エンジェル (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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本棚登録 : 3178
感想 : 283
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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474763

感想・レビュー・書評

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  • 死体目線で進む話。何故自分が殺されたのか、その訳と空白の二年間の謎。
    死んだように生きていた主人公純一が、亡き後の方が生き生きしていて良かった。

  • こちらも遥か前から所有していたものの感想書いてなかったのね〜再読!です。

    自分が殺され埋められるところを幽霊として目撃してしまった青年実業家、またの名をエンジェル!(何がいってんだ)
    幽霊となって自分の死の真相を解明していく。なおかつ、愛する人も守る!!!みたいな話です。

    サラッと読むのにページ数も内容も最適。
    新幹線で移動中とかいいかも。(適当)
    ちゃん展開もあって普通に読んでいて面白いです。序盤は特にどう展開するんだろうってワクワクしながら読んだもの。
    ところどころパンチが足りないものの、やっぱりこの読みやすさというかすんなりと文章が染み込む感じは、ああ、石田衣良読んでるなぁと実感。
    私の中では石田衣良も独自の雰囲気を持つ作家さんです。

    さて、気になった点…というか、心のなかでツッコみながら読んじゃった点をいくつか。笑

    主人公の青年実業家・純一くん。
    ちょっと簡単に熱くなりすぎるというか、しんどいはずの音声化視覚化すぐしちゃいがち。笑
    安易に使わないようにとか言いながら、視覚化しちゃうし電気も操っちゃう。
    前半割と無気力な人の印象だったけど、何なの!?熱いじゃん!
    ああ、これが生きてる・死にながら生きてるって実感なのか…(作中にあるやつ)

    ヤクザな宮田さん。
    最終的に事故にあい車から這い出して絶対許さん…!みたいなこと言ってるけど、その後ないんかーい!
    ここでもう一展開くらい来るかと思った。まぁ年貢の納め時ってことですよ。宮田さん。





    @手持ち本

  • 過去の読本。

    石田衣良の初読み。
    やっていることは、映画「ゴースト~ニューヨークの幻」の焼き直しといった内容であるが、ちゃんと新鮮に楽しむことができた。

    前半のかなりの枚数を割いての“フラッシュバック”が冗長で退屈した、と、この本を紹介してくれた友人は語っていたが、自分にはそうではなかった。

    今で言うなら“石田さんらしい”と感じられるあの独特の文体が、当時の自分にはとても新鮮で、かなり引き込まれて読んだという記憶が残っている。

    物語としての印象は、強く残っているわけではないが、大好きなシリーズ“IWGP”に出会うきっかけをくれた作品なので、思い入れは深い。

  • 親からもらった10億の資産で投資会社を始めたが、何者かに殺されてしまう。しかし、幽霊となって蘇り自分がどうやって死んだかを突き止める。まさか、最愛の人が殺人に加担していたとは、思いもよらなかったことであろう。金持ちは狙われるって教訓なのだろうか?

  • 殺されてしまった主人公が、死んだ後に霊となって自分の殺された背景を調べていく。自分の人生をフラッシュバックしながら、恋をみつけ自分を殺した犯人と恋人を守るため奮闘する。
    主人公が殺された理由を淡々と話す犯人に会い経緯などを聞くが、人を殺してるのに、こういう理由ですまなかった。。。なんてよくお涙頂戴の感じで言えるなー。。と思ってそのくだりがあんまり入って来なかった。でも、現実の殺人てそんな自分勝手なもんなんだろうなー。主人公の恋人からの気持ちや話の記述がなかったのは残念。

  • 主人公が幽霊になって話が進んでいく。
    ファンタジーな設定で本格的なミステリーというとても面白いバランスだった。

  • 石田衣良の10年以上前の作品。
    死んだ男は、自分の生前2年分の記憶を失っていた。そして自分が殺された理由を探ろうとするうちに、自分の子どもを妊娠している女性と再会(?)する。が、実は自分を殺したのは、その女だったのでしたー…というネタはまあ面白いんだけど…。
    いかんせん、文章が拙い。まあ10年以上書いてれば上達するよね。石田衣良にも若い頃があったのね~という感じ。

  • まあまあ

  • 回想が長く初めが冗長の感。あまりのめりこめなかった

  • 殺されて幽霊となった主人公。
    フラッシュバックにより生まれる瞬間から徐々に記憶をたどり、現在にたどり着くが、最近2年間の記憶だけが無い。

    はたして、なぜ殺されたのか。なぜ幽霊になったのか。

    2年間に何があったのかを知りたくて、現世をさまよう。

著者プロフィール

1960年東京生まれ。成蹊大学卒業。代理店勤務、フリーのコピーライターなどを経て97年「池袋ウエストゲートパーク」でオール讀物推理小説新人賞を受賞しデビュー。2003年『4TEEN フォーティーン』で直木賞、06年『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞、13年 『北斗 ある殺人者の回心』で中央公論文芸賞を受賞。他著書多数。

「2022年 『心心 東京の星、上海の月』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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