フイヤン派の野望―小説フランス革命〈8〉 (集英社文庫)

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著者 : 佐藤賢一
  • 集英社 (2012年4月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468168

フイヤン派の野望―小説フランス革命〈8〉 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • ジャコバン派の分裂は、革命を主導してきた人々の分裂といえる事件である。そして、分裂させた方の三頭派を、佐藤氏は政治技巧を弄するあまり嘘も辞さない人々として描いている。
    ヴァレンヌ事件の幕引きを通じて王の信頼を得、ラ・ファイエット派と合流して議会の多数派を握り、眼の上のたんこぶの左派を追い出したのだから、何のことはない、声なき声を代表するものとして淡々と治めていけば、ブルジョアの天下は訪れたかもしれない。しかし、議会左派を共和政を唱える違憲勢力と決めつけて黙らせただけでなく、署名運動を進めるパリ市民に銃を向けてしまう。黙らされた側のロべスピエールはただうろたえるばかり。彼の狼狽は、現段階では三頭派の冷酷さを浮かび上がらせるものとして描かれているが、のちのち、この革命を血塗られたものへと変える導火線になっていく。

  • こういうのは良くない。嘘はダメだ嘘は。暴力はもっとダメだ。

  • つまらない箇所がしばらく続いたので辛かった。タレーラン、全然出てこなくてつまんないし。残り1/4と言うところでまたまたおもしろくなってきました。文章に癖があり過ぎてあきて来てるのもある。とりあえずは後1冊で文庫版は一旦完結する。読むぞ〜!
    wikiの記述が正しければ、シャンドマルスの虐殺のくだりは事実と異なるようだ。

  • 王の逃亡が面白かっただけに、またドロドロ政治模様になってきたのが残念。

  • 逃亡ではなく誘拐にすり替えて野望を達成しようとするフイヤン派。
    派閥っていつの時代もあるのねー。

  • ヴァレンヌ逃亡後半~シャン・ドゥ・マルスの虐殺まで。

    革命を完成させたい有産者と、真の平等を願う持たざる者との攻防は、ついにジャコバンクラブを分裂させた。

    三頭派の行動は保身でしかなく、ものすごく腹が立つ。何のための革命だったのかと。

    不利な状況から、ロベスピエールはどう巻き返すのか。

  • 議会の第一党ジャコバンクラブが分裂する激震の第8巻
    国王が逃亡から連れ戻されたパリの情勢をルイ16世、デムーラン、ロベスピエールの視点から描かれる。

    この時代のフランス国民は実際のところ国王をどう思っていたのだろうか?
    地方では国王が遠く、めったに目にしないし、現代とは違って、ゴシップが流れることも少ないだろうから、国王を敬愛する気持ちはあったとも思われるが、ゴシップを耳にする機会が多く、国王を身近に感じるパリ市民は、国王というだけでは、敬愛できなかったということだろうか?

    逃亡を阻止されたルイ16世は、パリでは非国民扱いで、議会は政治闘争のネタでしかなく、何かを期待されているわけではない姿が描かれる。
    すでに政治は市民の手にあるということが、あらわになってきたと思われ、興味深い。

  • フイヤン派がついになりふり構わず、反撃して来た。本当に面白い。まさに歴史の瞬間に立ち会っているような、どきどき感だ。
    すぐに次の巻を読みたくなるのだが、残念ながら、発売は一カ月後だ。

  • 小説フランス革命も8巻。

    フランス国王ルイ16世とマリー・アントワネットのパリからの逃亡と失敗の「ヴァレンヌ事件」と、その後のジャコバンクラブの分裂が描かれていて、ルイ16世、デムーラン、ロベスピエールの視点から物語が語られている。

    フランス革命の気味悪い部分がどんどん溢れ出てきた状態となっていて、次巻が楽しみ。
    次回は第一部最終巻になるのだろうか?

    ところで、巻末の解説は文芸評論家永江朗氏によるもので、この一冊の物語と魅力がうまくまとめられていたので、頭の整理にもってこいだと感じた。

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