- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473605
感想・レビュー・書評
-
詳細をみるコメント0件をすべて表示
-
始まりを思わせるラストが、雰囲気とともにとても印象的で、いい終わりでした。
斜に見がちの主人公が、とても臆病で繊細な思考が好きです。 -
27.8.25読了。
1行目からえっろー。直接的な表現じゃないので読み手が想像せざるを得ない所がまたえろやらしー。 -
中山可穂著「サグラダ・ファミリア」読了後に、何も考えずに手に取って読み始めたところ、同じ同性愛をテーマにした物語と気づいた。
『しまった!』と思いつつ読み進めると内容は随分と違いました。
とても情景描写が細かいです。
この細かさにより、それぞれの人間性や感情を理解することが出来ます。
安達千夏は人の心を文字で表すのが上手いですね。
そして最後の場面がとてもイイです。
ステキな映像が目に浮かぶようです。 -
ラストが爽やかで良い。家族に対する考えなど、フェミがかってて好き。
-
実はお互いほとんど本気であるとわかっていて、笑い飛ばす。血族の繋がりに依存しない以上、こうしてドライに、しかし周到に自分達の将来を操作していかなければならない。
そして一緒にいて欲しい人にははっきりと熱烈にそれを伝え、理解を請い、身柄を確保しておかなければ。あなたに去られたら困るのだと、必要なのだと、相手にもわかるように示さなくては。絶望を理由に人を遠ざけ寂しさから傷付けたのは、子ども時代の甘えた思い出だ。
(P.183) -
本当に好きな人を大切に思う気持ちが、痛いほど伝わってくる。
子供でも大人でも、本当に大切にしてる人には嫌われたくない、という恐れは誰しもあると思う。それが、友情でも、初恋でも、本作のような同性愛でも。
自分には得られないものと知りつつ、家庭の入れ物である家を売る。自分でも皮肉だと自虐的になりながらも。しかしカナには、別な形の家庭がある。心も(体も)開いた小田と、留美がいれば、十分でしょう。
“モルヒネ”より、こちらのほうが、“家”を中心に話がまとまっており、良かったように思う。
本作も、“モルヒネ”も、流れはほぼ同じようであるが。 -
障害のある恋愛の話だけど、障害はあまりメインではなくて、主人公の何物のせいにもしない真っ直ぐな気持ちが一番印象的。
-
そこまで面白いという感じではなかった。
何だか本当に好きじゃない人と関係してるのに共感できなかった!同性愛でもいいから、自分の気持ちを貫くべきなのにと感じた。 -
ホモは許せないけど、レズは許せる。
むしろ綺麗かも。
倫理でなく生理の問題。