海を抱く―BAD KIDS (集英社文庫)

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著者 : 村山由佳
制作 : 花村 萬月  音部 訓子 
  • 集英社 (2003年9月19日発売)
  • Amazon.co.jp ・本 (411ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476132

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海を抱く―BAD KIDS (集英社文庫)の感想・レビュー・書評

  • 青春時代に抱える、自分自身への不安、周りの人間とのつながりのはかなさ、性へのモヤモヤ、爆発しそうなのにそれすらできない迷いが詰まっている。
    共感はしないが、理解はできる。

    ベッドシーンが秀逸。ドギマギした。

    BAD KIDSのスピンオフだが、こっちの方が好き。なぜか秋口に読み返したくなる。

  • ただの恋愛小説ではないという印象。

    売春、同性愛、ドラッグなど過激な描写が多いけど、
    誰かに自分の悪い部分を知った上で好きでいてもらうことの大切さがわかる。

    主人公の二人の関係性が理想的。

  • 実家とアパートに1冊ずつ持ってる。
    何回読み直したことか…不器用ながらもお互いの大切さに気付いていく恵理と光秀の関係がすてき。
    性描写が多いけど、生きていくことの象徴としてのセックスなのかなー、と。
    光秀と父親の名前の間の伏線?に気付いた時はハッとしたなあ。
    個人的には都のような女の子がとてもすき。

  • 「お前、海の味がする」
    海のそばにいくたびに読みたくなる一冊。
    光秀や光秀の父親にとっての海、生きていくうえでの指標みたいなもの。自分にもあればいいのになあ。

    自分だけでは抱えきれないものを持つふたり。
    ぶつけあうみたいに交差して 、
    反発しながらあらがえなくて、
    いつの間にか溶け合ってく。

    アンバランスな関係がどうしようもなく魅力的で、読むたびに強烈な憧れに溺れそう。
    だって、自分にはきっと一生訪れない。

    一方で、光秀の両親の関係はめちゃくちゃかっこいい。
    だけど、寂しい。
    光秀が両親をみて学んだことは「寂しさの伴わない自由なんてない」
    その寂しさを遠ざけたくて、不自由になって、ぬるま湯のなかで苦しんでる。
    もしかして、かっこいいって孤独ってことなんだろうか?

  • 2009/01/21読了

    なんかすごいものを見てしまった。村山さんにはいつも違う衝撃を与えられてばかりだ。
    切なかったし色っぽい。性描写も半端無いけれど、生活のちょっとした音もしっかりと拾われている。18とは思えなかったな。藤沢の気持ちも少し分かっちゃうかも。
    まあそこまでハードではないけれどね。
    山本光秀の性格がまた優しいんだ。サディスティックな気持ちと、弱い心をどうにか押さえ込めて生きてきたはずなのに。藤沢にはどうしても…。
    まあ双方、不器用すぎて、十代の危うさってところだね。
    もう少し丸くなれよ…
    セックス描写がうまい。けれどいやらしさは感じない。「行為」を綺麗に、少し残酷さを残してる。うまいです
    あとマリファナを吸うシーンは、混乱の描写がやばい。あの表現の仕方はすごいな。画期的だ。けど、誰も思いつかないし、やろうと思っても勇気がいる。

  • 世界の捉え方が独特。
    綺麗な部分も醜い部分も、
    全てを青春という括りでまとめてしまうところがすごく好き。

  • 久しぶりに再読。
    もう一冊のBAD KIDSと合わせて読みたかった。
    この頃の村山作品は人物の描写が色濃くてちょっと面白くなってしまうんだけど、展開のドラマチックさが好き。
    好きの前に関係が来る作品の中では結構好き。

  • うーん、終わり方が中途半端だなぁ。

    出だしが結構エキサイティングなだけに、この静かな終わり方にちょっと欲求不満が残るかも。

    でも、そんな、不自然に始まった二人の関係だからこそ、これ以上はどうにもならない、というか、どうにもしない方がいいのかもしれない。

    などと思ったりして。

  • 好きな作品。
    以前読んだっきりなので、再読して感想書きたい。

  • 超高校級サーファーであり誰とでも寝る軽いやつと風評のある光秀。
    一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。
    接点のほとんどない2人がある出来事をきっかけに性的な関係を持つようになる。
    それは互いの欲望を満たすだけの関わり、のはずだった。
    それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み。
    それは体を重ねることで癒されていくのか。
    真摯に生きようとする18歳の心と体を描く青春長編小説。

