つるかめ助産院 (集英社文庫)

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著者 : 小川糸
  • 集英社 (2012年6月26日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (291ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087468465

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つるかめ助産院 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 命の大切さを改めて実感しました。
    こんな南の島の助産院で出産できたら幸せだろうな~と思う。

    生まれてきてくれてありがとう、私を母に選んでくれてありがとう、という気持ち 日々の子育ての慌しさで忘れていたかも。ちょっと反省です。

    出産の場面に何度が立ち会ったことがあるけど、本当に命の誕生する瞬間は素敵だし、産まれてわが子と対面した瞬間に女性は本当に母親の顔にかわります。私はその瞬間が大好きです。
    そんな素晴らしさもかかれた素敵な本でした。

  • 夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられる。家族の愛を知らずに育った彼女は新しい命を身ごもったことに戸惑うが、助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や産婆のエミリー、旅人のサミーや妊婦の艶子さんなど、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ孤独だった過去と向き合うようになり…。命と誕生と再生の物語。

  • 2012.07.03読了。

    二ヶ月ぶりの読書は好きな作家、小川糸さんのこれ。

    食堂カタツムリや喋々喃々で、食べること、料理をすることの大切さ、楽しさに共感してすっかり気に入ってしまったのだけど、今回は食に加えて命の話。

    食に関してはどの作品を読んでも美味しそうな料理がたくさんなので、今回もおなかすかせながら読んでました(笑)

    そして命の話。
    タイトルが助産院なだけあって、妊娠、出産のシーンが多いんだけど、主人公をはじめ登場人物それぞれの抱える心の闇を通して、私自身も再生していくような...読み終わった後とっても温かく、清々しい気持ちになれる本。
    女性として、妊婦を楽しみたくなる、早く体験してみたくなる本。

    登場人物もみんなそれぞれナチュラルで魅力的で...♡
    特に長老が大好き。

    それに加えて、料理、老人、自然、ツリーハウス、島、海、私の好きなものがたくさん詰まっててまさにドストライクな本でした。

  • 出産というとても神秘的で重みのある内容を扱っているにもかかわらず、読みやすかったです。
    あたたかい島の人たちのおかげです。
    嬉しいこと悲しいこと、いろんな出来事が一冊の中に凝縮されてる感じです。
    ただ、最後のまりあの出産シーンがいまいちでした…
    というか、夫の登場の仕方が。
    物語の中で唯一謎のまま最後まできた夫の失踪、なにか大きい結末なり理由が明らかになるのかと思いきや……
    何もないんかい!
    と思わずつっこみたくなるぐらい期待はずれだったので、一気に物語の価値が半減しました。

  • 勧められて手にした一冊。
    私が今出産を終えたばかりで乳飲み子をかかえているということで勧めらたのかもしれないけど、本当にこの時期に読めたということは良かった。

    自分の出生に影をもった幸うす子。夫の出奔。(あれ?これって作者のデビュー作も同じ設定じゃん。芸がなさすぎ…)思いがけない妊娠。南の島へ逃避行。南の島で人の絆や命の尊厳を知る。出産。すばらしい!!
    …というなんともまぁ陳腐な展開。あまりに紋切り型の三文小説過ぎてきっと1年前の私が読んでいたら「時間返せーっ!!きーっ!!」と言うに違いなかったのに、今の私には、自分の妊娠中、そして出産の当日を追体験させてくれる物語だった。
    赤ちゃんを寝かしつけて添い寝しながら読んでいたけど、何度も本を閉じて、横にいる赤ちゃんにぎゅーっとして、「私のところに来てくれてありがとう」と何度も何度も思った。
    きっと私にとっての、この本の旬は今だったんだろうし、作者はかなり色んな文献・資料と格闘したみたいで、その成果としてリアルな妊娠生活・出産を描けていたのかもしれない。(一部、ちょっと医学的にはどうなの?という描写もちらほらあったので全般的に良かった…とか、リアルだ…とは言いたくないんだけど)

    加えてライトなタッチの文体でさくさく読めるので赤ちゃんをあやす合間に読めてしまう…という点においても、今みたいな時期に良かった。

    最後の数ページまでは、そんなこんなで★3くらいはあった。
    でもラストはダメ。なんで夫が戻ってくるかなー。それにそもそもなぜ出奔したかわからないまま。
    読み終わった時にやっぱりちょっと思ってしまった。「時間返せーっ!!」

    ドラマ化されていて、そちらはいいみたいなので、観てみたいな♪

    ちなみに小川糸は『食堂かたつむり』を読んだときも思ったけど、どのくらいの年代を主な読者層としてターゲットにしてるのかなぁ。
    なんともジュブナイル風。(『食堂かたつむり』にいたっては絵本風)それなのに、無意味な下ネタがおりまざっているし…。うーむ


