白夜行 (集英社文庫)

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著者 : 東野圭吾
  • 集英社 (2002年5月25日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (864ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474398

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白夜行 (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • ちょっと長くてちょっと古い。それでも圧倒的な話だった。
    最後に番狂わせとか深く感動することがあるわけじゃなくて、むしろ少し腑に落ちないこともあるので東野作品の傑作!と他人におすすめすることはないですが、東野さんの初期作品で有名な小説、じっくり固めていくこの構成、読んで良かったと思う。特に「疑惑を持って追っていく」立場の登場人物たち(笹垣や篠原や今枝、それと読者への見せ方)それぞれの、現在の状況と認識の書き分けがすごく上手い。

    ほのかに見え隠れする悪意と接点が、どうやって現在から18年前?20年前?の過去につながっていくのか、続きが読みたくて仕方がない。
    でも最後まで読み終えて、途中なんとなく惰性で読む部分があって、なんとなく回収しきれてないモヤモヤしたものが残る。桐原の性癖とか雪穂の最終目標、とか。

  • おもしろかった。ひきこまれた。
    最初、なんの話なのかさっぱりわからなかった。章ごとに時代が変わり、登場人物が変わり、混乱した。しかも事件・出来事は解決しないで終わってしまう。何が起きているのか、なんの意味があったのか見えてこない。はっきり言って最初は引き込まれなかったし、つまらないと感じた。読み進めていると2人の男女が浮かび上がってくる。でも2人の一人称の心情や描写はまったくない。他の登場人物からの視点でしか語られない。そんな不明瞭なことが続いていくが、だんだん2人が何をしたのか、どうつながっているのか、なんの意味があったのか見えてくる。パズルが埋まってく感覚にすごい引き込まれた。他人の視点からしか書いていないから想像するしかない、でもそれがまた楽しい。どんどん知りたくなって読み進めた。

  • 男と女。彼ら二人の接点や内面は描かれていないにもかかわらず、彼らを取り巻くさまざまな人の視点から、二人のつながりが浮かび上がってくる。一見、明るい太陽の下に生きる女と、暗い夜に生きる男のように思われるが、白夜のような昼とも夜ともいえない時間を、二人だけで過ごすことを選び、その世界は決して周囲の世界と交わらないように感じた。幼いころの忌まわしい記憶を共有する二人は、夜がおわり、朝が来ることを望むことができない世界で、お互いだけを信じて生きていかねばならなかった。二人を取り巻く世界で起こる事件に深く関与する男と女として、冷たい心をもった恐ろしい人間像を想像してしまいそうになった。しかし、幼いころに彼らの心を冷たく閉ざしてしまった原因が、実は身近な大人にあったことが分かった瞬間、彼らの言動の裏にはどれほどの悲しみや苦しみ、憎しみがあり、それを抱え続けなければならなかった現実に、胸がしめつけられるようだった。きっと二人は、誰よりも「愛されたい」と願っていた。自らの欲望を満たすためだけの無自覚で身勝手な大人の行いこそが、何よりも冷酷で恐ろしい。

  • ドラマを何回も見て大好きな作品だったため本を読んだ。雪穂の「ずっと夜を生きてきた。でも太陽に代わる存在があった」という感じの部分が途中にあったけど、そこで2人の絆の強さを感じた。決して亮司は利用されてないんだなって。。。 あと、ドラマの山田孝之は本の人物像を見事に表現できてると思った。すごく面白い作品だった。

  • 10年ぶりくらいに再読。もっとかな。相変わらずとんでもない重さの文庫本で、でもこれを上下巻に分けてしまったら魅力は半減するんじゃないかなと思います。文庫にはあるまじき持ち歩けないほどの重さですし、ちょっと手首がしんどいのですが、東野作品の最高傑作だと思うので我慢です。一番好きな東野作品は別にありますが、間違いなく彼の一番の代表作と言っても良いのではないかと思います。
    主人公ともいえる雪穂と亮司視点のシーンが一切ないことが、より一層凄みのある作品になってます。多分2人がチラリとでも自分の感情や気持ちを語っていたら白けたかもしれません。あくまで限りなく黒に近いグレーで、雪穂と亮司の犯罪を臭わせているだけ。2人の間に信頼関係があるのか主従関係があるのかそれすら想像するしかないですが、雪穂が雪穂でいられるのは亮司の前だけで、亮司が亮司でいられるのも雪穂の前だけだったらいいなと思います。

