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この作品に関連する談話室の質問
この作品からのみんなの引用
みんなの感想・レビュー・書評
初めて読んだ村山さんの作品。
まだまだ子供のときに読んだので、大人の世界観というか気の持ちようが衝撃的だった。
今読み返すと前よりはなるほどと思う部分が増えた。
物語の前半はとにかく暗くて重い。
帰国子女によくあるアイデンティティの不明瞭によるああいう感覚はよく表現されてる。
ラリーの死でマフユは絶望の底辺にまで落とされる。
そこからアリゾナでもう一度自分を見つめ直すまでの再生の物語。
間違いなく村山さんの作品の中でベスト3に入る作品です。
序盤にいろいろありすぎてつらい。
おかげで一度読むのを諦めた。
それから数年してやっと読了。
久しぶりに村山さんの作品に触れたがやっぱりこの作者の文章が好きだ。
【No.32】cry for the moon=月をとってくれと泣く =無い物ねだり。いろいろ考えさせられた小説だった。「その気になれば、人生はもっと楽しくなるし、楽になる」「心の底では自分の抱えてる問題をどうにかしたいと思っているのに、人を信じすぎないように、甘えないように生きてきた習慣がじゃまして、誰にも相談できないでいる」「自分の力だけでは足りないときに人を頼ることは、罪でも恥でもない」「幸... 続きを読む »
「どんなに望んでも、私以外のものにはなれない」
帯に書かれていたこの文章が印象に残り、手にとってみた。
前半はニューヨーク、後半はアリゾナを舞台に、主人公の真冬は大切なものを失い、また発見しながら、自分とは何かを次第に分かり始める。
「幸せっていうのは、手に入れるものだと思っちゃいけないよ。ただ感じるものなの。その時その時に感じるだけで充分なの。無理につかもうとすれば逃げていくよ」
この言葉が何か生き方のヒントを教えてくれた、そんな気がします。
初めて読んだ村山由佳さんの作品です。
ストーリー構成、みずみずしい感性、各キャラクターの個性など、どれも僕の好みで、それ以来1番好きな作家になりました。
村山由佳の本領が発揮されている1冊だとも思います。
終わってしまうのが心細いほど素敵な小説だった。
このあとの真冬がどうなってゆくのか
ティムはどうなるのか、、、
村山由佳さんの小説はいつもやな奴だって
事細かに心情が描かれていて完全な悪役はいない。
だから小説の世界のこと。と区切りがつかなくてどこかに真冬が、ラリーがブルースがいるのではないかと思ってしまう。情景も素晴らしいのも理由の一つ!
また、年月をおいて読みたい。その時の年齢によって感じることは違ってくると思う。
人の強さと弱さを感じる小説。真冬(主人公)をはじめとする登場人物は皆、傷を抱えていて、ある者はそれにうちのめされ、ある者は立ち向かう。かなりのページ数で、壮大な情景描写や綿密な人種や宗教や文化の描写も見どころだけれど、やっぱりそれ以上に人物の描写にチカラはいってるなぁーと。なんとなく顔や服装がイメージできる。触れられそうなくらいに。真冬の凛とした物言いに惚れる。
作中のナヴァホのメディスンマンの言葉の数々は、端的で簡潔に人生を説いていて力強い。民族色や宗教色が強いが実は普遍的な言葉だと思う。
アメリカの大きな舞台に人種差別、児童虐待、いじめ、自殺等、複雑すぎる背景、日常的に起こりにくい出来事により物語が展開されていくので、共感からなんか遠い。舞台とテーマのスケールの大きさに相反し、全体的に言葉数が多くお喋りで、作品の風格は乙女チックで幼い印象。(私が女性作家に慣れてないからか?)
