ザ・万遊記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 84
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468359

作品紹介・あらすじ

ベストセラー作家・万城目学が北京、ロンドン、バルセロナ、大阪、札幌、国会議事堂……、世界も日本も駆け回って綴ったエッセイ集。文庫化にあたり、北朝鮮でのサッカー観戦記を特別収録!

感想・レビュー・書評

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  • ところどころ爆笑してしまう。ユーモアが冴えていて好きだ。短編だから、文章力のすごさが際立つ。こんな風に自由に文章を綴ってみたい。文章の世界を旅してみたい。そんな楽しい時間を過ごせた。

  • サッカー愛、渡辺篤史愛はもちろん、変わらない大阪、秀吉愛、歴史愛も、とても熱い。

    司馬遼太郎と井上靖の小説考は、万城目さんならではの分析で、熱くも笑えて、興味深かつた。特に井上靖の作品は、教科書や試験問題の中に登場していたが、1.2冊手にしたかどうか。
    気にはなるが、なかなか手にできないでいた偉大な作家達の作品を、独自の視点で評論してくれて、笑いながらも、なるほど〜と納得しながら読むことができた。歴史物、たまには手に取ってみたい、と思わされた。

  • 読書好きの後輩にこの間「マッピーさんって、万城目学が好きじゃないですか?」と聞かれ、「うん、大好き!」と即答したものの、「なんでわかった?」
    別に隠しているわけではないけれど、“万城目学が好きです”オーラがダダ漏れの人って、なんだかちょっと怪しいではないですか。
    「あ。私も好きなんです。読書の趣味似てるかなあって思って。」
    なんだ、よかった…って多少漏れてはいるんだな。

    それからずっと、万城目学を読みたいぞ~と思い続けて、これ。
    小説じゃないんですけど、エッセイなんですけど、やっぱり万城目ワールド全開だ。

    話の内容ももちろん面白いんだけど、語りのテンポというか、リズムというか、間合いというか…。
    そこ、そんなに細かな描写が必要ですかと言いたくなるようなこだわりの部分と、そこは説明必要でしょというところでの、思い切りの良い省略&断定。
    文章で笑わせてくる。

    森見登美彦と飲んだ話。桜庭一樹との交流。
    カレンダーでの読書記録。
    数々のスポーツ観戦、または未観戦。

    そして何よりも、ちょいちょい出てくる「建物探訪」の渡辺篤史への熱い思い。( ´艸`)
    私も「建物探訪」好きですよ。
    写真集持ってるくらいには。
    でも、エッセイ集の中で、章変わりのしおりのように「今月の渡辺篤史」ってエッセイが挟まってるのって、おかしいでしょう。
    この、あからさまな愛。

    真面目な話としては、井上靖と司馬遼太郎の、歴史小説への向きあい方の違い、とか。
    インタビューに答えることによって、消えていくもの、とか。

    エッセイはちびちび読みたいのに、一気に読んでしまった。
    あ~、面白かった。

  • スポーツ観戦、篤史...この距離感良い感じ。
    エッセイ自体読んだの久しぶりかな?
    楽しく読めました。
    ホントにいい文章を書く人だなぁと思います。
    まだホルモー×2&かの子ちゃんしか読んでないので、
    楽しみがたくさん残ってて楽しみです(^^)

  • 面白かった!

  • 『ザ・万歩計』に続く万城目さんのゆる~いエッセイ集。万城目さんの小説の中の「こんなアイディア、どっから出るの?」がちょっと分かるかも。あとは、『建もの探訪』の渡辺篤史さんへの愛が溢れていますね(笑)。

    色々な雑誌や新聞などに掲載したエッセイを集めて再構成しているので、時間軸がちょっと分かりづらかったりします。が、そんなに目くじらをたてることでもなく…。

    肩肘張らずにさらっと読めるエッセイ集です。

  • 建もの探訪に関してのエッセイが多いのはどうかなと思ったものの、気軽に読めて楽しかったです。旅の描写なんかも楽しいのですが、ちょっとしたエピソードも面白く描かれていて、飽きずに読めました。

  • 万城目さんのエッセイ。一度万城目さんの小説をと思ってまたエッセイを手に取ってしまった。前回のが面白かったので。

    こちら「万遊記」の方はスポーツの話が多い(特にサッカー)。野球ならついていけるのだが、サッカーはあまり・・・ 篤史話はやっぱ面白い。

    この文庫版には、北朝鮮サッカー観戦記が追加されているが、これがなんとなく万城目さんの人となりが感じられて一番印象に残ったかもしれない。津村さんのこと書いている文章を読んでも思ったが、基本的に自分以外の人にちゃんと興味を持っている人なんだろうと思う。

    小説何から読もうかね。

    • takanatsuさん
      万城目さんの篤史愛はすごいですよね(笑)
      私もあの番組好きなので、共感しつつ、自分よりもハマっている人を見る時の妙な面白さ(嬉しさというか…...
      万城目さんの篤史愛はすごいですよね(笑)
      私もあの番組好きなので、共感しつつ、自分よりもハマっている人を見る時の妙な面白さ(嬉しさというか…)も感じました。
      万城目さんの小説のレビュも楽しみにしています♪
      2012/05/25
    • 花鳥風月さん
      takanatsuさん

      実は番組は見たことがないのですが、まだ見ぬ篤史の想像が膨らむばかりです。万城目さんの文章の方があるいは面白いんじゃ...
      takanatsuさん

      実は番組は見たことがないのですが、まだ見ぬ篤史の想像が膨らむばかりです。万城目さんの文章の方があるいは面白いんじゃないかと思って実際見るのがこわい(笑) 篤史の喋り方が自分の思ってる感じとずれてたらどうしようとか(←いらぬ心配)

      『かの子ちゃんとマドレーヌ夫人』あたりから攻めてみたいと思います!
      2012/05/26
    • takanatsuさん
      万城目さんの文章が面白すぎますよね。
      笑える番組ではないですが、ゆったりとリラックスして楽しめるので、無理にとは言いませんが(笑)、機会が...
      万城目さんの文章が面白すぎますよね。
      笑える番組ではないですが、ゆったりとリラックスして楽しめるので、無理にとは言いませんが(笑)、機会があったら是非。

      「(←いらぬ心配)」というのが面白かったので、またまた書いてしまいました。
      しつこくてすみません。
      2012/05/27
  • 万城目さんのエッセイ二冊目。いろいろなところに旅行に出かけている様子が描かれている。おもしろい。旅行、いきたいな。北朝鮮もいってみたい。
    アキレス腱切った話が痛そうすぎた。若くても座りっぱなしはダメなんだな、と思った。。。

  • 面白かった。北朝鮮のサッカー観戦の、旅に出て自分の目で見て感じて、帰国した後に違和感を感じることが成長だ、というところに共感。

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著者プロフィール

万城目学(まきめ・まなぶ)
1976年生まれ、大阪府出身。京都大学法学部卒。
2006年、『鴨川ホルモー』(第4回ボイルドエッグズ新人賞受賞)でデビュー。主な作品に『鹿男あをによし』、『プリンセス・トヨトミ』、『偉大なる、しゅららぼん』などがあり、いずれも文学賞ノミネート、映像化等など、大きな話題を呼ぶ。また、エッセイ集に『ザ・万歩計』、『ザ・万遊記』、対談本に『ぼくらの近代建築デラックス!』がある。

「2013年 『ザ・万字固め』 で使われていた紹介文から引用しています。」

万城目学の作品

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