鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

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著者 : 浅田次郎
  • 集英社 (2000年3月17日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471717

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鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • ラブ・レター… これは、今流行の純愛。会った事もない人をここまで想えるって素敵。
    吾郎はお金のために戸籍を売り不法就労している中国人白蘭と形だけの結婚をする。死ぬ前に白蘭が書いた吾郎へあてた手紙(ラブレター)には結婚してくれた事への感謝、写真だけの夫への愛がひしひしと書かれていた。
    吾郎も白蘭の手紙を読み、写真を見て白蘭への想いを募らせていた。そしてお金のために結婚した自分を恨む。
    白蘭の冷え切った頬を抱いて慟哭した吾郎。もっと違った形で二人が出逢っていたら・・・

  • 二つ目の話(ラブレター)、何回読んでも泣いてしまう( i _ i )

  • 2007年4月26日読了。

    8作の短篇集。作者解説によると「奇蹟」がモチーフだという。表題作は、いつも駅に立ち続ける駅長の物語。これだけ書くと面白そうだとは決して言えそうにない。現状、これまでの生い立ち、そして「奇蹟」は起きる。

    解説者の解説では、短篇の評判は四派「鉄道員」「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」にわかれたということらしいが、たしかに4作どれも良くてかなり泣いてしまったけど、印象的なのは「鉄道員」は含むけど、むしろ他の話。

    「悪魔」 家庭教師として来た男に不信を抱き、家が崩壊していくのはこの悪魔のせいだと思い悩む少年。少年の目で見ると確かにそう思えるかもしれないのだが。やるせないなぁ。(でもある意味少年萌え話だと思った私ですが?)

    「ろくでなしのサンタ」 よくわからない世界でも、感情移入ってできるものなんだ。

    「オリヲン座からの招待状」 崩壊しそうな夫婦がどうにかなりそうな話としてではなく、むしろ彼らの子どもの頃の思い出話として印象的。その背後に年老いた映写技師と妻の姿が映る。

    逆にあまりわからなかった話。
    「伽羅」 つまりこの女性は幽霊ってこと?

  • こんなに素敵な短編集、久しぶりに読んだ。
    著者が短編を鍛えるためにガリガリ書いたというように、選び抜かれた文章には無駄がなく、すっと心に入ってくる感じ。

  • 「あなたに起こる やさしい奇蹟」を集めた短編集。
    わたしの心には、『うらぼんえ』がいちばん奇蹟を起こした。
    涙がとまらなかった。

    心細さで、折れそうな時。
    自分はなにも悪いことはしていない。
    でもたったひとりで、理不尽な出来事に立ち向かわなくっちゃいけないとき。

    たったひとりでいい。そばにいてくれたならば。。。

    泣かない。ぜったい泣かない。泣き顔を見られたら負けだ。
    呻き声を奥歯で噛み殺す。
    ちえ子は迎え火のかたわらに蹲る。
    そんな時に、二度と会えないはずの人の声が聞こえたら。
    「ちいこ」幼い頃の自分の呼び名で名前を呼ばれたら。

    盂蘭盆会。
    わたしは、お盆の時期いつもと違う空気のやさしいゆらぎを感じる。
    亡くなった大切な人たちと、もう一度出会えても決して不思議ではない日。
    そして、それは生きていくわたしたちが、一歩踏み出せる日なのかもしれない。

  • 文庫本

    鉄道員 ぽっぽや
    ラブ・レター
    悪魔
    角筈にて
    伽羅
    うらぼんえ
    ろくでなしのサンタ
    オリヲン座からの招待状
    全8篇

    「ぽっぽや」は映画になって有名ですが、読んでみてこんなに短い作品なのかと驚きました。
    どの作品もとてもよかった。
    「ラブ・レター」なんて感動したし・・・素敵なお話。
    「角筈にて」も涙・・涙でございました。
    「うらぼんえ」なんて・・・もぅ

    浅田さんってなんでこんなに素敵なお話書けるんだろう?
    大好きだ。

  • 浅田次郎珠玉の短編集。切なく優しいトーンの作品から、少年の視点で描かれたミステリートーンまで様々な趣向の作品群。その根底には人は弱くて情けなくてもどこか愛しいものであるという作者の優しい視線を感じることができる。

  • 『大人の御伽話』の短編集。コトバとは裏腹に、決して奇麗事で済ませられない一癖も二癖もある人間や、人生に疲れ気味の中年男性、ザラザラとした人間関係が背景にある主人公達が織り成す時に残酷ですらあるお話はメルヒェンと呼ぶにはあまりに現実的。しかし、惨い、切ない展開故に最後は人の持つ哀情(愛情)を的確に描き出す浅田次郎という作家の筆力はさすがと舌を巻かずにはいられない。表題作『鉄道員 ぽっぽや』は仕事人故に家族を犠牲にしてしまった後悔を背負った主人公の生き方は『昭和』という時代の哀しい幽霊なのかも知れない。

