- Amazon.co.jp ・本 (420ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087470536
感想・レビュー・書評
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さまざまな広告図版を中心にメディア戦略、サブリミナル戦略を解説する大叙述書。
映画「エクソシスト」を実に精巧なサブリミナル映画として言及する第7章が特に好き。
「エクソシスト」の宣伝手法やマーケティングの評価の他、騙し絵のように仕組まれた画面作りについての宗教的側面からの分析や、劇中に設置された「階段」の意味論など、読んでて飽きない。
絵の次は音。音響効果に仕組まれた蜂の羽音と豚の叫び声についてのサブリミナル効果なども紹介しながら、観客がいかにこの作品に操られているかを教えてくれる。
内容の是非はともかく、監督(作家)論や物語論に至らなくとも、映画批評は可能であるということを、本書は示しているわけだ。ここを理解しないといけない。
リブロポート刊のハードカバーに付録されていた、「ジャーナリズム憲章」他、本文と関係ないところに未収録部分が多いのは残念。
残念ていうか、おかげでハードカバーも処分できないにょ。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「偶然のチカラ」の植島啓司が訳した本。
サブリミナルって死語になったなぁ、という冷静さをもって読み進めるとゲラゲラ笑える最高の本。
" S E X " -
売上を伸ばすという強迫観念に駆られた広告における人間の無意識へと対象とした意図的な操作による北米の民主主義の概念を根本から問い直している。
人間の無意識的な知覚というのは感受性がとても高く、防ぎようがない(意識ができないから)
具体的な広告、ロックの歌詞、映画におけるサブリミナルな刺激を例に上げていて読んでて新鮮でした。
ただし、こじつけな部分もあるように捉えることもできる。
リッツのクラッカーに、SEXという文字が焼かれているといわれたら、信じますか? -
これがホントだったらコワイよー
リッツが食べられないー