- Amazon.co.jp ・本 (704ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087472646
感想・レビュー・書評
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商人の目線からも書いていて面白い
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会津若松 鶴ヶ城建立や近江商人育ての親.戦国時代を生き抜く術を学べる.ただ小説として少し間延び間がある.
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タイトル程氏郷が主人公として活躍しているわけではないが、戦国武将としては比較的マイナーな名将をしることごできた。
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蒲生氏郷と近江商人(行商人)の西野仁右衛門の話。どちらかというと、仁右衛門中心のストーリー。行商は商いの原点。ホトケの心=欲しい商品がなくて困っている人間に、その欲しがっている物を届けるという心だとか。大名の後ろ盾をよしとせず、厳しく自分を律する仁右衛門の生き様は立派だが、もっと楽したっていいじゃないか、とも思えてしまう。
氏郷は、会津移封後、会津黒川を近江日野の地名にちなんで若松と名付け、若松城を、氏郷の幼名鶴千代にちなんで鶴ヶ城と呼ばせたとか。一揆鎮圧を巡る氏郷と政宗の手に汗握る攻防はすごいの一言。 -
面白かったことは事実だが、タイトルが内容を表していない。
旧題の「近江商人魂-蒲生氏郷と西野仁右衛門-」のとおり、戦国時代における商人のあり方の話が主であり、蒲生氏郷はどちらかというと、信長の考えを引き継いで商人を優遇した大名の例とでもいうべき位置づけであり、残念ながら主役ではない。
ただ、それでも蒲生氏郷のものの考え方は理解できるし、また主題である商人の話も、どうしたら物が売れるかという、単純なようで意外に根の深い問題に取り組んでおり、これはこれで興味を持って読める。 -
(欲しい!)/文庫
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蒲生氏郷があまり知られていない名将であることも感動しましたが、もう一人の主人公の商人の方の話の方が個人的には面白かったです。仏様マーケティング?
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4087472647 689p 2000・12・20 1刷
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初めてこちらの文庫本で読んだ人には、氏郷殿と同じ位出ばっている近江商人の存在にまず面食らうのではないだろうか?少なくとも自分はそう感じた。
何故タイトルを氏郷殿一人に変えてしまったのか…と思う。
他の作品でも思った事だが、どうもこの童門氏お得意?の、「作者本人の考え方を、さも歴史上の人物がそう思っていたかのようにする」書き方は、個人的に好きになれなかった。 -
蒲生氏郷といえば商業政策に長けた大名というイメージがある。そのせいだろうか、氏郷の所領の近江商人たちの話と並行したストーリーになっている。並行してるというよりも近江商人たちがメインになってる感じが強いのだが・・。
親友同士ではあるが、氏郷の下で順調に商売に励む利八と行商で苦労を重ねながら商売を大きくしていく仁右衛門の生き方が対照的だ。
客が何を求めてるかを重視し、客本位の誠実な商売を心がける仁右衛門の姿勢が自分は好きだ。その姿勢は今でも通用するものがあるのではないだろうか。
商売の基本が何なのか、勉強になる本だと思う。