天切り松 闇がたり 1 闇の花道 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (280ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474527

感想・レビュー・書評

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  • 面白かった
    一話完結型の短編連作
    天切り松が語る盗賊の一家の物語

    ■闇の花道
    ■槍の小輔
    ■百万石の甍
    ■白縫花魁
    ■衣紋坂から

    の5作。
    盗賊一家のそれぞれのキャラを中心に義理・人情のエピソードが語られていきます。

    この中で、一番印象に残った話は、「白縫花魁」と「衣紋坂から」
    これは、二つで一つの物語。
    花魁の身請け、姉弟の物語
    とても哀しい結末でした。

    シリーズ物で続きがあるようです。
    ちょっと楽しみ

    お勧め

  • 松蔵の語りで続いていくのにどんどん読める。おこんの話が特に好い。女の格好良さとか愛し方ってこういうことかもしれない。

  • 古い言葉が多く、少し読みづらかった。
    少し時間をおいてから、改めて読み直したいと思う。

  • ・あらすじ
    粋な犯罪者たちのはなし。江戸時代(てきとう)
    ・かんそう
    綺麗。かっこいい男と女。浅田次郎節が効いてるね。

  • 粋な人達の、粋なお話。

    面白かったし、登場人物は魅力的で、語られるお話も切なく気持ちの良いものだった。

    ただ、まだ読書歴も浅く知識も乏しい私には、少々読みにくい部分もあった。
    普段あまり見かけない漢字が多く、風景描写も知らない為に想像できないことが多々あり、雰囲気のみで読んでいた感は否めない。

    母の勧めで読んだのだが、続きのシリーズは、もう少し色々な本を読んで修行をつんでから読みたいと思った。

  • 目細の安一家、粋過ぎる。
    もっと早く読んどけば、もうちょっとマシな大人になってたかも。と思う。

  • 天切り松 闇がたりシリーズ の一冊目。
    江戸~明治~大正~昭和と時代が変わりゆく様がみごとに描かれている。時代が変わっても普遍的な人情は、浅田さんならではなのかもしれない。

    江戸情緒、大正ロマンを感じながら読めば、当時の空気を感じることができる。銀座へ行きたくなる一冊。

  • 闇がたり
    実際に聞いてみたい。

  • 大正時代。
    江戸から明治と時代が変わり、そして昭和へとうつっていく、狭間の期間。

    粋!!だとか
    誇りをまもる!!だとか

    そういうことをうつくしーくかっこよーく感じます。

    ・槍の小輔

    が好きだなぁー☆

  • 天切り松が、留置場で「闇がたり」という六尺四方から先へは届かないという低く抑揚のない夜盗の声音で、不思議な語りをみんなに聴かせる。天切り松こと、松蔵が12歳の時に、抜弁天の安吉親分の元に売られるところから舞台がはじまる。

    登場人物の盗人が魅力的!大親分の目細の安を筆頭に、振袖おこん、説教寅弥、黄不動の栄治、百面相の常。

    最初江戸弁が慣れずに読むのに時間がかかったけど、だんだん慣れてきた。

    慶応学生の康太郎が出てきてから、とても面白くなってきた。

    でも、弟の為に売られて花魁になったおねえさんのエピソードは悲しかった。

著者プロフィール

1951年東京生まれ。1995年『地下鉄に乗って』で「吉川英治文学新人賞」、97年『鉄道員』で「直木賞」を受賞。2000年『壬生義士伝』で「柴田錬三郎賞」、06年『お腹召しませ』で「中央公論文芸賞」「司馬遼太郎賞」、08年『中原の虹』で「吉川英治文学賞」、10年『終わらざる夏』で「毎日出版文化賞」を受賞する。16年『帰郷』で「大佛次郎賞」、19年「菊池寛賞」を受賞。15年「紫綬褒章」を受章する。その他、「蒼穹の昴」シリーズと人気作を発表する。

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