ああ言えばこう行く (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (296ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475760

感想・レビュー・書評

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  • 阿川佐和子さんと壇ふみさんの往復エッセイ第二弾。ワシントンでのデイヴッド争奪?は笑えた。

  • 「阿川佐和子」と「檀ふみ」の往復エッセイ『ああ言えばこう嫁行く』を読みました。

    少し軽めの本が読みたかったので、ちょうど良かったですね。

    -----story-------------
    ご存じ名コンビの抱腹絶倒の往復エッセイ第二弾。
    さらにパワーアップした今回のテーマは「旅」。
    ふたりの波瀾万丈の珍道中と胸のすく「悪口」の応酬。
    お見合い相手のリサイクル(?)から中国雲南省に忘れたパンツまで、話題はやっぱりどんどん脱線し、向かうところ敵なしのおもしろさ。
    巻末にはTVでもおなじみの「野坂昭如」氏を迎えた文庫オリジナルの大爆笑鼎談を特別収録。
    -----------------------

    テーマが「旅」ということに興味を持って買ったのですが、、、

    旅行記とは程遠い内容で(「はじめに」で当人も認めていますが… )、想像していた内容とは異なっていましたが、著者双方の悪口… これが何と言うかイヤな悪口ではなく、愛情を感じさせる悪口で、全くイヤな印象が残らない爽やかな?悪口で、とても愉しく読めました。

    時々、クスクスッと微笑しながら読んでいたので、まわりから見ると、とても怪しい状態になっていたようですね。


    二人とも、1950年代の生まれで独身、慶應大学卒、父親が有名作家(「阿川弘之」と「檀一雄」)というような共通点があるものの、、、

    性格は全く異なっているので、それが、これだけ親密(濃密?)な関係を醸成しているんでしょうねぇ。

    往復エッセイを読んでいると、A面とB面というか、表と裏というか、同じ事柄でも、全く違う捉え方していることがわかります。

    そこが、本作品の魅力でもあるんでしょうね。

    少々ネタが下に行っても、この二人が語るといやらしくないというか、妙に清々しい感じするのが不思議… これもキャラクターなんでしょうねぇ。


    一つひとつのエピソードが、特に印象に残る作品ではないのですが、、、

    面白かったという印象が強く残る作品でした。



    以下、目次です。
    タイトルも、なかなかセンスが良いですよね。

     ■はじめに アタシ寝る人、アンタ食べる人
     ■五十分の一のデイヴィッド/回るデイヴィッド
     ■無意識無情/無意識実情
     ■悪舌なるドライバー/善良なるドライバー
     ■夜中の仙女さま/エンドウ豆のお姫さま
     ■御息所の怨念/夕顔の一念
     ■アララ記念日?/花束革命
     ■カンカン電車/山手線上のアリア
     ■愛を感じるとき/執念を感じるとき
     ■違うの/結局、違わないの
     ■擬似母の心/代理母の情
     ■四十振り袖/しじゅう二人で
     ■スキャンダラスな女/ミステリアスなの私
     ■もらい上手/もらいそこね
     ■ふみのふみ/サワサワのふみ
     ■めくるめくアガワ/めくらぬダンフミ
     ■涙くん、さよなら/武器よさらば!
     ■おわりに それは『愛』、これも『愛』

  • 面白い。二人とも面白い。
    2018/06

  • 軽く楽しく笑える本。全然個性の違うふたりの仲の良さが伝わって来た。

  • 最後の最後、『チチシタ肉』から
    『シリシタ肉』のところではまっちゃった。
    笑いすぎて涙が出た。

  •  来ました。第二弾。やはり最初の頁から掛け合いが面白い。そうだからこそ読む手が止まりません。檀さんの事を確り知っているからこそ阿川さんのあのウケる文章があるのかなと思います。ペイチャンネルの話が面白かったです。 '2310/21 '2311/20

  • 最近 本を読んでも 笑ったことがない。
    なぜか、深刻なかおして 本を読んでいるらしい。
    ところが この 『不幸な往復レター』は、
    読みながら 笑えるのである。

    不幸は 密の味と言いながら、
    育ちの良さが よくわかるのだ。
    おじさん好みの サワコ。
    オペラが好きな ダンフミ。
    なんというか 二人とも 独身なのが
    なぜか おもしろい。
    安易に妥協しない 二人と言うのが共通しているのかな。

    阿川佐和子も、檀ふみもほとんど知らない。
    しかし、人となりが この文の中では彷彿と浮かぶのである。
    セカセカ、チョコマカ、ドタバタ。
    時間がないと言いながら どこでも眠ってしまう。
    一方は 姫様のような 心美しいかた。

    はぁ。たがいに 欠点と落ち度を暴きながら
    こんなにも 仲がいいのは おもしろい。
    よく笑えました。

  • 前作同様、面白おかしくとても元気になる友情往復書簡集でした。タイトルに一瞬「お?」と思ったのですが杞憂でした(笑)

    彼女たちのお互いに対する遠慮のない毒舌やおっちょこちょい(どうしてもこの単語を使いたい)ぶり、謎のこだわりや微笑ましい意地の張りかた。
    これらすべてはおふたりの根本的な"育ちのよさ"つまり人として間違いのない品格に支えられてちっとも危なげがない。
    安心して笑っていられる心地よさ。
    素敵な女性たちならではの一冊を今回も楽しませていただきました。

  • 楽しい。読んでる間、ずっと楽しかった。

  • 頭がいいな〜

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著者プロフィール

作家

「2023年 『ベスト・エッセイ2023』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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