  • 読書に関しては特にこだわりはありません、作家とかジャンルとかね。

    気になった作家やタイトルをメモしておき、ブックオフの100円コーナーにあれば買う→読む。図書館は利用しないです。ハードカバーばかりで文庫本がなく、返却が面倒くさいので。

    今回は人気作家です。
    メモされたきっかけは重松清「疾走」が好きで、あの読後感をふたたびって事でググっていたらひっかかった作品が「白夜行」、この小説だけでなく他にも色々とピックアップしてますので、この文章は何度となく私の感想文の冒頭に登場してます。

    分厚い本で100円とはお得、と思い購入しました。裏表紙のあらすじを読んでみても確かに「疾走」を彷彿とさせるストーリーだなと思い、楽しみにしながら読み進めました。

    分厚い本ですが、どんどん進みます。伏線がはられ、各章毎にうならされるオチ。主人公の男女が気になって気になって基本的に通勤読書なんですが、電車乗り越してしまいましたよ(笑)

    しおりが右から左に進んでいきますが、主人公達の布石もあらゆるところに打たれてます。え、残りのページで拾い上げられるの?って不安が。
    明確な拾い上げ無く、エンディングです。 これが裏表紙にある壮大な叙事詩って意味かぁ~

    「疾走」とは全く違います、ヤフー知恵袋で聞かれても「逆夜行」はオススメしません。いや、単純に面白い小説としては絶賛オススメ中ですが。

    二人の主人公は罪を犯すのですが、愚行ではないんですよね。バカではないんです、むしろ賢いのです、そろばんずくな犯罪なんです、「疾走」のような閉塞感があってないんです。
    そして、二人の主人公は状況からどこかで会い、罪を企て、寄り添いながら白夜を生きているんです、たぶん。だが二人の接点は全く描かれていません。きっとなされているであろう二人の会話も描かれていません。
    あえて描かない選択です、落語家が噺のオチを多弁に語らない様に。

    が、白夜を行かざるを得ない二人の背景が哀しいだけに、質屋殺人事件の全容も含めそこは描いてほしかったかなぁとも思うし、描かないのがこの小説のよさなのかなぁとも思う。いや質屋殺人事件の全容は描かれていますが、叙事詩的と言うか事象を最小限に書いているだけとの印象をうけました。

    著者は松本清張に影響を受けたそうなんですがそれは読んでいて感じました。
    いわゆる社会派推理小説。なぜ罪を犯すのか?うん、これは現在の「砂の器」だ。

    崩れ落ちるウェットサンドの十字架を背負い白夜の道を行く。陽の下を歩こうものなら堅くかたまってくれるものを私たちはそれが許されない宿命。つまづけば崩れた十字架に埋もれ息絶えてしまう。つまづいては駄目なのだバランスを崩したら駄目なのだ完全犯罪でないと駄目なのだ。


    この作品、直木賞にノミネートされましたが残念ながら選にもれました。
    氏のあえて書かない試みは評価されているみたいですが、受賞には至らず。


    砂の十字架を背負った主人公たちに感情移入したいのに作者がそれを許さない。もどかしさ、もやもや感が残る読後感でしょうか。質屋殺人事件の真相が徐々に明らかになるにつれ徐々に感情移入させてほしかったかもね。

    この「白夜行」には続編があるらしい。
    続編と公表されていないような感じもするが、続編らしい。

  • 今まで読んだ中で最も好きな本である。
    私はジグソーパズルをするのが好きなのだが、これはまるでジグソーパズルのようなストーリーだと思う。
    「このピース、何だか分からないけど重要な部分で必要な気がする・・・すごく引っかかる、でも何だか全く分からない・・・」というピースがあり、あるとき他のピースとぴったりはまった瞬間に得られる快感、それと似た感覚をこの本を読んでいると何度も味わうことができる。
    作者は「このピースは実はこういうことだったんですよ!」という明らさまな種明かしはしない。主人公2人以外の登場人物の視点を通して、伏線がどういうことだったのか暗示するのである。その暗示により、頭の中で自分でピースとピースを組み立てる作業をしているような気分になる。
    余りにも引き込まれ、読み終わってから三日間位はこの本の世界観から抜け出すことができなかった。このような本は他に読んだことがない。
    (補足)続けて風と共に去りぬを読むとさらに面白さが倍増する。

