北海道青空日記 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (210ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087474824

作品紹介・あらすじ

30歳を機に、東京から北海道の廃屋の一軒屋に移住した、漫画家・はた万次郎。愛犬ウッシーと原野を駆け、釣りや山菜摘みに温泉三昧。夏は雑草にうもれ、冬はトイレのうんこが凍りつき、道を走れば鹿をはねるわ、山に登ればクマと遭うわ。都会では考えられない事件が、次々に起こるのであった。ディープでワイルドでかなりおかしい田舎移住コミック・エッセイ。

感想・レビュー・書評

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  • 30歳を機に、東京から北海道の廃屋の一軒屋に移住した、漫画家・はた万次郎。描かれている生活はまさにワイルドライフという言葉にふさわしい豪快なもので、こういう生活もひとつの「かたち」だなと思います。

    この本を手にとったのはまったくの偶然で、筆者は北海道出身で、主にジャンプで活躍した漫画家なんだそうです。ですが僕は不勉強のおかげで作者のことはまったく知りませんでした。その作者が一念発起をし、30歳を機に、東京から北海道の廃屋の一軒屋に移住した、その日常を記したコミックエッセイです。

    描かれている世界では都会ではまずありえないような世界の連発で、冬はトイレのうんこが凍りつき、あたかも富士山のような山を作り、道を走れば鹿をはね、ボンネットをへこませる。山に登ればクマと遭うわというなんともワイルドな生活がほのぼのとしたタッチで描かれております。

    筆者の移住したところは北海道でもかなり奥地のほうで、生活には車が必需品。風呂のない筆者の家から車で、先頭に通うという場面も面白く読めました。彩を添えるのはつりで取れた魚と山で取れた山菜。愛犬ウッシーと三匹の猫。そして地元の人ともやり取りが「狭い町」の濃密な付き合いで多少辟易しながらも、漫画を描いて日々を過ごす筆者も生き方は、それはそれでアリであるとそんなことを考えながらページを進めておりました。

    さっと読めるので清涼剤として読んでいただければ幸いに思います。

  • 田舎ライフを満喫している作者の日常を描いたコミックエッセイ。田舎での日常といっても、面白いネタがいっぱいありそうです(笑)

  • ゆる〜いです。

  •  作者のはた万次郎氏が北海道に移り住むことになってからの日々を書いているのだけど、なんて言うか、毎日楽しそうだとしかいいようがない。この人は、日常を楽しく暮らす天才なのかもしれない

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著者プロフィール

昭和37(1962)年、北海道釧路市生まれ。上京後、サラリーマン生活の傍らマンガ雑誌で作品を発表。30歳になったのを機に北海道上川郡下川町に移住し、現在に至る。著書に漫画『ウッシーとの日々 1-7巻』、漫画『北海道青空日記』、エッセイ『北海道田舎移住日記』(以上,集英社)など多数。

「2004年 『南極料理人の悪ガキ読本』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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