ネバーランド (集英社文庫)

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著者 : 恩田陸
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475777

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ネバーランド (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 好き!彼らのやり取りをずっと読んでいたかった。
    一人ずつ順番にスポットライトがあたる小説がわりと好きなので、この小説は良かったです。
    ところで恩田陸さんて小説で学生にお酒飲ませるのが好きなのかな…?笑

  • 4人それぞれが抱える心の傷や闇は深く重いものだけど、それに対して本はどんどん読み進めることができ、読了後も爽やかな余韻があった。

    それはやはりこの本に、一般的に理想とされるような爽やかな青春を生きる学生が描かれているからだと思う。
    そうはいっても、普段の自分(キャラ)を役割を意識して演じ人間関係の均衡を保とうとしたり、
    些細なことから人間関係が歪んだかと思えば元に戻ったり、
    その頃の人間関係や心理描写はリアル。
    読んでいてとても夢中になった。

  • 恩田陸はネバーランドと夜のピクニックしか読んだことないですがこの高校生独特の雰囲気が伝わる文章、ほんと最高。垢抜けすぎてないというか、キラキラしすぎてない感じ。でもそういうキラキラしすぎてない高校生の日常が大人になると輝いて見える感じ。
    光浩が「冬の味がする」って言ったシーンが好きです。分かる!ってなって(笑)カセットテープのウォークマンが出てきたのも懐かしくなって良かった。
    平日の1日で読めたので人にも気軽に勧められそうです。

  • 伝統ある男子校の寮に冬休みの間残ることになった三人の男子生徒と、彼らの同級生の男子、合せて4人。
    「告白」ゲームをきっかけとして、4人のひみつが暴かれていく。

    恩田さんは「トーマの心臓」を目指してこの話を書いたそうです。あらすじを見た限りではダークなイメージかなと思ったんだけど予想外に爽やかで、恩田さんが書くとこうなるのか…と思った。
    男子高校生って一人で私服で建っていると本当に大人と見分けがつかないんだけど、交じると少年になる。4人がかかわることで、大人でもない子供でもない、微妙なバランスを醸し出せるような気がします。
    4人の中で一番大きな…というか、重い秘密を抱えていたのは、継母に強姦されていた光浩かなと。誰か一人派このレベルだろうなと思って読んでましたが。
    大人になりきれてないから、親の庇護が必要だから、どこにも逃げられなくて苦しい感じがこの年代につきものなんだけど、まさにそれがよく描かれてるなと思いました。

  • 胸にほろ苦く突き刺さる青春。ネバーランドっていうタイトルが読後にすとんと落ち着く。

  • 降る雪を見ていると、なんだか不思議な気持ちになる。遠い過去の自分に引き戻されていく。白い闇の向こうに、違う時間の流れる別の国があるような気がする。

  • ああ…青春っていいな、って思える作品。その時だったからこそありえた友情みたいな、一瞬のキラメキのような、青春ってそうゆうものだな…と。

  • 「青春」という言葉が苦手な私だが、「ああこれがそれなんだな」と思える作品でした。それぞれが持つ影(暗い)の部分、あるいは朗らかなシーンなど、色彩豊かな恩田先生の筆は読んでいて飽きません。また、他の小説家さんには見られない独特の筆具合が感じられ、テンポ良く読めた気がします。
    私も進路が少し違ったら、強く共感していたかも知れません。私の「青春」は、私の「ネバーランド」は、どこにあるのだろう?と思う作品でした。

  • 4人の男子高校生とトラウマの話。

    恩田さんの小説は個人と向き合うという描写が素晴らしい。
    主人公が走ることについて語る場面では、夜のピクニックを読んだときに感じた、そうそうこれ‼︎という感覚を思い出した。

    解説でも語られているが、物語における空気感のドライさが魅力を引き出している。

  • 冬休みの学生寮に残った高校生四人組のおはなし。各々がする告白の内容は物凄く重いのに、描かれる四人の冬休み数日間の暮らしぶりが、関係性が、さわやかで、すがすがしくて、うらやましくなる。高校生っていいなぁ、男子っていいなぁ、男子校っていいなぁ、年の瀬っていいなぁ、儚いなぁ。

  • 男子校の寮である松籟館で冬休みを過ごす4人の高校生。
    ゲームで負けた者が「告白」という名の秘密を語るという罰ゲームを行う事で物語は進展を見せる。

    俺はこの「告白」を非常にリアルな事柄に感じた。
    誰しもが抱えている秘密にしたい事を告白する事で、彼らが背負っているモノに触れる事が出来る。

    しかし陰鬱感は無く、事の軽重はあるものの誰しもが抱く事なのだと思う。
    暖かく、そして何処かノスタルジーを感じる事が出来る素晴らしい作品だ。

  • 青春小説。松籟館という学生寮のみで展開される、悩みや秘密を抱えた四人の男子高校生の物語。高校時代を思い出しながら読んでいました。
    実際の男子高校生はもっと幼稚でキタナイものだったりしますが、あくまで小説なので。

    四人それぞれが壮絶な過去や悩みを持っているものの、生々しくなりすぎることなく寧ろ綺麗に表現されていた気がします。読んでて苦になることはありませんでした。小説だからこそ為せる技かと。
    読むのが止まらなくなる物語でした。

    続編があったら読みたいです。
    そして光浩気の毒。

  • 登場人物が少年達だからこそできる物語
    未完成の分子のぶつかり合いって感じ
    少年の胸に秘められた熱いものが伝わってくる
    というか作者と言ったほうがいいのかも
    それぞれの葛藤が描かれてて、時に険悪になるけど馬鹿騒ぎして元通り
    少女4人だったらこんなにドライにはなりえない
    恩田作品は理想の学生像を提供してくれるから好き