  • ほぼ初めての東野圭吾、分厚い白夜行。

    こんなメジャーの作家さんの作品をちょー笑顔で肯定するのはこっ恥ずかしいけどスゲー面白かった。

    伊坂も好きだし東野圭吾も好きだしってなると、どんだけ流行りもの好きなんだよ感じだけれども、結局は人気がある作家さんにはやはり、人気になるだけの理由があるのだなーと思ったわけで。

    まず、やっぱり読みやすい。そして正直、気持ちの良い内容の話ではないのに、本の中がとても居心地が良い。これほどまでに、「ずっとあっちにいたい、仕事行きたくない、早く続きが読みたい。」って状態になったのは久しぶりだったかも。

    作風については、すごく“臭わせてくる”作りだったと思う。
    わざと読者に分かるようにヒントを散りばめてくるので「もしかして~なのか」ってイメージをずっと維持したまま最後まで読んじゃったって印象。
    こういう読者に親切な小説はあまり読んだことが無かったので個人的には新鮮。

    最初から最後まで主人公達が一人称で語らないって構成だったというのもあるかもしれないけれど、神目線でも第三者目線でも一切を断言せずに、状況だけで説明されているような、主人公についての噂話をずっと聞いているような不思議な感じ。

    そしてストーリー。とにかく「白夜行面白いから読んだほうが良いよ」って今更ながら言ってまわりたい気分なんだけれど、いざどんな話なの?って聞かれるとスゲー説明に困る。
    読んで欲しいからネタバレはもちろんダメなんだけれど、そうするとどうやってあの“黒い薔薇”のことを説明すれば良いのか。

    えーと、19年前にある殺人事件が起きて、その事件の担当刑事と、その被害者の子供と容疑者の子供の話で、章を追うごとにその子供達は成長していくんだけれど、いつも物語の中心にその子達はいなくて、ある章では近所の女子高の美人の子で、ある章ではコンピューター会社を運営してたり、ある章では誰かの奥さんだったり、、、そんで一見バラバラに見える各章の人物だったり、出来事だったりは良く見ると繋がっていて、それに気づいた刑事が、、、みたいな良く分からない説明をするハメになる。

    とにかくマジ怖えーよ黒い薔薇。

    そしてオレが小説を読むときの楽しみの一つに、なぜこのタイトルになったのか。というのを想像しながら読む、あわよくばその元になったであろうシーンを見つける。っていうのがあるんだけれども、この「白夜行」ってタイトル、作品のイメージにぴったりで良いですね。

    中華料理屋の回るテーブルの上に置かれた料理を次から次へと食べながら、あれ、この食材はさっきの料理にも使われていたような。とか、この料理の隠し味はなんだろう。とか考えていたら、いつの間にか凄い量の料理を平らげていました。そんな感じの小説でした。

  • 読んでいる時はジグソーパズルをしているような気持ちになった。
    あらゆる出来事が後の章で話が繋がっていき、亮司と雪穂の人生を型取っていく。
    それが面白くて気がついたら100ページ、200ページと読み進められた。
    ラストピースは2人が逮捕されて全てが解明されることによりジグソーパズルが完成としたかったけど、
    そうではないラストと投げっぱなしの登場人物達に消化不良感がある。
    2人の最終的な目的が分からなかったけど、
    雪穂の名前の由来が「『雪』では『穂』は実らない」と捉えたら、
    タイトルに通じるものがある気がして何となく納得。

    主人公の2人の心理描写がなく、2人の周囲の人達の視点からのみで物語が進む。
    そのおかげで読み終わった後も、色々と想像して本の世界へ誘われる。
    直ぐに再読したいけど、ページ数が多くて気後れしている(苦笑)。
    レビューサイトを見てると、自分と同じような感想を持った方は少なかった。
    色々な解釈をされていて、目から鱗なことも多かった。
    作者からの提示が少なくて、読む側の想像に任せられる部分が多いおかげだと思う。


    以前に、ページ数と文体に慣れずに挫折したことがあった。
    だが、最近になってガリレオシリーズをハマって作風にも慣れたところで
    再挑戦した結果、面白く読めたことの達成感が嬉しい。

    著者は否定しているが、連作とされている『幻夜』も読む予定。
    ドラマや映画も観て『白夜行』の世界をどっぷり楽しみたい。

  • 何度も何度も読み返した作品。
    好きなシーンというか、印象に残っているシーンは本当に
    多すぎて、書ききれないほど。今はもう手元にないのですが
    ぜひまた購入したいと思っています。それくらい好きな作品。

