R.P.G. (集英社文庫)

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著者 : 宮部みゆき
  • 集英社 (2001年8月1日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473490

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R.P.G. (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 被害者が加害者という感じで、終盤では泣きながら読んでしまいました。一美さんが殺してしまうほど憎むのは分かるし人を思い通りに動かそうとしていた良介さんには憤りしか無いです。こんなにも被害者に同情出来ない事があるんだと思いました。苦味しか無くて本当はこれ以上一美さんが誰かを殺す事が無くなっていいのかもしれないけれど、一美さんの気持ち的にはバッドエンドでしか無いんだろうなと思いました。

  • 飽きずにグイグイ読めた。

    タイトルはまさにロールプレイングゲームのこと。

  • 2017/03/30 ☆3
    RPGってそういう意味か。ちょいちょい匂わせる描写があったけれど、ラストを読むまで気が付かなかった。
    模倣犯とクロスファイアが読みたくなった。

  • 初・宮部みゆき。久しぶりのミステリー。
    一日で読み終わった。

  • ある殺人事件にからむ「家族」のはなし!さすが宮部みゆきと思わせる作品。最後の最後まで楽しめ、一気に読み終わった。RPG というタイトルの意味、「家族」のつながりを考えさせる作品とも言える。

  • 2017.1.5
    内容は興味深かったけど、意外とあっさり。警察物だからかな。
    登場人物が多く、前半はいまいち入り込めなかったけど、後半はすらすら読めた。

  • 父親が殺された娘が犯人達と目される人々と面通しをする。
    父親を殺したのは誰なのか、父親の不倫相手だったA子ではないのか?
    謎が謎のまま、父親がネット上で家族ごっこしていたと言う彼らに対して娘はどう出るのか。

    最初の前書きが非常に大事なことを最初っから示していてくれた話で面白かった。

    まあこの父親は正直言って自分の父親だったら娘と同じように思ったと思う。
    この父親にしてこの子ありな気もするのはその辺かな。

  • 読む前はそのタイトルから、ゲームのような進行を期待したけどそうではない推理小説。
    最初は特に警察の人物の名前が多く、中には一回しか出てこない人物や、物語の進行に必要だった人物はその半分もいなかったのが残念。それ以外は、ドラマのようにテンポが良く、最後まで誰が犯人か分からないのもあって、楽しんで読めた。

    "皮肉なことだ。所田一美は父親によく似ている。…自分の意思を通すためならば、どんなことでもやりかねない。だが、今はそれが流行なのか。自分、自分、自分。..."
    このガミさんが思うところには、考えさせられた。知らず知らずうちに人は自分本意になってしまっている。この事件もそういったことから起こってしまった。そしてそれは、小説の中のフィクションで片付けてしまうには、余りにも現実性をもって見えた。

  • 「しまった騙された」と思ったのは登場人物だけではないはず。まさかRPGをRPGしていたとは。騙された人物の心の叫びが痛いほどわかる。そして何度も「この子は頭が良い」と描写されていて、違和感なくその叙述を受け入れていた。2回目に読むと、書いてある言葉の意味を違う意味で噛みしめたくなるだろう。しばらくしてから、また読みたい。

  • とある2つの殺人事件が起こることから、この物語は始まる。
    最初、被害者の娘と別の被害女性と、容疑者A子とで、私は混乱してしまった。
    世代が同じなのでA子が前述の2人の女性の誰かなのか、また第三の女性なのか。それと、著者のそれぞれ別の作品の刑事が登場し、場を整理できなかった私がいる。それで、序盤のうちに最初から読み直したのだ。

    結果、読み直して整理できて正解でした。
    面白くなる前に整理できたことは、この作品を楽しむ上で重要なことだった。
    これは作者が悪いのではなく、ミステリーの浅い私に起因する。

    あるタイミングから始まる仕掛けには、引き込まれることだろう。仕掛けは、読了するまでは気が付かない部分もある。ここがこの作品の面白さの一つであると言える。綿密に構築し破綻させない計算が、この舞台にはある。

    例えて言うなら、「駒をすべて塗り替えた詰将棋」。これを体験して欲しい。

    『模倣犯』と『クロスファイア』も、読んでみようかなという気にさせてくれる作品です。

  • インターネット内で疑似家族を楽しむ4人。お父さん役の会社員が遺体で発見された。
    捜査本部とマスコミは痴情関連のあったA子を疑うが、
    閑職のベテラン刑事 武上と中本だけは異なる線を追っていた。
    人はみな何かを演じて生きているものなのかも知れないが、
    血の通った人間の激情は、決して演技ではないことが、
    事件解決のカギを握る。

    「お父さん」殺害の容疑者として取り調べを受ける、
    疑似家族をしていた「お母さん」「カズミ」「ミノル」の3人を、
    「お父さん」の本当の娘 一美がマジックミラー越しに観察し続けます。
    「アクロイド殺し」を思い起こさせるトリックでした。
    途中から匂わせてましたが、真犯人と一緒に騙されていたとは・・・。