    それにしても、山ガールがファッションになり、安易な気持ちのハイカーが増えて、遭難も増えたというけど、こういう物語で、安易な気持ちで「自宅出産」とか「助産院出産」とかをする人が増えないことを切に願います。
    私のまわりで自宅出産した人や、助産院出産した人はいて、それはとても素晴らしいことだな~と思ったけど、その人たちはちゃんとリスクを承知していた。出産って本当に命がけのことだから、バースプランはファッションでたててはいけないです。

  • 今の私にちょうど必要な本だったかも。人生や寿命について考える。

  • 最後の最後で一気に萎えてしまいました。。。 そこまでは楽しくたまにホロホロしながら読んでたのだけど。 小野田くんは登場しちゃだめだよー。

  • 透き通るような色彩が、穏やかな風に運ばれてくるような、
    とてもやさしくて、生き生きとした物語でした。

    生命を育み、産み、そして育てていく。
    そんな当たり前だけど大切な営みが、ふわっと綴られていきます。

    生きていくという事は決して楽しいことばかりではないけれど、
    それでも人は前を向いて歩いていくことができる、哀しみをも糧にして。

    ん、『食堂かたつむり』もそうでしたが、出てくる料理の数々がどれも美味しそうで、
    ココナッツカレーが食べたいな、卵焼きもいいな、パクチー料理も、と目移りしそうでした。

    そういえば、同じ出産を題材にした物語でも、男性が書いた『ジーン・ワルツ』と比べると、
    どこか感性的な空気に包まれているとも、感じました。

    男としては、「出産」の偉大さにはただ首を垂れるだけでしょうか、なんて。

  • 命の素晴らしさをひしひしと感じさせられた…
    ツライこと、悲しいこと、理不尽なこと…たくさんたくさんあるけど、生きてることって命があることってすっごいことなんだなって思わせてくれた。
    妊婦さんって絶対幸せだろうなって思った。元気な赤ちゃん産めたらいいな笑

  • ほっこり軽い感じで、さらさら読めた。
    題材的に命の誕生を扱っているから、明るいし落ち込まない。気分が優しくなれる。

    しかし、この作家の他の作品は読んでないからわからないけど、深みはない。大学生の文学サークルかなんかで、これくらいの作品なら書ける人いるんじゃないかなぁ?軽く本を読みたい時なら、疲れなくていいかも。

  • 読みはじめてすぐ、前回読んだばかりの「阪急電車」に続きまたもゼンマイが登場し、何とも言えぬ小さな嬉しさを感じた。

    季節外れの本を選んじゃったかなと思ってたけど、南の島の年末年始に当たり、これまたタイムリー。

    安西夫妻からの手紙、そこからの下りで涙が溢れた。娘を身ごもっていたときの産着を選ぶ気持ち、お腹に向かっての実況中継、疎ましく思ったこともあった実母の度を過ぎる買い物、そしてそれが大きな喜びの現れだったこと。。
    一気にいろんな感情が押し寄せてきた。

    時々、妊婦さんの感情や経過に「ん??」と思うとこもあったが、心地よさそうな妊娠ライフにこちらまでゆったりした気分になった。

    突然いなくなって突然帰って来た小野寺くんには不快感‼笑
    何してたの??何でいなくなったの?

  • ほっとしたいときに読んでほしい。

    南の島らしく、あたたかーい本。
    辛くて変えられない過去をもっている登場人物たち。
    一人では弱いしもろいけど
    みんながいるから前に進めるんだと気付かされる。
    支えてくれる周りの人たち、
    たとえ理想的な親じゃなくても
    十月十日もお腹の中で守ってくれた母親、
    いま自分が生きていることを
    当たり前だとおもってはいけないなと。
    そして、せっかく生まれたのだから
    自分らしく楽しまなきゃ!と思えます。

  • 心がほっこりとあたたかくなるお話。
    自分も地に足をつけてしっかり「生きて」行きたいと感じさせられました。
    お料理の描写も素敵で、「食堂かたつむり」も読んでみたくなりました。

    ただ、最後の小野寺くんの登場は、正直いらないのでは?と思ってしまいました。
    あまりバタバタと話が進みすぎて、あれ?あれ?と思ってるうちに終わってしまった感じ。
    辛い過去もあるけれど、生まれてきた命を守りながら、先生と島の人たちと共に生きていく決意をする…みたいなラストの方が、個人的にはしっくりくるかも。

  • 一人旅に向けて、沖縄を舞台に小説を読もうと思って手に取った1冊。ゆっくりあったかくなる素敵なお話でした。ざぶーん。

  • 主人公の女性は行方不明になった夫を探していた。思い出の島へ探しに出かけたとき、助産院の先生に出会い自分の妊娠、今まで気づかなかった自然の中で暮らす幸せの発見をし、子供を産むまでしばらくの間島で暮らす事になった。

