ネバーランド (集英社文庫)

  • 9642人登録
  • 3.65評価
    • (974)
    • (1356)
    • (2176)
    • (179)
    • (30)
  • 1125レビュー
著者 : 恩田陸
  • 集英社 (2003年5月20日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (277ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475777

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

ネバーランド (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 4人それぞれが抱える心の傷や闇は深く重いものだけど、それに対して本はどんどん読み進めることができ、読了後も爽やかな余韻があった。

    それはやはりこの本に、一般的に理想とされるような爽やかな青春を生きる学生が描かれているからだと思う。
    そうはいっても、普段の自分(キャラ)を役割を意識して演じ人間関係の均衡を保とうとしたり、
    些細なことから人間関係が歪んだかと思えば元に戻ったり、
    その頃の人間関係や心理描写はリアル。
    読んでいてとても夢中になった。

  • 市原隼人
    尾上松也
    伊野尾慧
    古川雄輝

    年齢はともかく、この四人のイメージで終始物語は進みました!

    女子はやっぱりこうはいかないだろうなぁ。。
    つきあい方が気持ちがいい。
    すかされたところもなくはなかったけれど、飽きずにスピードよく読ませてくれます!

  • みんなそれぞれの心の中にある告白。 見かけだけじゃその人がなにを考えていて、どんな深い闇を抱えているかなんてわからないよね。いつも、笑顔でいる人ほど、闇が深い時もある。人は興味本位で他人の話を聞くけど、それがとても深い闇だったら引いちゃう。そしてまた傷つく。その繰り返し。 大人だって結局は大人って名前だけで、子供と全然変わらないのにな。

  • ーーー
    舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが規制していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇が始まる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

  • 恩田陸はネバーランドと夜のピクニックしか読んだことないですがこの高校生独特の雰囲気が伝わる文章、ほんと最高。垢抜けすぎてないというか、キラキラしすぎてない感じ。でもそういうキラキラしすぎてない高校生の日常が大人になると輝いて見える感じ。
    光浩が「冬の味がする」って言ったシーンが好きです。分かる!ってなって(笑)カセットテープのウォークマンが出てきたのも懐かしくなって良かった。
    平日の1日で読めたので人にも気軽に勧められそうです。

  • 伝統ある男子校の寮に冬休みの間残ることになった三人の男子生徒と、彼らの同級生の男子、合せて4人。
    「告白」ゲームをきっかけとして、4人のひみつが暴かれていく。

    恩田さんは「トーマの心臓」を目指してこの話を書いたそうです。あらすじを見た限りではダークなイメージかなと思ったんだけど予想外に爽やかで、恩田さんが書くとこうなるのか…と思った。
    男子高校生って一人で私服で建っていると本当に大人と見分けがつかないんだけど、交じると少年になる。4人がかかわることで、大人でもない子供でもない、微妙なバランスを醸し出せるような気がします。
    4人の中で一番大きな…というか、重い秘密を抱えていたのは、継母に強姦されていた光浩かなと。誰か一人派このレベルだろうなと思って読んでましたが。
    大人になりきれてないから、親の庇護が必要だから、どこにも逃げられなくて苦しい感じがこの年代につきものなんだけど、まさにそれがよく描かれてるなと思いました。

  • とりたててドラマティックな展開はないけど、読ませるのは作家の力量やね。少年たちの世界がいいね。

  • 青春真っ只中!なんか甘酸っぱい気持ちになるー学生の頃読んで、キリンレモンの下りに笑ったー。分かりやすい、その表現!

  • 自分の高校時代を思い出しながら読んだ。この作者の青春モノはやっぱり好き。

  • 胸にほろ苦く突き刺さる青春。ネバーランドっていうタイトルが読後にすとんと落ち着く。

  • ノスタルジックな雰囲気漂う男子高校生達の青春グラフティ。年末に帰省しなかった彼らが寮で共に過ごすうちに秘密や悩みを共有し、打ち解けあって行く模様が描かれます。スタンドバイミー風味?

