逆効果◆上申書◆返事待ち◆最後通牒◆貴族の陰謀◆爆発寸前◆民衆の力◆パレ・ロワイヤル◆負け犬◆挑発◆武器をとれ◆ルイ・ル・グラン広場◆武器がない◆テュイルリ◆武器がほしい

    著者:佐藤賢一(1968-、鶴岡市、小説家)

  • 議会が切り捨てられようとする中、ミラボーとロベスピエールにそそのかされたデムーランの演説でついにパリで暴動が!ただし、結局暴動が革命となるには(一部でも)軍隊の合流が不可欠であることが明確に描かれている。国家が国家たりえるのは暴力装置を独占しているからなのだから、その独占を打ち砕かなければ革命は成就しえない。(無論、暴力だけでも成就しない)

  • 第1巻ではそれほど効果的に感じなかったが、登場人物の語りが物語を生き生きとさせ、登場人物の目線であっという間に読んでしまった。
    蜂起する群衆も一人の人間。どんな気持ちだったのか思いを馳せる。

  • ミラボーとロベスピエールがデムーランを焚き付けて蜂起を促すシーンが面白い。多分佐藤氏の創作なのだろうけど、そうであったと思わせる筆致が素晴らしい。

  • ここまで、エネルギーの塊のように物語を牽引してきたミラボーに身体の衰えが・・・

  • 三部会から国民議会が分離したが、実際には何ものも得てはいない。この現状を打破するため議員たちは動き出す。そして革命はついにパリへ。いよいよ盛り上がってきた。

  • がんばれパリ市民。

全32件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

佐藤賢一
1968年山形県鶴岡市生まれ。93年「ジャガーになった男」で第6回小説すばる新人賞を受賞。98年東北大学大学院文学研究科を満期単位取得し、作家業に専念。99年『王妃の離婚』(集英社)で第121回直木賞を、14年『小説フランス革命』(集英社/全12巻)で第68回毎日出版文化賞特別賞を、2020年『ナポレオン』(集英社/全3巻)で第24回司馬遼太郎賞を受賞。他の著書に『カエサルを撃て』『剣闘士スパルタクス』『ハンニバル戦争』のローマ三部作、モハメド・アリの生涯を描いた『ファイト』(以上、中央公論新社)、『傭兵ピエール』『カルチェ・ラタン』(集英社)、『二人のガスコン』『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』『黒王妃』(講談社)、『黒い悪魔』『褐色の文豪』『象牙色の賢者』『ラ・ミッション』(文藝春秋)、『カポネ』『ペリー』(角川書店)、『女信長』(新潮社)、『かの名はポンパドール』(世界文化社)などがある。

「2023年 『チャンバラ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

佐藤賢一の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
ウォルター・アイ...
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×