なつのひかり (集英社文庫)

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著者 : 江國香織
  • 集英社 (1999年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087470482

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なつのひかり (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 女装趣味のヒロユキとベディとは?順子との死んだ娘?
    ナポレオンと洋一の殼の下り良い。結局なんでナポレオンは薫平が嫌だったのだろう。

    ファンタジー、アレゴリー、シュールレアリスムなどは好きだが、本作はそれっぽい要素を投げただけという印象を受けてあまり感心できなかった。書くべきことを書けないので煙に巻いて逃げる手法というか。

  • 江國さんの作品の中ではおそらく一番好きです。
    なつにふさわしい不思議とミステリーと哀しさでした。

  • 20160506
    江國香織がまだ二十代後半の頃の作品。伏線とガジェット盛り沢山の技巧派ファンタジー小説。瑞々しいことばや感情、支離滅裂に見えて何かに収束しているとも言えるストーリー。この人は、小説が上手い。その腕が心地良く、楽しい。

    ー世の中には二通りの人生がある(中略)臨機応変を旨とする人生と、不変を旨とする人生と。

    ー九割八分の満月が、中空にひっかかっている。

    ー人生なんてそもそも手違いだ。

    ーいつだってそうだ。現実というのはうけいれる他につきあいようがない。

  • 夏休みに歩いた道の眩しさ、夕方の懐かしい風、マンションの外階段の日陰でお菓子を食べた時の涼しさ、夏の特別が全部詰まってる大大大好きな本。内容も寓話的で読み手側が色々な解釈をする余白があって好き。逆に起承転結がハッキリした本が好きな人にはつまらないだろうな。

  • 【印象】
    夏の佇まいと後見と仕舞われたものと探す人たち。
    季節に関する描写が好みです。

    【類別】
    小説。
    不条理、ロマンス、伝奇ファンタジー、サイコホラー、そういった印象を受けます。

    【構成等】
    本筋を進める中で、定期的に本筋に関するなにかの話を添えます。

    【表現】
    地の文は一人称視点。
    文体に端整なものを感じます。

  • 分かるような分からないような不思議な話。
    順子さんの心の中の旅なのか。
    ナポレオンが可愛かった。

  • よくわからなかったけど。
    江國さんの言葉たちが好き。

  • 全然分からなかった、、
    もう一度読んだらなにか掴めるかな

  • 最初の辺りはごく普通の夏の日常を描いているのだが、物語は通常ありえないような展開をしていく。そんな流れが本当面白くて夢中になって読み進めた。

    物語の途中に入ってくる、一見関係無さそうな話。これらが『なつのひかり』の独特な世界観を形成しており、なんとも滑稽な話ばかりであった。

    この夏に読む事ができて満足である。是非とも色々な人にこの作品を勧めていきたい。

  • ファンタジーで不思議なお話だった。
    キャラメルの箱が電話になったり、時間が夕方の5時で止まったり。でも解説の人が書いていたように、ヘンテコなことがゾクゾク起こるけど、そのルールを認めてどんどん話の展開を楽しめればそれでOK、その通りだった。

    "現実というのはうけいれるほかにつきあいようがない"しおりの言葉が印象的。
    八百屋でおばさんと過ごす時間がうらやましいなと思った。

  • わくわくします。不思議な世界に引き込まれます。
    江國さんの描くエキセントリックな世界。絶対にありえない。
    けど、目が離せない。
    解説で、これは青春を描いているということが書かれていた。
    あっという間の季節の不思議な物語。
    何かを得ることは何かを失うこと。まさに青春そのもの。

  • 風変りな物語なのに、なぜか心地よい。
    童話を読む子どものように無防備になって、迷路に迷い込んだように楽しめました。

    探し物とは、遠い記憶とか、もっと大切なもの。目に見えないもの。
    読み終えて、21歳になった主人公とともに、すがすがしい気持ちになれました。

  • うたた寝をしたときの夢みたいな内容
    現実味を帯びたファンタジー

  • 文章は面白いんだけど、よくわからなかった。

  • なんとも不思議な物語。でも、語られる夏の雰囲気は本物っぽい。二重人格?の兄貴が元美少年ぽい。

  • 昨年の夏に読もうとして間に合わず、
    一年越しでようやく読んだ。

    家出するやどかり、やどかりと義兄弟の男の子、
    謎めいた双子、家出する兄嫁、
    自分の知らない兄の顔、もうひとりの兄嫁、
    兄の愛人、ホテルの部屋で寝て起きたらフランス、
    辿り着いた家を抜け出したら元の世界 etc.
    あれ? デジャ・ヴ?
    これ主人公を男にしたら村上春樹の世界じゃない?
    でも、村上春樹の世界に近いけれど、
    でもやっぱり違う。
    そんな不思議な感覚を味わった。

    なつのひかりに包まれるとこんなことも起きるのかも。

  •  体も顔もすみずみまで洗い、小さなシャンプーで髪も洗うと、私はもう一度お湯につかる。夏の夕方、こんなふうにたっぷりのお湯につかるというのはほんとうに極楽だ。







    「来年の今月今夜、なにをしているだろう」
    「…………」
     たぶん、と言いかけて口をつぐんだ洋一の言おうとしたことが、怖いくらいはっきりとわかった。たぶんお互い別々の場所にいて、今夜の月の美しさなど思いだしもしない。まるで一度も会ったことがなかったかのように、涼しい顔で別々の生活をしている。
    「そうね、たぶん」
     それを淋しいとは思わなかった。淋しくも悲しくもなく、私たちはただそれを知っていて、とてもしずかな気持ちでその現実をうけいれる。いつだってそうだ。現実というのはうけいれる他につきあいようがない。
    (略)
    「でもさ」
    洋一がさわやかに笑って言った。
    「でも、いまはまだ今年の今月今夜だね」
    「…………」私はしみじみと幸福な気持ちになった。未来はどうすることもできないけれど、いつだって今はまだ今年なのだ。




    ・:・:・:・:・:・:・:・:・
    なつのひかりというタイトルに惹かれて読み始める。
    江國さんてこういうのもかくんだ!という驚き。
    よくわからないふわっふわの世界観のなかに光るグロテスクさは少し小川洋子さんに似ている。もっとマイルドで、素朴だけれど。
    日常の何気ないきらきらを丁寧に集めて、ファンタジー世界に移植して、セピアにしました。というかんじのおはなしだった。

  • 世界観がとても不思議で
    わくわくした♡

  • 江國さんの作品を読むとお酒が飲みたくなります。
    今回はビール!

  • 【状態】
    展示中

    【内容紹介】
    「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄には、美しい妻と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、奇妙な夏の日々が始まった―。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作。

    【キーワード】
    文庫・恋愛・家族・シュール

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なつのひかり (集英社文庫)の作品紹介

「私」は来週21歳。ウェイトレスとバーの歌手という、2つのアルバイトをしている。「年齢こそ三つちがうが双生児のような」兄がいて、兄には、美しい妻と幼い娘、そして50代の愛人がいる…。ある朝、逃げたやどかりを捜して隣の男の子がやって来たときから、奇妙な夏の日々が始まった-。私と兄をめぐって、現実と幻想が交錯、不思議な物語が紡がれて行く。シュールな切なさと、失われた幸福感に満ちた秀作。

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