- Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467703
作品紹介・あらすじ
童貫率いる宋禁軍が、ついに梁山泊討伐に出動した。開封府では、燕青と侯真が、不穏な動きを見せる青蓮寺の妓館を探っている。梁山泊は楊令を中心に結束を強め、童貫を迎え撃つ準備をかためた。張平は黒崎兵を離れ、新たに編成した青騎兵を率いる。花飛麒軍が、宋禁軍の先鋒・岳飛軍と激突し、史進遊撃隊に入った呼延灼の息子、穆凌は、趙安の首を狙って疾駆する。楊令伝、白熱の第七巻。第65回毎日出版文化賞特別賞受賞。
感想・レビュー・書評
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「人間は小さなものだと思う。濡れた砂で作った、像のようなものだ。乾けば、崩れる。だから、志が必要なのだ。誇りも」
と、楊令は云う。
童貫軍との本格的な戦いが始まった。
呼延灼の最期は「水滸伝」を視野に入れてもベストテンに入る名場面だったと思う。
その直後の楊令のトラウマにはビックリ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
呼延灼「死にたい者だけが俺の前に来い」
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4.2
梁山泊vs禁軍のこの感じ久しぶりすぎてワクワクしたと同時に、水滸伝ぶりの死者が出て水滸伝時代の感覚を思い出した。
水滸伝シリーズで初めて泣いた。ボロボロと泣いてしまった。主要キャラが死ぬこの感覚にブランクがあったのと、好きな将軍が ってのと、そのバックストーリーがあまりに素敵だったからだな。 -
楊令率いる梁山泊軍、童貫率いる宋禁軍。共に最終決戦の準備は整った。
童貫は三方向から梁山泊を囲むが、双方共に「如何に戦うか」の読み合いが続く。
そして決戦の火蓋は切られた。
「おまえは、ただ超然としていろ。実戦になれば、抜いた剣そのものになれ」
童貫の命令は、やはり苛烈である。 -
水滸伝から読み続け、ここで息切れ。
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宋は10年もたたない内に自滅することを認識した上で、童貫率いる宋禁軍と楊令を頭領とする梁山泊軍は睨み合いから小規模のぶつかり合いを経て本格的な戦闘へと移った。
梁山泊軍は先ずは禁軍次席の趙安を討とうと動くのであった。 -
童貫戦、開戦。
呼延灼vs趙安戦の中で呼延凌が誕生するあたり、北方ワールド全開。
息子に対して厳しすぎる父親は、前フリだったか。。