  • 117回 1997年(平成9)上直木賞受賞作。表題作含め8つの社会派短編集。要所で現実のスパイスを効かせてあり、我が身に例えてハッとさせられる。でもハートウォーミングで心地よく読める、おすすめ。表題作の他に『ラブ・レター』と『オリヲン座からの招待状』も映画化されている。すごい。
    収録作:鉄道員(ぽっぽや)/ ラブ・レター(チンピラ)/ 悪魔(小学生)/ 角筈にて(商社マン)/ 伽羅(きやら)(洋服営業)/ うらぼんえ(主婦)/ ろくでなしのサンタ(無職)/ オリヲン座からの招待状(大手会社員) ※( )内は主人公の職業

  • ラブレター いいです

  • 浅田さんの代表作ともいえる『鉄道員』
    高倉健さんと広末涼子さんで映画化されました。

    8作品の短編で構成された本です。

    どの作品も夫婦愛。親子愛。がテーマになっていてホロッと
    させられる。
    読み終わった後、切ないけど心が温かくなるような話ばかり。

    特に『角筈にて』と『うらぼんえ』は、泣けます。
    どちらも、すでにこの世にはいない人が生きている子供や孫が
    心配で、姿を現す。
    要するに幽霊です。
    時には可愛い孫娘を苦しめる男に『あの世に連れて帰るぞ』と
    脅しもする。

    14年も前の小説ですが、本棚にずっと残しておきたい。。そんな本でした。

  • 本当にどれも珠玉の短編。浅田ワールドに泣かさせるとわかっていながら、まんまと泣かされるのだけれどそれもまた心地いい。「鉄道員」も良かったけれど、会ったこともなくお金の取引で偽装結婚した裏ビデオ屋の雇われ店長・吾郎と中国からの出稼ぎ女性・白蘭の1通の遺言とも言えるラブレターに始まる純愛物語が素敵だった。

  • 短編集。
    「鉄道員」。娘にやられた。口がプルプルするほど泣いた。
    「ラブ・レター」。また泣いた。底辺の人のきれいな気持ちはたまらない。
    「悪魔」。いきなり何の冗談かと思った。本気で怖い。グロい。
    「角筈」。歌舞伎町の旧名らしい。お父さんを待ち続けたやさしいみなしごエリート。
    「うらぼんえ」。おじいちゃんもっと復讐してくれたらよかったのに。主人公に同情。泣いた。

  • なんと短編でした他7作品ありましたやっぱ浅田次郎好きですといっても他は椿山課長しか読んでませんけどほんとに全部構成がしっかりしてて角筈にてが1番好きかなこれで授業中泣きそうになったことは秘密です

  • 映画化され、有名な作品を内容が気になり、読んでみた。泣ける話が多かった。どの話も登場人物の心情からして、思いの丈を語っている様子が伝わり、納得する部分や、情けない思いを感じたり、切なさを感じたりもあったが、胸につきつけられる思いを感じる場面は感動ものであった。うらぼんえの話は内容からして、お盆の時期にぴったりであり、しんみりとした気分になる。家族を思う気持ちが感じられ、感謝の気持ちが伝わり、特に支えてくれてありがとうという言葉からも家族の絆も感じられて、感動してしまった。

  • 浅田次郎『鉄道員(ぽっぽや)』(集英社文庫、2000年3月読了)

    「何を今さら」といわれそうだが、浅田次郎を読んでみた。
    今さら読んだのにはワケがある。

    ずいぶん前に、機内で映画『鉄道員』を観た。北海道の幌舞駅長、乙松は廃線が決まっているこの終着駅で、奇妙な出来事に遭遇する。幼くして亡くした娘のような少女が入れ替わり立ち替わり現れる。主演は高倉健。
    不覚にもシートで涙を流してしまった。
    しかし、これで読んだ気になり、原作に手が届かなかった。

    先日、偶然にも韓国映画『パイラン』のDVDを入手した。チンピラとして毎日を刹那的に過ごす40歳を過ぎた独身男。この男のもとに「妻」が亡くなったので亡骸を引き取りに来るように連絡が入る。その妻は、中国から出稼ぎに韓国に来た白蘭(パイラン)で、かつて金欲しさに偽装結婚した女性だった。
    主演はチェ・ミンシク。パイラン役はセシリア・チャン。『どこかで見た顔だなあ』と思っていたら、チェ・ミンシクは『シュリ』に出ていた。
    この映画、原作は浅田次郎の「ラブ・レター」で『鉄道員』に収録されているという。俄然、原作を読んでみたくなったワケである。