    桐原亮司は東野作品の中でも一番好きな男の人かもしれない。
    彼は心に闇をもっている青年で、やっていることもとんでもないですが
    そうならざるを得ない過去があったのです。

    ヒロインの唐沢雪穂は、人並外れた美貌をもつ少女で色んな男性から
    好意をもたれるが、彼女が恵まれていたのはずば抜けた容姿だけ。
    それはそれは壮絶な人生を歩んできており、過去に負った大きな傷を
    抱えながら生きているのです。
    そして、彼女に関わった者は必ず不幸になってしまう。

    表向きは、太陽の光降り注ぐ中、周りの人全ての羨望を集めて、
    まさに華やかな世界の中心で生きているような雪穂。

    対照的に、日の光の当たらないところで、普通の人とはかけ離れた
    生活をする亮司。主婦売春の斡旋、ゲームソフトの偽造に乗り出す
    などの裏稼業を営み、切れ者であると同時にソフトウェアの知識は
    プロ並み。

    しかし、二人が歩んできた道は実はずっと同じだったのです。
    決して交わることはないけれど、二人の間には確かなつながりがあり
    深い絆があった。

    成長した二人が会うシーンなどはないのですが、ところどころに
    雪穂と亮司が確かに繋がっているシーンがあるのです。
    注意して読まなければ分からないほど、本当にさりげない感じで。

    二人の絆は恋愛感情ではなく、友情でもない。
    本当に二人にしかわからないであろうつながり。

    この作品の大きなポイントは、主人公である二人の心理描写が
    極力(一切ともいえる)描かれていないこと。

    亮司と雪穂、それぞれの周りの人物から見た二人の姿を
    描いた物語。

    かなりの長編ですが、それが全然気にならないほど話の世界に
    ぐいぐい引き込まれていきます。こんなに面白い小説があったのかと
    思いました。全て読んでしまうのがもったいない、でも先が知りたい、
    いっそこのまま読むのをやめようか……。

    そんな感情にさせてくれたのはこの小説がはじめて。

    私のまだ数少ない読書経験を語る上で欠かせないのが
    東野圭吾さんですが、この作品はとくに思い入れがあります。

    こんな長いレビュー書いたの初めてだわ。
    ありがとう東野圭吾さん。これからも読み続けます。

  • こんなに読む中で苦しさや切なさを感じた小説はありません。本当はいけないことなのかもしれませんが、このまま2人には幸せになってもらいたいと思ってしまいました。

    まとまった時間を作って一気に読んでほしい1冊。

  • きっとこんな展開になるだろうと予想しながら読み進めるのだが、最後の最後に私の期待を裏切ってくれた。二人の間にどんな気持ちが交わっていたのかすらもはっきりとは書かれていない。読書好きの想像力を刺激される。是非幻夜も読んでみたい。

  • 読み終わって、これは素晴らしい、傑作だ、と思いました。心が動かされた作品でした。

    1973年、大阪にある廃墟ビルで、質屋を営む男が殺されます。その被害者の息子桐原亮司と、容疑者の娘西本(唐沢)雪穂の、二十年にも及ぶ物語です。当初彼らに繋がりはなさそうに思えましたが、彼らはずっと“共生”していました。

    物語の終盤で“質屋殺しの動機(p792)”に気付いたとき、私も篠塚一成と同じように目を見張りました。亮司と雪穂が太陽のない白夜のような人生を歩んでいること、二人から悲哀が感じられることに、納得しました。

    雪穂は、したたかで冷静で不気味で恐ろしい人物だと思っていましたが、根元を知ると、彼女を責める気持ちはなくなりました。むしろ、同情の念を抱きました。世の中の狂った大人たちに対する嫌悪感が残りました。

    二人は罪を犯し、周りの人たちを不幸にもしてきました。けれど、二人には幸せになってほしかったと思ってしまいました。

  • 「昼間に歩きたい」と言った亮司と、「太陽は最初からなかった。だから失う怖さもない」と言った雪穂。
    男女の愛情よりも深い絆で繋がれ、同じく白夜の中を行く2人も、最終的には交わることなく孤独なままだったのだろうか...と思うような、暗い読後感でした。
    真相が明るみに出し切られることはなく、なんとも靄がかかった気持ちに陥ることもこの作品の醍醐味なのかな。

