プリズンホテル 3 冬 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087473582

感想・レビュー・書評

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  • 先生が不器用すぎ。
    七歳で時が止まっている。それにしても暴君すぎと思ってたけど清子の先生は優しい人の一言で、なんだか全てがすんなりと納得できた気がする。
    山男もかっこよかったなー

  • 本当におもしろくて、あと1巻というのが悲しくて……
    作中の荻原さんは、仁義の黄昏シリーズを読みたくてたまらなくなっています。
    私は『プリズンホテル春』を読みたい気持ちと、読んだらこの感情がなくなる寂しさに襲われる恐怖とでいっぱいいっぱいになっています。
    (うまく表現できない)

    『冬』を読んでいるときはずっと興奮していました。
    次の章に行くごとに、ページを繰る度に、行をじっくりと読みながら、次の展開への期待が止まりません。
    マリアなどの魅力的な登場人物もそうですが、中でも太郎と花沢息子の絡みがよかった。
    花沢息子、成長したねえ。と思ったが、これは元々彼が持ち合わせていた力によるものなんだとも感じたり。

    最後は1巻と同じように、「いい大人が、生き別れた親などに対して、子供っぽい言葉で何かを訴えかける」シーンが。
    もうたまらない気持ちになりました。電車の中で、目鼻の奥が締め付けられてしまうほどに。
    象さんだのライオンさんだの言っている所が特に……

  • 任侠の方々による人生教習所、それがプリズンホテル。その第三巻。

    今回は(今回も?)命がテーマです。
    海堂尊さんの「ジェネラル・ルージュ」ばりの看護婦さんや、体の一部と引替えにしてまで山と向き合う登山家さんが出てきます。
    主人公ともいうべき作家さんの行動はいつも通り破天荒で、少しついて行けませんが、登場人物の言葉には、身につまされながらも心に沁みます。

    読み終わると、爽快な気分になれます。
    まさに、最高のホテルです。

    最終巻も、当然期待です!

  • 登場人物それぞれが魅力的、読んでて飽きない。

  • 相変わらず話の繋ぎも上手だし、重いテーマでよくぞここまで!と思う反面、
    可笑しさゆえの哀しさだとか、
    ドタバタ劇の裏側に秘められているであろう哀愁だとか、
    そういった行間なりを勝手に想像して楽しみたい、という超個人的趣向から言えば、
    個々の心理に深く切り込みストレートに語り切った今作よりも、
    前二作の様なサラッと程良いバランス加減の方が、正直好みかなぁと。
    度を越す孝之介の横暴さと幼稚さに、
    いい加減シバキ返したろか…!とジリジリした事はここだけの話にしておくとして…。
    いつもより男のロマン度も色濃く出ていたような。
    次回「春」ではどうオトシマエを付けてくれるのでしょうか。期待しています。

    滑稽な死神?とのやりとりや、太郎の背中を軽快なノリで優しく押してやる等々、
    今回、地味ながらも良い立ち回りをした繁に心のMVPを。

  • 主人公の作家の叔父の経営するやくざホテルに三度滞在、看護婦、医者、山男が一緒に滞在。前作より迫力にかけるが、主人公とプリズンホテルの従業員の成長、変化がみてとれるのは楽しみ。

  • 雪深いわれらが”プリズンホテル”にやってくるのは
    今宵も事情ありなお客人。
    五千人殺しの鬼婦長「血まみれのマリア」
    天才アルピニスト
    切羽詰まった編集者……。

    ぶきっちょな主人公 木戸孝之助と

    「パープーお清」こと 田村清子

    この二人がよすぎる

  • レビューは1作目で。

  • シリーズ一貫して笑有り涙有りでたのしめた。当初のハチャメチャなホテルがあまり前面に出てこなかったので少々物足りなさはあった。

  • 読了!★★★★★ 浅田次郎プリズンホテルシリーズ再読

    リストラ寸前編集者、
    血まみれのマリア、
    安楽死ドクター、
    トップクライマー武藤…
    今回も濃いキャラが盛りだくさん。

    愛し方を教えてもらっていない孝之介は、親をまねようとするが…
    まさかそこまでするとは!

    印象深い一文引用
    「自分で決めろと、武藤は言ったのだ。」

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著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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