  • おもしろかった。
    イブに寮に残った男子高校生4人が「告白」ごっこをするのだけれどこれが結構ヘビー。さらにそれを端とする女性恐怖というか嫌悪。なのに清々しく読めるのは恩田陸だからであろう。

  • 必然の一気読み。面白かった。気持ちいい。
    高校生の彼らが見る景色、朝の明るさ、夜の暗さまで鮮明に思い浮かぶ。
    ミステリアスでいて爽やかな四人の距離感がなんともこそばゆい。

  • 2008年2月に購入以来、2008年度10人貸出、2009年度3人貸出、2011年度1人貸出、2012年度、今年ですが2人貸出と、本校図書室としては長期間貸出されています。これからも生徒に読んでもらいたい本です。

    恩田陸さんの「ネバーランド」
    伝統ある男子校の寮が舞台になっています。冬休みを迎え多くの生徒が帰省していく中、事情を抱えた4人の生徒が居残りを決めました。人気のない古い寮で4人だけの休暇。
    ただの仲良し4人組でなく、高校生なのに皆それぞれ過去を持っている。
    それぞれの隠された過去が暴かれながら(?)物語が進んでいきます。
    とても面白いです。
    男子生徒、女子生徒共にお薦め。

    分類 913/オ

  • 伝統ある男子校の寮「松らい館」。冬休み、それぞれの事情を抱え寮に居残った4人がおりなす忘れられない鮮やかな7日間。ネバーランドでの出来事。


    寮で暮らす今が人生の中において、偽りの自由・一瞬の自由であることを理解しながら、もその自由が今を生きている彼らのすべてなのだ……そう思うと4人の少年のなんと愛おしいことか!!

    巻末にある吉田さんの解説を読みながら、すべての内容に同意すべく顎を上下する私が居ました。
    「ネバーランド」という題名の意味、恩田陸作品に漂うノスタルジー、統という存在、そして物語が進むにつれてかたく結ばれてゆく少年達の絆。
    これだから恩田作品はやめられません。

    また必ず読み返す時が来る、そう確信した作品でした。

  • 冬休みの間過ごした男子校の寮。
    その中で自分を相手を深く知り、自然と見つめ直し、終わった時には何か少し自分が変わった感じ。
    きっかけはたいしたことではなかったけれど、何より自分をさらけ出して時間を過ごした4人にとって、寮はまさにネバーランドだったんだなと思った。
    私の人生でネバーランドと呼べる場所はどこだったかなって、少し懐かしい気持ちになった。

  • 懐かしくてうらやましい学園もの。
    どことなく品がある4人の少年たちの生活。

    きっと私が死んでもずっと先までそこにある近しい物の存在って、私を神聖な気持ちにさせるなあ、と思い巡らせました。

    それと気づいた!季節ものの小説がすきだということに!

  • 甘酸っぱい青春小説、に分類するには些か内容が重い気もするけど…

    舞台は私立男子高校。
    殆どの生徒が帰省する冬休みに寮に残った3人と、そこに入り浸る1人の計4人のお話。

    ちょっとしたきっかけから各々の秘密を暴露する年末の閑散とした寮。
    一人一人の抱えてる秘密が作り出す絶妙な雰囲気が見事に表現されている。
    読み始めると止まらない。
    私の場合一日、正確には2時間と少しで一気に読んでしまった。

    読んだ後に残る、なんだろう、この共犯意識みたいなものは。
    恩田作品のすごいところは、読後に本の登場人物が私の中にある程度の明確さをもって住み着いてしまうところ。
    影響されやすい私の性格が多分に原因だということもあるけれど。

    今まで読んだ恩田作品も少なからず将来的に読み返すことになると思うけど、この作品は何かの節目、他の作品とは違う、何か特別なきっかけがあって読み返すことになるんじゃないかと思う。

  • 恩田陸を好きになったきっかけの作品。本当に何気なく図書館で借りた本だったけれど、読み始めてからはぐいぐい引き込まれて一気に読破してしまいました。
    一人ひとり背負っているものは重い、暗いものだったりするけど、それ以上に彼らの絆が徐々に深まっていく様が素敵。読み終わったあとに凄くすっきりした良い気持ちになれました。

  • こんな雰囲気は、女の子には作れないんだろうなあと思うと憧れる。


    子どもだけの空間、大人がいない空間ってなんかいい。辻村深月の「冷たい校舎の時は止まる」もそんな感じだけど、あっちと違ってこれは作られた空間じゃないし、もっとさっぱり冷たい感じ。

  • 男子高校生4人のお話。読み終わってから、うふふって、ほくそ笑みたくなるような心地よさがあって、やっぱりこういうのを書かせるとうまいなぁ、なんて偉そうなことを思ったもの。だが。いまは心地よい思い出だけで、どんな話でどんな結末だったか、全然思い出せない。また読みたいなぁ。
    いまは文庫が出てるけど、読んだのはハードカバー。物語の世界に入りやすいのは、ハードカバーだと思うな。

  • 高校の寮で年末を過ごす事を選択した4人の男子高校生の7日間を描いた学園モノの青春小説です。

    舞台はとある男子校の寮である松籟館。
    冬休みに実家に戻る生徒が多い中、各々の理由を持ち寮に残る居残り組となった美国、光浩に寛治。そして通学組である統の4人。
    冬休みという事もあり、買い出しは勿論ご飯など自分達で作って食べないといけなかったり...共同生活が始まります。
    その中でゲームをする事に...
    お互い"嘘"を1つ含めた告白大会。

    告白しあいながら時に両方が傷つきそしてお互いに認め合う4人...

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ネバーランド (集英社文庫)の作品紹介

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

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