    女性作者から見た男の子達の友情の理想系を想像し、作品として創造したものと思われます。このため、登場人物4人ともどこか浮世離れした印象を受けました。登場人物に違和感があったため、最初は、この話は大人になった彼らの死後に思い出の場所である高校の寮に集まり、話が展開している、つまり全員幽霊設定かと想像してました。

    全員が酒好きで普段から飲みなれてる設定と、物語中毎晩のように酒盛りシーンがあり、みんながみんな呑んだくれの中年オヤジのような状況は、ちょっとあり得ないなぁという感想。酒やタバコに興味を持つ年頃ではあるが、そういうキャラは誰か1人とかにしておいた方が味付けとして良かったのではと感じた。

  • うーん、たしかにキレイ過ぎるかもwww(作家本人談どおり)
    でも面白くて一気読み。
    ヒリヒリに美少年は欠かせませんw
    寛司もいいけど、光浩でしょ、やっぱ♡
    もっと、ドロドロして欲しかったなぁ~~www

  • 年越しを高校の寮で過ごす、4人の少年たちのお話。人は闇を抱えど、どうにか前に進むしかないんだなと思った。誰しもが秘密を抱えて、心にしまい込んでいる。

  • 青臭いけど男同志の青春ものは大好物だ。男に生まれて良かったとその都度思う。偏見かもしれないが、女性だと違う話になるような気がする。バカでスケべで懲りない男だからの関係っていうのがあると思う。統と光浩が女性同士だったら、友達になるのかな?美国、寛司、光浩、統の4人が松籟館という寮で繰り広げる1週間の話だ、しかも酒盛りがほとんど。それぞれが抱える問題を何とか笑い飛ばしていく彼らが愛おしい。男だけど抱きしめたくなる、ちょっと寛司の気持ちが分かる(笑)。美国が冬休みが終わる前に紘子に会いに行こうと決めたのが嬉しかったな。4人がそれぞれ一歩踏み出していくことを最後に象徴してるみたいで。そう言えば、「ネバーランド」ってタイトルをあまり気にしていなかったけど、読み終えたらしっくりきた。

  • 二階建ての木造家屋、築三十年は経過した厳めしい外観の松籟館。それはど田舎の伝統ある男子校の古い寮。その寮で冬休み事情を抱えた4人の少年が居残ることになる。松の梢に吹く風の音、松籟と名付けられたその寮は過去にどれだけたくさんの男の子たちを静かに見守り、旅立つ背中を黙って見送ってきたのだろう。このお話は、この寮だからこそ成り立つものなんじゃないかな。この世に取り残されたような静寂と孤独な雰囲気の中で、少年たちは自らの秘密を語る。そして息を潜めるように佇む松籟館に抱かれ、少年たちは淀んだ毒の塊を溶かしていく。
    秘密を告白したところで誰もがすぐにラクになることも気持ちにケリをつけることも、まして他人に解決できるようなことでもないのだけれど。あ、でもやっぱり告白した本人は少しラクになって、逆に告白を受けた3人が少し枷を負うことになるのかもしれない。だからこそ4人の中では新しい関係が築かれていく。それは、新しい自分との出会いでもある。
    やがて少年たちは大人になっていく。そして、ふとした瞬間にこの時の出来事を思い出すのだろう。その時にはきっと松籟館の空気や匂いも同時に蘇るんだろうな。あの秘密の告白は決して忘れることができない。アルバムのなかのセピア色の写真のように。そして苦く切ない思い出としてノスタルジックに浸るのだろう。

  • 自分の秘密を人に言って欲しいこともある。
    暴いてほしいこともある。
    それで救われることもある。
    光浩の大人っぽさの中にある子供っぽさ、子供っぽさのなかにある大人っぽさは魅力的だった。
    いつかそんな光浩を支えてくれる女の人と出会って欲しい。

  • 読み始め...09.8.19
    読み終わり...09.9.3

  • <印象に残った言葉>
    ・結婚はビジネス。生産性を上げて利益を出さなければいけない。

  • 今更、ドラマ「ネバーランド」(TBS、三宅健・今井翼主演)の原作本を読んでみた。
    ドラマは夏休みだったけど、原作は冬休みの高校生のお話。ドラマの方がドロドロ感が強かった気がする。

