| ブログで紹介する» |
|
Check |
|
|
この作品からのみんなの引用
-
「男なんて、もうこりごりさ…」扇のような睫毛をとじると、眦(まなじり)からぽろりと涙がこぼれた。「あいつに、何て言ったんだよ」「ないしょ」「教えてくれろ。姉貴は確かに何かを言ってたじゃねえか」「二度言うのはつらいよ」市電が京橋の街並にさしかかるころになって、おこんは独りごつようにぽつりと呟いた。それは満開の梅の花が春の風に囁きかけるような、真昼の闇がたりだった。「世の中に女房という女はたんとおりますけど、この振袖おこんは、あいにく一人きりなんですよ。ごめんこうむります、ってね」二巻‐花と錨‐
― 182ページ -
俺がわあわあと声出してないたのァ、ようやっとあねきに会えたからじゃねえ。それまでいっぺんだって考えたことのねえてめえの苦労と不幸とをよ、そんとき初めて思い知ったんだ。
― 208ページ -
やい、若えの。こうして噂でもねえ騙りでもねえ本物の天切り松に出会ったおまえは果報者だ。悪党も伝馬町の出入りせえ買って気儘になるまでにァ、いってえどれほどのヤマを踏まずばなるめえものか、よおっく聞きゃあがれ―
みんなの感想・レビュー・書評
友人から頂いた本。山崎まさよし氏推薦図書だそうで。
盗人とは言え、登場する彼らは皆それぞれに信念があり、粋でいなせで格好良い。読んでいて爽快な気分になれた。
大正時代のレトロな雰囲気も同時に味わえて、その部分も大変楽しんで読んだ。
おこんと、白縫太夫、二人の女性の生き様が印象的だった1巻。
天切り松ほか、義賊たちがみな、粋でいなせで魅力的。
あと3冊も読めるのがウレシイ。
私はこのような小説は苦手だ。
いつも途中で飽きてしまうが、今回はかなりのめり込んだ。
泣くまでは無かったが、じ〜んと来るものがあり先へとページが進んだ。
全うな極道を書かせると天下一品の浅田次郎の作品。
かつて天切り松と呼ばれた怪盗が留置場で若い集を集めて語る物語。仁義も色気もある悪党や大物相手の仕事ぶり。その語りをとくと聞け!
【志學館大学】ニックネーム:Kazubee
時代の描写力がすごい。
いい男とはなにか、いい人間とはなにか。笑いよりはぐっとくる話が多い。
最初、語り調には慣れないけど、慣れるとハマる。
こんな小説書かれちゃたまらないw。
爽快、泣き笑い、気持ちよいです。
----------
天切り松 すべて同様
「はいはい、あんたが小説巧いのはよくわかったから!」 と鼻白みながらも、結局「ええ話やぁ・゜・(ノД`)・゜・」 と作書の術中にハマってしまうんだ。 (「父子の相克」に弱い傾向があるもんで) 。プロットはパターン化してるんだけど、 語り口と舞台装置が凝ってるもんだから、読ませるんだなぁ。
当たり外れがある作家ではなるけど、 これは今まで読んだ中でも確実に上位に来る。 続編もなんとしても読まなければならぬ。
このシリーズ大好きです。天切り松はもちろん、登場人物がとにかく粋。何度も何度も泣かされます。何巻か忘れてしまいましたが、サーカス団の親子の話は声だして泣いてしまいました^^;松の親分・兄貴分たちもそれぞれに弟子入りしたいくらいカッコイイー!勧善懲悪、スッキリ時々ホロリとオチが付きます。

◆結論 ~ 星の数 ~
★★:暇な時間で読めば良い(20%)
◆感想文 ~ 読む前、読んだ後 ~
◇読む前の感想
仕事場の隣の席の方と、普段何を読んでいるか、という話の延長でこの...