    都会に暮らして普段忘れかけているようなことを思い出させてくれる一冊だった。ハッピーエンドだけれど、最後の最後が少し不自然に感じているのは私だけだろうか…

  • 妊娠している今読めてよかった。怖くも感じるが、命を授かることって自然なんだけど誰もが必ず授かるものでもないし、このまま出産まで何もないなんて言い切れないしどうしようもないこともあるのかもしれなくて、普通に生きていけることって実はすごいことなんだって泣けた。生まれる前から私はお腹の子に感謝してるし、愛している、って思える。

  • 予想以上に出産シーンが結構生々しかったような。相変わらず食べ物の描写には生唾ごっくんでございます。ちょっと小野寺君だっけ?彼の設定が消化不良な感じなのが残念。

  • 雰囲気が大好きです。
    陰もあるけど、ホッコリしたい時に読みたいかな。

  • 小川糸の書く食事はいつもあたたかい。
    それだけが美点。

    外で働いてもいない、料理もしない、ほぼ専業主婦ってなんなんだ?
    そら旦那失踪するよ…
    ただの自己愛強すぎなパラサイト女。
    他にも色々突っ込みどころ満載。
    これじゃただのスイーツ小説と大差ない。

    本当にリアルなものを書きたいのなら、ファンタジーでつじつま合わせしないことだ。

  • 絶対無理だけど、こんな場所でこんな人たちと過ごしてみたいって思える話で、登場人物のキャラも良かった
    小川 糸さんの【食堂かたつむり】もそうだったけど、
    美味しそうなお料理がいっぱい登場しました
    あとやっぱりお産の事が主に書いてあって、
    先生のいう事が凄くいいなぁと

  • 小川糸さんの本を読んだのは2作目。
    『食堂かたつむり』のほうが私は好きだったかも。

    でも、『つるかめ助産院』もなかなか良いよ!
    最後、小野寺くんが出てきたとこだけイマイチなの。
    そこより前までは★5個つけるつもりだった。

    特に長老が好き!
    あっ、ハジメちゃんも好きだなぁ~(*´∀`*)

  • 生命に満ち溢れた助産院。植物も動物も、海も森も、もちろん人も。こんな場所で過ごせたら。

    最後のさいごはあっけないけど、でも読んで良かったと心から思えるお話でした。

  • 小川糸さん大好きなのに、この本だけはタイトルが…男の私が読むのには抵抗があって。

    でも、おかげで読まなくてはいけないときに読めたような気がする。

    3分の2くらいまで読んで、最後はどうしても海の近くで読みたくなり、バイクを走らせてきた。

    こんなにたくさんのものが詰まったあったかい物語…「食堂かたつむり」よりも心は満たされたかもしれない。南の島にずっと憧れ続けているからなのかもしれないけれど、何もかもが心にすんなりと届いてくる。

    イザリ漁の夜の長老の言葉で、幸せな結末は予感していたはずなのに、その瞬間が訪れた時、鼻の奥がつーんとしてしまった。

    いろんなことがちゃんとつながっていて、どれもが意味のあることで。
    宿命とか必然とか…心のどこかに大切に抱いたままの私には、うんうんとうなずけることばかりだった。

    今、目の前には真っ白な石が敷き詰められたビーチと鈍色の海。
    いつか僕も、ハート型の南の島で「手で揉みほぐしたような柔らかい風」に吹かれたい。

    長老に会いたいなあ。

    読後感最高!

  • 妊娠中に。お産に向けて前向きな気持ちにさせられました。次の出産は助産院もいいなぁ。

  • 失踪した夫を探しに来た南の島で一人の助産婦に出会う。 主人公は自分が妊娠していることを知り、その助産婦のつるかめ助産院 で働きながら出産することを決意。自分の悲しい出生にとらわれていた主人公だが、島の豊かな自然の中で 共に働く仲間や島の人々と出会い、母親へと大きく成長していく物語。
    -子供を宿すってことは、本当に神秘的で、奇跡以外のなにものでもないんだから-
    人間も自然の一部なのだと実感。
    一つの体に2つの命があるという状況って 人間に限らず自然のことなのかもしれないけれど 本当に不思議で素敵な現象。
    世のお母さんに尊敬と感謝。 (*´人`*)

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夫が姿を消して傷心のまりあは、一人訪れた南の島で助産院長の鶴田亀子と出会い、予想外の妊娠を告げられる。家族の愛を知らずに育った彼女は新しい命を身ごもったことに戸惑うが、助産院で働くベトナム人のパクチー嬢や産婆のエミリー、旅人のサミーや妊婦の艶子さんなど、島の個性豊かな仲間と美しい海に囲まれ、少しずつ孤独だった過去と向き合うようになり-。命の誕生と再生の物語。

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