みんな、どうして結婚してゆくのだろう (集英社文庫)

  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087472639

作品紹介・あらすじ

読めばスッキリ。結婚から老人介護、身長まで、あらゆるモンダイ解決。誰もがそういうものだとハナから疑わないことを分析・考察させたら当代随一の著者が本音で迫る、目からウロコのヒメノ式エッセイ集。

感想・レビュー・書評

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  • 2021年44冊目

    「一人でも生きていけます」という雰囲気の女性には憧れるけど、もう少ししなやかさが欲しい。人間関係のぬくもりや「ありきたりな幸せ」に対して厳しすぎる。1990年代では刺で自分を守らないといけないような今よりも女性にとって張りつめた社会だったのかなと思いました。ただ、現代社会においても「結婚をしない」ことに大義名分が求められる。

  • 「はじめに」から「おわりに」までの流れが秀逸。
    自分が結婚することになったら、その直前にこの本を読んでみたい。
    1997年に出版されてるけど、「女は結婚がしたい」っていう社会の前提みたいなのは2020年になっても変わってない。読んでて古臭いと思うことがなかった。

    ネットで調べると、姫野カオルコさん結婚してるんだ!

  • 結婚についてタイトルどおり、しないほうの立場から持論をぶっている。1990年代に書かれたものを集めて一冊にしたんだろうけど、21世紀になって20年ほどたつ今読むと、わりと書かれている世間の人々の言動が古めかしい。90年代なんてついこないだの感じがするけど、けっこう人々の意識って変わっているんだろうな。90年代は高度経済成長期のような時代との様変わりが感じられながらもまだ男女の仲とか結婚が当たり前にあるべきものって感じで書いてあるけど、いまや男女の間は意識や考え方の違いではなく、距離がすごーく開いた感じ。同性婚の是非がうんだかんだ言われたり、あとアニメの美少女キャラのステッカーを堂々と貼った男子が闊歩しちゃう時代だもん。
    著者の言ってることって、妙に潔癖というか融通が利かないという感じだけど、そこがまた自分の意識とけっこう合ってる感じがした。こういう人って結婚しないし、結婚できないよね、という感じ。こういう意識を感じない人が結婚という社会システム=不自然……っていうか超自然なことをさらりと、あるいはしれっとやれるんだろう。

  • 意外と「結婚しない人」の本音が描かれているものは少ないと思います。これは小説ではなくエッセイなので、「描かれている」と書くのはおかしいですが・・。
    「結婚していない人」は、「結婚できない」のか「結婚しない」のか?
    そもそも、「結婚する」とはどういうことなのか?
    なかなかシビアに書かれていて、とても共感できました!
    「結婚する=幸せになる」のか?
    じゃあ、結婚をしていない人は幸せではないのか??という人々が何の気なしに使っている「言葉」に対する違和感がスッキリする本でもあります。
    さすが姫野カオルコ!姫野さん大好きです!

  • 途中まで読んだけど今読むには時代背景やら風潮やらが大分古くて面白くないですね。

  • 本当に、みんなどうして普通に結婚できるのだろう?
    不思議で仕方ない。
    結婚って、幸せなこと? 不幸になるだけじゃない?

    そんな風に思ってしまう私は充分ひねくれているんだろうけど、そんな私を支えてくれた本でした。

    結婚や恋愛に何の疑問を持っていない人は読まなくてもいいけど、ちょっとでも「?」と思う人には、ぜひ手にとってもらいたいです!

    ひとりじゃなかった!
    そう思えてきます。

  • 「散歩ができる人」を夫にすべきという言葉に独身時代、すごく共感しました。

    今思い出せば・・・散歩ができる人が夫になってました(=^^=)

  • エッセイ。恋愛と結婚とセックスと未来、正直に飾らず書いていて、読んですっきりしました。男性に読んでもらいたいけど、読んだ後こんなの知らなきゃ良かったって思うかもしれません。笑

  • だよねだよねって思わず膝をたたく(実際はたたかない)
    特に背の高い男は背の低い女とくっつく所。

  • ◎両親と同居している男性が一人暮らしの男性より、「何か隔たりがある」と女性に感じさせてしまうのは事実。

    彼らは、理想が高い。
    理想が高いというより、女性に対して表面的な好みの条件についてうるさい。生活に不便がないから、そうなってしまうのだ。

    肌の色や、目の大きさや、足のかたちや、髪型や、洋服や、仕事への取り組み方や、それに年齢、声、等々。

    とにかくうるさいのである。

    もちろん「好み」というのは、男女問わず誰にだってあるものだが、
    彼らの場合は「条件」と化している。

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著者プロフィール

作家

「2016年 『純喫茶』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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