    ところで全くの余談ですが、
    閑職のベテラン刑事 武上は小野 武彦、同僚の中本刑事は斉藤 暁。
    そう、スリーアミーゴズの二人の顔が ずっと ちらついていました。

  • ネット上の擬似家族のお父さんが殺されたことから事件が始まります。警察はどうやら検討をつけ、取り調べを進めていくのですが…これが正解なのかもしれないという仮定の元に物語が進行するのですが、最後までどういった結末になるのかわからず、非常に面白かったです。そ、そういうことかーっ!ってなり、え、そうだったの?!と驚く仕掛けも。

    家族のあり方なんかについても少し考えさせられるお話でした。

  • 親子の絆が希薄になった現代社会で、ネット社会に絆を求めて生まれた「仮想家族」。それによって、引き起こされた殺人事件。社会派ミステリーとして、ユニークな視点で問題提起がなされていると感じた。
    物語の終盤になり、犯人が判明した時点では、ありきたりな真相で平凡な作品だと思ったが、文庫本の285頁まで読み進むと、世界が一変した。この事実は、全く予想だにしておらず、意表を突かれた。
    ただし、犯人が所田良介を殺害した理由は理解しがたい。
    タイトルが秀逸。疑似家族のR.P.Gのことだと思っていたら、それだけではなかった。

    (ネタバレ)
    あとがきで、作者は、地の文の中に真実でない記述があることを詫びているが、その部分を読み返してみると、自己紹介の後にそのことを使っているので、個人的には特に問題があるとは思わなかった。

  • 読ませる筆力はさすがだが、、舞台が動かないから?か、ドキドキ感はあまりない。こじんまり、という印象。最後の心理描写は上手い。

  • 殺された男には
    ネット上の疑似家族がいた

    「おとうさん」「おかあさん」「娘」「息子」

    お父さんである男を殺したのは、残りの家族の中にいるのか?!

    取り締まり室と、その隣の部屋で話が進むので
    緊迫した舞台を見せられているような気分。
    最後のトリックは御見事!

  • ネットの中で仮想家族を演じていた、お父さん、が殺害されて、犯人を捜す。実社会と仮想空間、仮想の中で何を求めているのか。
    どのように犯人が見つかるのか、先が気になり読んだ。だんだん、この人が怪しいのかな?と。

    が、ここに出てくる人たちは、個人的には好きになれない。

  • 宮部みゆきさんの実験作?というレビューをみてなるほどなと思いました。まさかあのバーチャルな家族が演じられたものだったとは。そこまでは考えなかったです。感情移入しきれなかったのもそのせいでしょうか。

  • 一気に読みましたが、宮部さんにしては内容が浅いかなー。犯人の動機とか心情とか分かるんだけど、それ以上でも以下でもないというか。エピローグがあったら良かった気がします。

  • うーん。まあまあ。

  • 前半、登場人物や設定の説明の長さがちょっとつらかったが、場の緊張感のおかげでどんどん読めました。

  •  えーっと……すごい、の一言でした。

     うん。途中で確かに犯人はわかったんだけれども……いやまぁ、大分うすうす感づいてたんだが……。
     でもさ、でも。
     これって、犯人分かってからの方が面白い話なのかもしれない。
     最後の最後のオチは申し訳ないけれど、私は分からなかった……。
     でも、母ならすぐにわかったような気がする。それがいいことなのか、悪い子となのかは分からないけれど……(苦笑)

     なんかでも、とってもフェアじゃない読み物だったような気はしました。
     なんかね、推理小説の基本をまるっと無視してるような気がするの。
     でも、それがすごい。

     読み応えはものすごくあったよ。
     最初は何だこれ、おもしろくない小説だな……とか、ちょっと思ってしまったのだけれど(爆)
     この本って割と最初が肝心かも……。
     最初ちょっと舞台が前後するのと、不思議なメールなのか書き込みなのかよくわからないものが書いてあって、それが理解できなくてつらくなるから(苦笑)先まで読んでいけば分かるんですが、分からない間がつらいかな。
     そこさえのりこえれば、面白く読めます。

  • 殺人事件の被害者である男性は普通の家庭の他にネット上に疑似家族を持っていることがわかり・・・というお話です。

    久々の宮部作品。急にミステリを読みたくなって。
    模倣犯以降、著者の長編にはうんざりさせられてばかりだったので、古めの作品を図書館で借りてみました。
    が、この作品、読んでみたら模倣犯後の作品でした。。

    とはいえ、取調室内での駆け引きが中心だったので、狭い空間が舞台だからか本筋から離れた描写はあまりなくてほっとしました(笑)

    トリックに焦点を当てて読むと物足りないですが、殺人に至る経緯やRPGな部分はそれなりに面白かったです。

  • ネットに癒やしを求める事は、悪い事では無いと思うけど、自分の家族と向き合わない父親はどうかと…。何か後味が悪い作品でした。自分が感情移入出来る登場人物が居なかったからかな。

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