  • 2006年にドラマで知り、レンタルした映画でがっかりし、
    11年経ってやっと原作を読んだ。
    読んでよかった、ドラマと映画に欠けていた欲しかったものが原作にはすべてあった。

    ラストへの疾走感がとてもよかった。
    また読みたい。

    質屋の主人が殺された事件からはじまった、
    けれど本質はもっと前からあって子供たちに罪はなかった。
    被害者たちが加害者になり太陽をなくしてしまう。

  • 再読。
    三島由紀夫の天人五衰を彷彿とさせる終わり方だった。
    作者も意識したのでは。

  • 物語は主人公の雪穂と亮司が小学生の時に始まり19年間にも及ぶので長いのは当然なのですが、全く飽きませんでした。 常に二人の“最後”がどうなるのかが気になった。。

    太陽なんて一度も出ない、「幸せ」なんていうモノではもうはかることの出来ない人生。 それでも「太陽に代わるもの」が照らすわずかな明るさを頼りに、生きてきた人生。
    読んでいる間中ずっと、雪穂のことが大嫌いでした。 読み終えた後もやっぱり嫌い。
    でもどうして彼女のしたことを責められるだろう。
    正義とか、人情とか、愛とか優しさとか、そんなのではどうすることも出来ない、言いようのないものたちを描いた、どっしり重い小説です。

  • 人の暗い部分を描いていてすごく引きこまれた。かなり長いがこの長さもこの作品には必要なのだと思う。

  • テレビドラマを見始めて、展開、結末が知りたい!と思い、
    30代にして読書のきっかけをいただいた作品。
    テレビドラマがDay、原作がNightと言う感じ。
    この本をきっかけに東野圭吾の本を読みあさりました。

  • 物語の主役をこういった手法で描き出すのは本当に難しいと思います。
    一枚の絵から物語の背景、脇役を残して主役だけをくり抜いているような、主役だけをまるで影絵で見ている感覚でした。
    本の面白さを再確認。人の想像力を使って組み上げられていく物語に夢中になってしまいます。

    今まで読んだ著者の作品の中で一つおすすめするならこれを推したいですね。

  • 読みやすいですね。このページ数でさらっと読めるのはすごい。

    何となく今まで読まずにきて、読書前のイメージとしては高村薫さん的な、湿った情動的な文体をイメージしてたら全然違う。淡々とした語り口が最後まで続く。
    解説でノワール小説という表現が出ており、なるほどと思う。暗渠のような話。

    救いもなく動機の明示もなく心情の吐露もない。でも人気があるというのは、画期的な作品なのだなー。

  • 紙の本にこだわる東野圭吾の名作。
    その厚さと重さは、主人公たちの19年にわたる暗くて長い人生の道行を実感させます。
    その暗さと悲しさが印象に残る作品です。

  • ある2人の男女の生き様を強烈に描き出した文句なしの傑作。

    正直はじめは誰に感情移入すればいいかわからず、ただただ不快な話だなぁという印象しかなかったのですが、「鈴が付いていた」という描写で一変。あんにゃろう!
    そこからはあっという間に物語に引きずり込まれていき、久しぶりの濃厚な読書体験となりました。

    不思議なのは、読んでいるときはあれほど憎かった桐原が、読み終えたあとには愛おしく思えたこと。
    彼の狡猾で冷淡、ストイックでぶれない生き方はあまりにも切ない。

    ただ、一番好きだったのは今枝さん!あのナイスガイには彼女と幸せになって欲しかった・・・。

  • 内容がショッキング過ぎた
    でもいつか読み返したいかな

  • いわゆる”東野圭吾的王道ミステリー”が好きな人からは評価が分かれそうな作品。スカッとする他の作品と違い、読後感はかなりどんより。。しかし個人的には、あえて抽象的な表現のまま心理状態を想像させる文章表現が貫かれている所に信念を感じ好印象だった。

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白夜行 (集英社文庫)の作品紹介

「白夜行」は今やミステリー小説の大家、東野圭吾の長編小説です。
質屋殺しの被害者の息子と容疑者の娘の二人が数奇な運命で結びつきます。もともと連作の短編として執筆された作品が単行本では長編として再構成されており、短編小説ならではの小気味よさと長編小説ならではのダイナミズムを併せ持つ壮大な小説となっています。

白夜行 (集英社文庫)の単行本

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