蛇衆 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.30
  • (3)
  • (13)
  • (17)
  • (7)
  • (0)
本棚登録 : 142
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (400ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087467772

作品紹介・あらすじ

戦国の気運高まる室町末期、自らの力だけを頼りに各地を転戦する傭兵集団がいた。その名は「蛇衆」。頭目の朽縄をはじめ、6人は宗衛門老人の手引きで雇い主を替え、銭を稼いでいた。九州のとある地方の領主・鷲尾嶬嶄に雇われ、目覚ましい働きを見せた。だが、鷲尾家は血で血を洗う激しい跡目争いの渦中にあった!比類なき臨場感のノンストップ活劇時代小説。第21回小説すばる新人賞受賞作。

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 登場人物が多く、読み終わった時に全体を理解した。もう少し説明があっても良かったかも。人物と獲物と得意技の区別が付きませんでした。ごめんなさい。

  • それぞれのキャラ設定、流れや戦闘シーンはワクワクさせてくれる。終盤の展開はありがちであるが、前半のプロットが活かされているのでまあ由。プロ集団ならもう少しクールに、スカッと終わって欲しかったが、まあ続編を書かないつもりならこれでもいいかって感じ。著者は当初、漫画家を目指していたということなので、漫画や映像にした方が、この面白さが伝わったかも。

  • 2013.09.06

  • 躍動感溢れるアクションシーンが印象的。ストーリーラインも伏線も良かったけど、やっぱりどこか物足りない。どこかって考えてたら、キャラクターの心理描写に深みが足りないのかなって思った。今後に期待、でしょうね。

  • キャラクターとか武器とか良かったんだけど…
    あんなに死ななくてもなぁと思ってしまった。

  • 内容はいいんだけど改行の多さが……。正直、非常に読み難い。ケータイで読むなら丁度良いのかもしれないけど、文庫でこの改行は……(汗)そればっかり気になってしまった残念な小説です。

  • 戦場での殺しを生業とし、国を渡り歩く「蛇衆」が、リーダーの出生の秘密と、ある国の兄弟間の諍いと戦にまきこまれ、知らず危機に巻き込まれていく、というストーリー。

    最初は面白そうだったのに、最後はリーダーや仲間の敵打ちで死地につっこみ、結局一番下っ端しか生き残らず「おれが一人で頑張るぜ」みたいなラストになり、なんだかよくあるようなパターンに終わっちゃったなぁという印象。
    よく言えば人間臭い、悪く言えば良くも悪くもプロがこんなんでいいのか?という感じ。
    プロも人ってことなのか、なんだかんだで蛇衆も未熟だったのか。
    あるいは、「蛇衆」が大切だからこその弱さだったのか。

    まぁでも思っていたより楽しめたので☆4つ。
    ラストが気にいらないのは多分好みの問題。

  • 解説にも書かれているが、シェイクスピアやギリシャの悲劇に通じるようなある種古典的な血の繋がりを中心とした復讐劇が描かれている。

    文体はそんなに重くないのでけっこうギャップはある。

    しかしながら、アクション描写はあくまでも現代的。
    ポップで弾むような展開はゲーム世代にはドンぴしゃ。

    武器の名前も厨二病的でむしろ笑える。


    結末までのカタストロフは思い切った展開だった。

    キャラを大事にすることが、作品にとっていかに愚かしいか再認識させてくれる。

  • アクションがすごい。映像で見ているみたいな気分。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1976年福岡県生まれ。2008年『蛇衆』で第21回小説すばる新人賞を受賞。その後、『無頼無頼(ぶらぶら)ッ!』『兇』『勝負(ガチ)!』など、ニューウェーブ時代小説と呼ばれる作品を手がける。また、『戦国BASARA3 伊達政宗の章』『NARUTO-ナルト- シカマル新伝』といった、ゲームやコミックのノベライズ作品も執筆して注目される。’21年から始まった「戦百景」シリーズ(本書を含む)は、第4回細谷正充賞を受賞するなど高い評価を得ている。また’22年に『琉球建国記』で第11回日本歴史時代作家協会賞作品賞を受賞。他の著書に『清正を破った男』『生きる故』『我が名は秀秋』『戦始末』『鬼神』『山よ奔(はし)れ』『大ぼら吹きの城』『朝嵐(あさあらし)』『至誠の残滓(ざんし)』『源匣記(げんこうき) 獲生伝(かくしょうでん)』『とんちき 耕書堂青春譜 』『さみだれ』『戦神(いくさがみ)の裔(すえ)』および『THE LEGEND&BUTTERTLY』(ノベライズ)などがある。

「2023年 『戦百景 大坂冬の陣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

矢野隆の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×