鉄道員(ぽっぽや) (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
3.73
  • (458)
  • (593)
  • (782)
  • (73)
  • (17)
本棚登録 : 5607
感想 : 469
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087471717

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ラブレター いいです

  • 浅田さんの代表作ともいえる『鉄道員』
    高倉健さんと広末涼子さんで映画化されました。

    8作品の短編で構成された本です。

    どの作品も夫婦愛。親子愛。がテーマになっていてホロッと
    させられる。
    読み終わった後、切ないけど心が温かくなるような話ばかり。

    特に『角筈にて』と『うらぼんえ』は、泣けます。
    どちらも、すでにこの世にはいない人が生きている子供や孫が
    心配で、姿を現す。
    要するに幽霊です。
    時には可愛い孫娘を苦しめる男に『あの世に連れて帰るぞ』と
    脅しもする。

    14年も前の小説ですが、本棚にずっと残しておきたい。。そんな本でした。

  • 本当にどれも珠玉の短編。浅田ワールドに泣かさせるとわかっていながら、まんまと泣かされるのだけれどそれもまた心地いい。「鉄道員」も良かったけれど、会ったこともなくお金の取引で偽装結婚した裏ビデオ屋の雇われ店長・吾郎と中国からの出稼ぎ女性・白蘭の1通の遺言とも言えるラブレターに始まる純愛物語が素敵だった。

  • 短編集。
    「鉄道員」。娘にやられた。口がプルプルするほど泣いた。
    「ラブ・レター」。また泣いた。底辺の人のきれいな気持ちはたまらない。
    「悪魔」。いきなり何の冗談かと思った。本気で怖い。グロい。
    「角筈」。歌舞伎町の旧名らしい。お父さんを待ち続けたやさしいみなしごエリート。
    「うらぼんえ」。おじいちゃんもっと復讐してくれたらよかったのに。主人公に同情。泣いた。

  • なんと短編でした他7作品ありましたやっぱ浅田次郎好きですといっても他は椿山課長しか読んでませんけどほんとに全部構成がしっかりしてて角筈にてが1番好きかなこれで授業中泣きそうになったことは秘密です

  • 浅田次郎にはまったきっかけ、超感動

  • 手紙やばい
    短編で泣けちゃうんだもん
    うちのおかん泣いてた

  • 浅田次郎は有名すぎて、いまのいままで手にしてこなかった有名作家さん。

    でも、少し大人になったいまだからこそ、この本を手元に置いてまた読もうと思えるほど楽しめました。

    不思議な短編がつまったこの本の、どの短編が一番はまったかを話すのはたのしそうです。

  • 29

  • 鉄道員に収録されてる「ラブ・レター」が初めて読んだ日から色褪せない衝撃を毎度真正面から受け止める他ない。入って愛おしくて仕方なくなると、とにかく名前を呼ぶことしかできなくなるなぁって、まじそれ。白蘭が会ったもことない吾郎にひたむきな愛を浮かべてひたすら名前を綴る場面でいつも心臓掴まれた感覚になるなぁ。物語には直接関係がないことだけど、売春や今で言う援交パパ活って善か悪か判断しづらいね。そこに需要があり供給があり、お金が回り命が繋がっている以上、全否定できないし。でもその需要さえなければ身を削る女の子たちは何か別のことに没頭できたのかなあ、それともお金に苦しむことになったかなぁとか、まぁもうそんなの大昔からこの先も永遠に課題になるであろう事象なのだけどねぇ。

全469件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

浅田次郎の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
宮部 みゆき
江國 香織
あさの あつこ
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×