あんまり説得力ないような気もするけど、他人の絶賛レビューを読んで私もこの本を選んだし、一般的には普通にイイ本なんだろう・・・
まぁ、私は、あとがき書いてる人のあとがきをああいう風に書く気持ちに同感!(笑)
主人公はちょっと非現実的なほど重なる不幸にみまわれます。作者といえどもそこまでする権利があるのか!と思えるほどです。しかし当然その権利はあるわけですし、その不幸な状況からの救いを書きたかったのだろうとも思われます。それにしても作者は気の強いかたなのだろうと思わされました。
ネタバレ 日本人の父母のもと、アメリカで生まれた真冬。 彼女がまだ幼い頃に父は自殺してしまう。 母とともに日本へ帰るが、 帰国子女であるせいで学校ではいじめられ、 宗教にハマった母からは言葉の暴力で虐待される。 日本に幻滅した真冬は18歳になると同時にアメリカ国籍を取得し単身ニューヨークへ。 ニューヨークでの暮らしに慣れてきた頃、最愛の人ラリーと出会い、自分の過去とも向き合えるようになりつ... 続きを読む »
まわりに不幸ばかり起きても、しっかりと自分を必要としてくれる人達が存在している。
辛く悲しいことの中に幸せはちゃんと存在しており、それを深く感じられるいい小説だと感じた。
長編だけどあっという間に読み終えた。まさにジェットコースターに乗っているような展開。特に前半は、読むのがつらいのに読むのをやめることができないという感じであった。 児童虐待やそれに類する話が前半で特徴的に描かれているが、その中で印象的に心に響いてきたのは、「愛している」とはどういうことか、という問いかけであった。そういう問いかけをしなければならないこと自体が、たぶんあまり幸せではないと言うこ... 続きを読む »
村山さんの小説には、傷つき、それでも一生懸命生きてゆこうとする人々が沢山でてきます。 今回の真冬もそう。 真冬のことが心配で心配で一気読みしてしまいました。 悪く悪く進む展開に、「どうしてここまで・・・」と作者を恨みたくもなりましたが、 その1つ1つに真剣に向き合おうとしている真冬が魅力的で 一生懸命応援してあげたくなります。 元々強く居ようとしている真冬が、 最後には本当に強くなっ... 続きを読む »
父の自殺、学校での苛め、母には徹底的に拒まれて・・・NY大学の大学院生・篠崎真冬は、心に深い傷を抱えて生きてきた。恋人・ラリーの幼い息子ティムも、実の母親から虐待を受けて育った子供だった。自分の居場所を求めて模索し幸せを摑みかけたその時、真冬にさらなる過酷な運命が襲いかかる。舞台は広大なアリゾナの地へ。傷ついた魂は、再び羽ばたくことができるのか──。
これは、すごい。素晴らしいとしか言いようがない小説だ。
この小説を書くために筆者がいかに詳細にナヴァホ族について、アメリカについて学んだかがわかる。
真冬の抱えた傷を本当に癒すことができたのは、ラリーではなくてブルースなのではないだろうか。
どちらにも属しているのに、どちらにもなりきれない根無し草──状況はまったく異なるが、なんとなく、今の自分と似ているような気がした。
何度でも読み返したくなる、村山小説の最高峰だと思う。
2009/03/31読了 村山先生がかなりの力をこめて書いた物語なので、それにこたえるだけの感想を書くのが筋というものだが、丸々かけそうにもありません。 というのも、あまりにも壮大すぎて、書くのが多少恐ろしいくらい。 本作は三つに構成されている。 一部 マフィのカウンセリング。彼女のNYで、ティムとラリーと向き合いつつも、心の奥にはトラウマがある。 二部 ラリーの死、アリゾナへと... 続きを読む »
ストーリー展開そのものにも惹かれるけれども、何よりもキャラクターの心理描写に惹かれる。
人の心の不思議さ、移り変わりがよく表現されている。
なんでここまで心理描写が巧みなのだろう。
理屈ではない人の心、感情。
ネイティブアメリカンの思想が心にずーんと響く。
人生のどの時期に読んだかによって評価がわかれそうな本。

◆ザックリあらすじ
母から愛されずに育ったマフユは、自分に関わる人間は不幸になってしまう・・というトラウマを持っていた。
つらい思い出しかない日本から、逃れるようにアメリカで暮らしていた彼女だった...





