夫の妹 (集英社文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475692

感想・レビュー・書評

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  • 先妻と死別した五十歳の上司である公二と打算で結婚した二十五歳の知花と、彼女をお姉さまと呼び外見や習慣を模倣し慕う、公二の四十五歳の妹と、周囲の幾つもの変死。家に幽霊がいるという知花の疑惑はわかり切っていた為素通りしたけれど、異様さの反面清廉なまでに纏め上げられた展開で、ある意味で最後まで爽快だった。

  • 途中までは微妙だったが、ラストの展開が面白かった。

  • 二十五歳のOL知花は両親の猛反対を押し切って、先妻と死別した五十歳の上司・国元公二と結婚した。後妻の立場と大きな年齢差が懸念されたが、それよりも問題は夫の妹にあった。四十五歳の義妹・小恵子は、二十も年下の兄嫁を「お姉さま」と呼んで慕い、洋服の趣味から髪型、さらに口癖・習慣に至るまで、知花のすべてを模倣しはじめる。そこには公二の先妻の死とも絡む大きな秘密があった!

  • 「やさしく殺して」「別れてください」に続く心理サスペンスシリーズ第3弾。また結婚がらみかい!
    今回はそれほど怖くなかったかな。ヒロインになんだか腹が立って、あまり感情移入できなかった、というのもあるけれど。逆に、今までの中では最もミステリテイストな物語。前妻の死の真実等が明かされる後半の展開は、完全にミステリといえる。そしてあの「初恋」を思わせるラストには絶句。さすがに「初恋」にはかなわないけれど、それでもあれで一気に印象が強くなった。

  • 090120貸出。
    めちゃ怖い。こんな人がいたら。妹が怖いのかと思いきや…
    しかし、場面設定が古かったので、ややがっかり。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    二十五歳のOL知花は両親の猛反対を押し切って、先妻と死別した五十歳の上司・国元公二と結婚した。後妻の立場と大きな年齢差が懸念されたが、それよりも問題は夫の妹にあった。四十五歳の義妹・小恵子は、二十も年下の兄嫁を「お姉さま」と呼んで慕い、洋服の趣味から髪型、さらに口癖・習慣に至るまで、知花のすべてを模倣しはじめる。そこには公二の先妻の死とも絡む大きな秘密があった。

  • この逆転劇にはびっくりでした。まあ、変だなと思ってたんで納得ですが。登場人物の利己的な心理描写はいつもながら、圧巻。善人だと思ってると変質者ってのが世の中たくさんいそうで怖いですな。最後に勝つのは、悪か?!ってなオチで後味は悪いかも。

  • さらりと読めるし、途中までもおもしろかったです。
    後味はイマイチ。

  • 夫と妹の奇妙な関係が女を苦しめる。そして最後は・・・。

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著者プロフィール

東京生まれ。一橋大学卒業後、ニッポン放送ディレクター、編成プロデューサー、 扶桑社書籍編集長を経て1990年より専業作家。
1986年扶桑社在籍中に執筆した『Kの悲劇』でデビュー。2009年10月発売の『蛍坂』が200冊目の著作。
2011年9月ライフワークの『魔界百物語』がスタート。100本の書き下ろしミステリーに挑む。

「2012年 『幻影城の奇術師』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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