笑ってる場合 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (232ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474558

感想・レビュー・書評

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  • 人は誰でも旅人になりたいはずである。観光客はカメラを持っているだけだが、旅人は哲学を持っている。感動は旅の中にあるのではなく、実はあなた自身の中にあるのだ。
    作家というのは職業ではなく生き方である。
    幸福そのものを追求してはならない。追求すべきは幸福の可能性である。そしてその可能性を模索する過程こそが、高福でなければならない。
    幸福はものでない。だから幸福を手に入れようとしても無駄だ。手に入らないが、味わうことはできる。幸福とは状態のことだから。
    縁があって知り合った友人を愛さなくては。縁があったということは、つまり運命だったということだよ。友人こそ運命なのだ。だから自分の運命を大事にするつもりで友人を大切にしなくては。友人の誰かをいじめることは、自分自身の運命をいじめることになるのだと、早く気が付いてください。

  • 久しぶりのエッセイ。まあ、世間話ですね。暇潰しに。

  • 雑談をしているような気楽な気持ちでたまにニヤリとする本。

  • 読書録「笑ってる場合」3

    著者 原田宗典
    出版 集英社

    P84より引用
    “ぼくとしては、「男は顔じゃない」という考え方が生きていた
    時代に青春を過ごせたことを、天に感謝するばかりです。”

     コピーライター、エッセイスト、小説家、劇作家と多方面で活
    躍する著者による、あちこちに掲載されたエッセイをまとめた一
    冊。
     原稿書きのカンヅメについてから創作意欲についてまで、面白
    おかしく時に切なく書かれています。

     上記の引用は、容姿に関する一話での一文。
    今は男も顔の時代だと書かれていますが、色々なエステや化粧品
    の売り文句に過ぎないのではないかと思います。
    初出を確認すると、この原稿が掲載されたのは、全国紙の新聞で
    した。近くに美容に関係した広告があったかなかったか、気にな
    るところです。

    ーーーーー

  • 後半、他の随筆とちょっと違った
    とてもいい

    最後,「小学生中学生高校生の諸君」という題の,詰めたら1ページに収まる程に短い文章.
    引用してしまうと
    「友情というものが一番「愛」そのものに近いと,ぼくは思うんだ」
    という最初の一文.
    私は大学生でありながら,この一文に深く共感して深く納得した.
    この最後の文章だけで,一冊の価値があった.

  • 「『何でもないこと』を味わう」のような読むとすっきりするエッセイが多いが、一方で「短編を書きたくなる時」のような親子の複雑で微妙な情感がたまらないものも。やるせなさを堪能できる。
    生活の中で見過ごさずにいればもう少しだけ、幸せかも知れないと思えるようなヒントが散りばめられている。

  • これといって笑える内容ではなかった。

  • 高校の先生から借りた本で
    借りている途中で先生は亡くなりました。
    悲しみの底に落ちた私はこの本を読んで
    「先生からのメッセージだなあ」と思いました。

    落ち込んだ時こそこの本でクスりと笑って、ちょっと元気になってまた頑張れます。
    作者の優しさやユーモアを感じる本です。

    個人的な思い出深さでレビュー書いてしまってすみません。

  • 良いけど、爆笑度は低いです。

  • 人からお勧めされて。

    なんだか「国語の模試問題っぽいなー」という感じがした。
    短いのに内容が纏まっていて「なるほどっ」と思わされる話が多かった。

    「国語苦手なんだよなー」と嘆いてる人にまず読んで欲しい本かも知れない。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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