  • 統が始めた『告白』を機に、みんなが次々と本音を告白し、お互いが受け止め合う。この関係は本当に羨ましいと思う。聞いてくれる相手がいたから、向き合うことができて、いつか乗り越えられるもんなんだろうな。懐かしい古い部室やどうでもよかった会話もふと思い出せた。

  • 伝統ある男子校の寮で,正月の帰省をせずに,寮で年を越す4人の男子高校生を描いた作品。4人の男子高校生が,ゲームなどを通じ,悲惨な告白をするという筋書き。
    語り手の菱川美国は,子供の頃,父の愛人に誘拐されたという告白をし,そのトラウマから,付き合っていた女子高生を振る。篠原寛司という少年は,両親が離婚調停中であり,どちらの親に付いていくかを迫られるのを避けようとしている。依田光浩という少年の告白が一番悲惨で,自分の母は妾であり,父親と母親が自殺し,父の本妻に半ば脅される形で肉体関係を持ったという告白をする。瀬戸統は,自分の母がクリスチャンでありながら,自分の目の前で自殺したという告白を行う。最後は,瀬戸統が,父の仕事の関係でアメリカに旅立つというところで終わるのだが,正直,何が面白いのか分からなかった。ミステリ以外の小説はあまり読まないのだが,ミステリ以外の小説は,こういう小説があるので困る。4人の男子高校生の悲惨な告白を読んでも,面白くないよな…。女性が読んだらそれなりに面白いのだろうか…。★2で。

  • それぞれの事情を抱えた4人の少年。中でも光浩の家庭の事情はかなりショッキングだった。しかし、4人がそれぞれの事情を乗り越えていけそうな終わり方に、読み終えた後の爽やかさが残る。青春期のキラキラ感が眩しい。

  • ドラマあったなあ、と思い読んでみることに。
    おもしろくてびっくりする。
    情景を思い浮かべられるシーンがたくさんあって、その度切ない気持ちになる。
    もうあの瞬間は二度と訪れないのだなあ、と思いつつ今もそういう瞬間を生きているのだ、なんて前向きにとらえてみたり。
    余談だがドラマの歌、『出せない手紙』の歌詞もサイコーである。

  • 伝統ある男子高校の冬休みの寮が舞台

    帰省せず寮にのこった4人の少年が7日間の共同生活を始める
    イブの夜にある提案から始まった「告白ゲーム」で
    明らかになっていくそれぞれの秘密とは・・・

    この告白ゲームには「必ずひとつ嘘を混ぜる」というルールがある
    これは、聞いている方は一番信じたくない部分を嘘だと考えて
    辛さを和らげることができるという意図

    結局、嘘を混ぜたかどうかに関しては
    あまり触れられていなかったけど、
    実は全員本当のことを言ったんじゃないかと思います

  • 青春時代というひとときそのものが、長い人生の中でのネバーランド。解説の吉田伸子氏のこの一言が本書のすべてを表してると思う。

全1125件中 1 - 25件を表示

ネバーランド (集英社文庫)に関連する談話室の質問

ネバーランド (集英社文庫)に関連するまとめ

ネバーランド (集英社文庫)を本棚に「いま読んでる」で登録しているひと

ネバーランド (集英社文庫)を本棚に「読み終わった」で登録しているひと

ネバーランド (集英社文庫)を本棚に「積読」で登録しているひと

ネバーランド (集英社文庫)の作品紹介

舞台は、伝統ある男子校の寮「松籟館」。冬休みを迎え多くが帰省していく中、事情を抱えた4人の少年が居残りを決めた。ひとけのない古い寮で、4人だけの自由で孤独な休暇がはじまる。そしてイブの晩の「告白」ゲームをきっかけに起きる事件。日を追うごとに深まる「謎」。やがて、それぞれが隠していた「秘密」が明らかになってゆく。驚きと感動に満ちた7日間を描く青春グラフィティ。

ネバーランド (集英社文庫)のKindle版

ネバーランド (集英社文庫)の単行本

ツイートする