    本書には、奇妙な出来事に遭遇する人びとを描いた8編が収録されている。表題作が1本目、「ラブ・レター」が2本目である。
    8本とも琴線に触れる内容だった。
    「ラブ・レター」の舞台は日本だが、基本のストーリーは同じ。別物として読んだのだが、映画のイメージが強すぎて、原作に物足りなさを感じてしまったほど。

    いずれも面白かったが、個人的には、「オリヲン座からの招待状」が良かった。この作品も映画化されている。

    どの作品も設定が素晴らしい。ありそうな設定だが、ちょっと考えるとあり得ない設定ばかり。それでも読み進むと主人公たちに感情移入してしまう。

    うまいよなあ、浅田次郎。

  • 受賞歴

    第117回(平成9年度上半期) 直木賞受賞

    内容紹介

    娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた―。心を揺さぶる“やさしい奇蹟"の物語…表題作はじめ、「ラブ・レター」「角筈にて」など8編収録。第117回直木賞受賞作。(解説・北上次郎)

    内容(「BOOK」データベースより)

    娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。日本中、150万人を感涙の渦に巻き込んだ空前のベストセラー作品集にあらたな「あとがき」を加えた。第117回直木賞を受賞。

    内容(「MARC」データベースより)

    雪深い廃鉱の終着駅を守る年老いた鉄道員の話「鉄道員」ほか、「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など8編を収録。あなたに起こるやさしい奇蹟。 --このテキストは、絶版本またはこのタイトルには設定されていない版型に関連付けられています。

    目次
    鉄道員
    ラブ・レター
    悪魔
    角筈にて
    伽羅
    うらぼんえ
    ろくでなしのサンタ
    オリヲン座からの招待状

  • 第117回 直木賞 受賞作品

  • 表題作の「鉄道員(ぽっぽや)」って短編だったんだ。。ってのが1番の驚き。
    自分が常日頃読んでいる作品とは少し毛色が違ったので、読み終えるのに凄く時間がかかった。みなまで言わず、読者に出来事を想像させる書き方が多いなぁって思った。
    17/5/23

  • 本書はリトマス試験紙のような作品集だ。

    北上次郎さん(解説)の最初の一文である。映画を先に知っていたので鉄道員が短編とは驚いた。読む年齢や時期、状況によって響く作品が違う短編集だと思う。
    「鉄道員」は方言をで書かれたセリフを読み解くのが面白く、人々の会話が温かくじんわりと心に残る作品。「ラブ・レター」は手下のサトシの困り果てた姿が愛らしい。「悪魔」はネズミの描写が気味悪いという印象だけ残し「角筈にて」は今の私には響かなかった。「伽羅」は美魔女の話で「うらぼんえ」は浮気した自分を棚に上げ、子を産まない妻を家族に非難させる意思表示ができない男にイライラしつつ「オリオン座からの招待状」では古き良き時代を垣間見滝がした。そんな中一番心に残ったのが「ろくでなしサンタ」。たった13ページ。話もシンプル。でも主人公の三太のお人好しでツンデレな姿がすごくかっこよかった。

  • いまさらレビューを書くまでもないでしょう、浅田次郎のベストセラー短編集。『鉄道員(ぽっぽや)』、『ラブ・レター』、『悪魔』、『角筈にて』、『伽羅』、『うらぼんえ』、『ろくでなしのサンタ』、『オリヲン座からの招待状』の8編を収録した本作は、浅田次郎初の短編集。あとがきを読めばわかるとおり、まだ手法を模索していた時期に書かれた作品もあるそうで、『悪魔』のような、意識してちがうタイプに仕上げた雰囲気が面白い。ただ、良かったのはやはり今の路線そのままのもの。複数の誰かと本作について話せばベスト4は『鉄道員(ぽっぽや)』、『ラブ・レター』、『角筈にて』、『うらぼんえ』になるであろうことは間違いありません。幽霊じみた人が出てくる物語が多いですが、どれも涙なくしては読めません。電車内で読み始めて後悔しました(笑)。

  • 初めて読んだ浅田次郎の短編集。
    この人の作品は長編のほうが泣ける。

  • 見栄とプライドをどう使うのか考えさせられた。

  • ファンタジー?系の作品がそろう短編集。心温まる作品集だが、個人的にはイマイチ。

  • 素晴らしい作品集。短い話の中に人々の人生が詰まっている。

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鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)の作品紹介

娘を亡くした日も、妻を亡くした日も、男は駅に立ち続けた…。映画化され大ヒットした表題作「鉄道員」はじめ「ラブ・レター」「角筈にて」「うらぼんえ」「オリヲン座からの招待状」など、珠玉の短篇8作品を収録。日本中、150万人を感涙の渦に巻き込んだ空前のベストセラー作品集にあらたな「あとがき」を加えた。第117回直木賞を受賞。

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