おいしいコーヒーのいれ方 (5) 緑の午後 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087475869

感想・レビュー・書評

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  • 星野りつ子とのやりとりが印象に残った。恋愛ってそういうものなのかもしれないけれど、やっぱりちょっとワガママというか矛盾した感じを表に出されるとイヤだなと思ってしまうし、自分がそうなりたくないと想ってしまう。
    その点、やっぱりかれんは大人だなと思った。おそらく、「歳の差」という部分を印象づけるための対比としてもあるのかもしれないけれど、なんとか自分をコントロールしようと努力している部分が大人だと思う。1巻前の「雪の降る音」で冷静になるためにショーリと距離を取る部分とか。
    最近、ドラマとかでも年上女子と年下男子の恋愛ものが多いが、年上女子だとどこか冷静でよくわからない嫉妬がないからイライラせずに見ることができるんだなと理解した。

  • ここいらで急転直下ありそうです。
    丈目線の物語が斬新で良かったな。

  • 恋愛小説を読んでるつりもなんですが、すっかり演歌を聞いてる気分になってきました。星野りつ子の耐え忍ぶ感がまるで演歌のようですね。それも独りよがりのダッサイやつ。
    かれんと勝利の仲を邪魔する存在として好かれる立場にはないだろうなぁとは思いますが、彼女のしつこさにはゾッとします。
    欲しい物が手には入らない駄々っ子みたい。
    勝利の八方美人な性格からして、あの状態のりつ子を放っておけるわけないですよね。無意識にしろ、りつ子はそれを知ってる、というか感づいてる気がします。心配かけたり負担にならないように体調不良を隠そうとして失敗しちゃった!という感じにイライラ……そしてそれにまんまとハマってる勝利にもイライラ。本当に勝利の負担にならないようにしたいなら、こうしてたまには一緒にごはん食べてくれる?みたいなセリフは出てこないと思います。
    あざといなぁ。
    丈の番外編がなければ始終イライラしっぱなしで疲れるところでした。

  • 三角関係に発展が。
    前回横恋慕の同級生の星野りつ子ちゃんが失恋して、束縛しすぎたショーリとカレンが気まずくなったところからスタート。
    失恋からの立ち直り、仲直りと青春のウダウダした日常が、綴られる中、周りの動きがクローズアップされた巻かもしれない。

    まずはお父さん。
    ショーりに妹ができちゃいました。
    それとジョー。
    京子ちゃんとちょっとステディーな関係になれたみたい。

  • 前作同様。

  • 勝利とかれんの物語。

  • おいしいコーヒーのいれ方第五弾。

    今回のお話は、主に勝利が星野りつ子に『実はかれんと付き合っている』という事を打ち明ける事に終始する。
    勝利に振られてから、星野りつ子はがりがりにやせてしまい、とうとう大学で倒れてしまう。それに責任を感じた勝利は星野りつ子の食事に毎回のように付き合い始めた。

    また、勝利のお父さんが帰京するにあたり、明子姉さんとの間に子供が居るという事を花村夫妻に打ち明ける。そこで勝利を含め家族4人で生活しようと考えた明子だったが、勝利は一人暮らしを考え始めた。
    花村夫妻もちょうどロンドンから帰国することが決まり、徐々にそれぞれの状況が変わって行った。


    丈の物語も収録。
    どうやってかれんが自分の実の姉ではないかを知ったか。
    いつかれんが勝利の事を好きだと気付いたか。
    京子ちゃんとの関係等の物語。


    --------------------
    5歳年上のいとこ、かれんと恋におちた大学生・勝利。そうとは知らず、勝利に思いをよせる星野りつ子。おいつめられた勝利は、ついに星野に「秘密の恋」をうち明ける。
    単身赴任していた勝利の父親も帰京し再婚、勝利の妹も誕生して、かれんとその弟の丈そして勝利の3人だけの生活が変わろうとしている――――。
    番外編、丈の恋物語も収録する好評シリーズ第5弾。

  • ごめんなさい。やはり、自分勝手すぎる恋に恋しているようにしか、思えない。星野りつ子に対しても、もちろん、優しさのかけらもない和泉勝利は、かっこよくなんかない。人を愛している人間であれば、もっと心が広くなれて、皆に優しくなれるはずだ。(そう、思いたいだけ?いや、そうだと思いたいし。そうありたい)

  • 生徒にシリーズで借りています。この歳になって読むと、こそばゆいような、初々しい恋の物語。この巻でも二人はりょうおもいなのに照れたり、正直になれなかったり。そして、ショーリに思いを寄せる女の子が登場したり。一進一退です。

著者プロフィール

村山由佳
1964年、東京都生まれ。立教大学卒。93年『天使の卵――エンジェルス・エッグ』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。2003年『星々の舟』で直木賞を受賞。09年『ダブル・ファンタジー』で中央公論文芸賞、島清恋愛文学賞、柴田錬三郎賞をトリプル受賞。『風よ あらしよ』で吉川英治文学賞受賞。著書多数。近著に『雪のなまえ』『星屑』がある。Twitter公式アカウント @yukamurayama710

「2022年 『ロマンチック・ポルノグラフィー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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