- Amazon.co.jp ・本 (560ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087473810
感想・レビュー・書評
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平等だなんていくら謳ったところで
人々が選別を止める時代なんて、きっと来ない。
でもね
60億の脳と60億の価値観が存在するこの地球には
優劣の基準だって60億存在してもいいと思うの。 -
早期教育と天才脳をテーマとした野心作・・・・・なんだけど・・。
色々盛り込みすぎて何だか焦点がぼけた感じです。主人公の影も薄いかな・・・。 -
金のゆりかご
プロローグ
1章 早期教育
2章 天才
3章 捨てられた子供
4章 血の絆
5章 選択
エピローグ
集英社「金のゆりかご」 1998年7月
解説 大森望 -
10年以上前に読んで衝撃を受けた本作を再読。高校生のときと子どもを持つ立場になってからだと、心が揺れる場面も変わったと思う。
命の重さについて考えさせられるとともに、ミステリ性の高さに驚愕し、読み終わった後に呆然とした読後感は今もそのまま。自分の中にある、健常者の方が生き残るべきだ、という無意識に気づいてしまったときは少しショックだった。
先が気になりすぎて、禁断の「少し先の文章を薄目で見てから先に進む」を何度もやってしまった。登場人物の多さと関係の複雑さはあるが、入り組んだ伏線が最後にするすると解けていく快感は、やはり今まで読んだ小説の中で突出していると思う。映画化してほしいけど、ここまで複雑だと映像化難しいか、、、 -
どんでん返し!騙されないぞと強く思ってても騙される。これは快感ですね。
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二転三転する内容に
どーいうこと?
どういうこと?と
先が気になり
面白く読み終わりました。
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想像以上にドロドロとした話で、読んでいて苦しくなる場面がちらほら。
なんとも醜い話であった。 -
つまらん
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長かった
つまらないわけではないけれど、先が気になるわけでもなく、時々数頁進めるだけで読み終えるまでに時間がかかった -
内容(「BOOK」データベースより)
タクシー運転手の野上雄貴は、GCS幼児教育センターから入社要請を受け、不審を抱く。GCSが発明した「金のゆりかご」と呼ばれる機械で育てられ、一時は天才少年ともてはやされたが、能力の限界を露呈し見捨てられた自分。真意を探るうち、子供が次々と精神に錯乱をきたした事件が浮かび上がる。やがて、ある母親が失踪、殺人が…。先端科学に切り込む新感覚ミステリー。 -
面白かった!!二転三転する事件背景に夢中になりました。
終盤は少し詰め過ぎ気味だったし事件を暴くのが子供というのが・・・ちょっと気になったけど天才だから仕方ない(笑)厚めの本だったけど、どんどん暴かれる真相と真相と思いきや、え??違うの??って・・・やられながら一気に読了しました。久しぶりに読んでいて飽きない作品に出会えました。 -
物事の見え方。2転3転
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おもしろいといえばおもしろいけど、自分の思いつくままに書いた内容という感じがした。
秀人や梓についてまとまりかたが微妙。
結末は二転三転するが、最後のまさか感は良かった。
カズオイシグロのわたしをはなさないでを読んだ後だったので、途中似たようなものを感じてしまった。 -
天才脳を作るための、乳児の時からの英才教育。
臓器移植、脳障害、、、
長くて難しくて、、、 -
よく考えられた発想ですねぇ
しかもお話も細かく練られていて隙がない。素晴らしい。
金のゆりかごで育児教育を受けると天才になってしまう!!
(子供の頃、天才というのに憧れたなぁ(笑))
コーディネーターとか強化人間みたいなものなんだろうか!?
それを事件性と絡めたお話にしているところも凄いですね。はじめて読んだ感覚で面白い。中盤から後半にとてもハマります! -
設定の妙という作品かな?
面白く読ませていただきました。 -
興味のない題材に最初は読み進めることが出来るか疑問でしたが、疑問から新たな疑問が生まれ…気づいたら夢中になって読んでました。
最後の方は、二転、三転して、それもまた楽しかった。 -
天才能を作ることを目的とした、幼児への早期教育を行うセンターをめぐる物語。
しっかりと重量感のある面白い作品。どんでん返し、どんでん返し、最後にまたどんでん返しで、しかもそれらに全く無理がない。普通に考えたらそう思い当たるだろう、という流れで、どんどんとどんでん返しがなされていくのがすごい。一体こんな話、どこから考え始めるのだろうか。
いくつもの複雑などんでん返しの繰り返しが、二件の殺人と守の母親梨佳の逃走劇などと絡み合い、複雑でいてしかし無理のない見事な作品になっている。
そして、幼児早期教育も普通にこの世にあるんじゃないかというくらいの信憑性ぶりで、センター見学の場面で繰り広げられる説明を聞いていたら、子どもができたら受けさせようかしらという思いがよぎるくらいだ。とても現実的で、それでいて非現実的なほどアクロバティックな展開だ。
この人の別の本も読んでみたくなった。でも、これとアンソロジー1本しか読んだことがないのに、これこそがこの人の最傑作な気がしてならない。