- Amazon.co.jp ・本 (456ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087467932
作品紹介・あらすじ
やくざ者の父とその愛人の子として生まれた九は、隣家の茉莉とその兄、惣一郎と共に育つ。
奔放で天真爛漫な茉莉に想いを寄せ、聡明で男気のある惣一郎を実の兄のように慕う九。
しかし、突如会得した不思議な力と、惣一郎の死が運命を大きく変えてゆく・・・。
生涯にわたる愛をテーマに、江國香織との共作に挑んだ一大長編。
感想・レビュー・書評
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どうしようもない「体の衝動」と、対人的には悟った人のようにも受け取れる「思考」と。
これは大変そうだなぁ、と思いながら下巻に進みました。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
色んな事が起こる起こる‼︎人生色々も甚だしい。そこが読んでいて飽きさせない。さすが辻さん‼︎
読み始めてすぐに引き込まれててしまい、左岸上下を注文してしまった-
2022/11/12
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2022/11/13
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銀次と七を許せない気持ちに共感すると同時に、でもやっぱり、彼らを許せない九ですらネネをさし置いてマリを探してしまう。どの人物も、さまざまなひとに惹かれ、「いちばん」を塗り替えていく。ネネの愛は、一途に見えて、結局じぶんがいちばんにも見える。「いちばん」はそう長くは続かないんだと、再確認する。それが分かっていてもなお、わたしたちはすこしでも長く誰かのいちばんでありたいと願うのは何でなのかな。
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左岸よりも哲学的。
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読了日2010/09
「冷静と情熱のあいだ」から10年。またまた辻仁成さんと江國香織さんの共作です。
人生とは大きな広い長い川。
その、右岸と左岸を歩む不思議な力を持つ九と自由奔放の茉莉の幼いころから50代までの壮大な物語。
辻さんが九の視点で、江國さんが茉莉の視点で描いています。
テーマは人生。
川の右岸と左岸は決して交わることはないがバラバラに離れてしまうこともない。
そんな、九と茉莉。お互い波乱万丈な人生を歩んできて、最後にはまた静かに隣同士で暮らす。
人の人生ってすごくいろんな物語があり、紆余曲折しながら乗り越えて歩んでいく。
そして、今回、この対になった物語で、人は個々で絶対に誰かと一緒になることはないと強く感じました。
九には九の人生、茉莉には茉莉の人生。右岸と左岸は絶対に交わらないように。
二冊同時年代ごとに交互に読み進めると、より物語に深く入っていって楽しめます。
ただ、「冷静と情熱のあいだ」のようなドラマチック。。劇的。。な物語では全くありません。
読中に、ふと、自分の人生を振り返ってしまうような作品です。
そして、かなりの長編です。今年の夏はこの2冊にどっぷりはまって終わりました。。 -
運命を変えたり、やめたり、逃げたりするのではなく、見つめること。
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江國香織の右岸からの左岸。
こっちはやたら重め。ファンタスティックな内容でもあるんだが、重い重い。
胃にずっしりきますわ。
かなり焼ける勢いの重さ。ひきづる。同じ内容を別の視点から見るとこうなるのね。。と、面白く読める反面、こんなふうにどんなことも、自分と相手じゃ違うふうに見える世界があるんだな。と、改めて思う一冊でありました。
私は割と軽めに生きているので、こんな重い思いを持ち続ける人の身になると、胸焼けが起こる次第です。 -
辻さんバージョンに期待するも撃沈。
九ちゃんの外見もなんでこんなの?
繊細な芸術肌かと思いきや、見た目は巨漢。
他の身体的特徴もおかしくない?
それ必要??
あおいと順正を返して!! -
力を持って生きる男の話。
能力とコンプレックスは紙一重。
『左岸』と同時進行で読めばよかったのか
時系列がこんがらがる。
九目線の方がなんだか不幸だ。