  • 生と死。その対比。
    自分ではどうしようもない衝動が心の、あるいは腹の、底で湧き上がって来る。それに振り回される2人、なのかねぇ
    生きて、死んでいく。その当たり前の事を自分の中で落としこんでいかないと。

  • BAD KIDSの続編・・・であり、アナザーストーリー。

    良くも悪くも、作者の家族観というのがわかってしまう一冊。

    何にしたって、自分一人じゃどうにもできないことは、誰かに助けてもらったり、誰かとわかちあったりして、意地を張らずに生きたいのに、頼れる人がいない。頼りたい人がいない高校生たちを見て、自分と重ね合わせる人は少なくないと思う。ただ単純に思春期だからというだけじゃなく、生きることにもがいている高校生の姿が悲しくも美しい一冊。

  • 爽やかとかけ離れた青春。
    性描写が多く少し引いてしまうけど、光秀の父の死に
    考えさせられる。
    激しい性描写=死が近い光秀の父との対比みたい。
    性=生 生きている象徴なのかな・・。


    最後の、都が恵理に対して「いいよ」の一言が好きです。

  • ちょっと感想書くまで空いてますが。

    ある種奇妙というか、まあそういう言い方あるしそういう方々もいるのかもしれませんが(しらない)心を閉ざしてそういう関係で始まったところからラストへの流れはとてもなめらかだったように思います。あんまり女性作家のこういうの読んだことなかったのもあるけど女の子の、いろんな面で生々しい心情が読めてよかった、っていったらおかしいけど…こういう人もいるんだろうしそれは否定すべきことじゃないんだよなって思いました頭では。でも最後いい感じにいい感じエンドしたなあっていうもやっと感はある。

  • 一人暮らしをしているサーファーの男の子が織りなす恋愛・友情・家族愛・青春特有の性を書いたもの?かな?

  • 何も抱えてない人間はいないんだなーとしみじみ感じる.

  • 【BAD KIDS_2】BAD KIDSの都と隆之それぞれの友人にあたる恵理と光秀の話。どちらの2人も恋愛関係とは違うものかもしれないけれど、感情ではなく本能から始まった関係だとしても、互いに全てをさらけ出せる唯一無二の存在になれたことは救いなのだと思う。それぞれにそれぞれの悩みがあって、人間臭くて、でも真っ直ぐで、潔くて、若々しくて荒々しいけれど、綺麗な印象の残る作品だった。都は北崎と幸せになるのだろうけど、隆之や恵理や光秀のその後が知りたくなる。

  • 扱ってるテーマはともかく甘酸っぱい爽やかなラストで、読後感が良かったです。都が主人公の「BAD KIDS」より好きです。夏が来ると読みたくなる作品です。
    村山作品の女の子が「ぷしゅ」とか「くしゅ」とか鼻を鳴らしながら泣く姿にいつもイラッとするんですが、恵理の泣き方が豪快というか、いつも感情を表に出さず押し殺してるからこその大号泣に思わず呑まれました。感情をぶつけるってああいうことですね。光秀の対応も良かったです。普段はわりと流されやすいですが、いざという時に頼りになる男です。
    個人的には父と光秀から始まった智恵子抄の流れが好きです。優等生としてじゃなくて、恵理そのものの優しさがすごく現れてるところだと思います。
    ちなみに恵理と光秀より、恵理と都の絡みの方が官能的だった気がします。でも確かに高校の頃って恋愛っぽい憧れみたいは気持ちで同性を見たことあったかも。恵理ほど極端ではないけれど。

  • 少し、甘酸っぱい。大人の恋。

  • 身体から始まる恋の高校生版といった感じ。
    ヒロインの恵理は自分の性欲の強さや親友の都に対する想いの強さを持て余すのだけど、親友である女性に憧れ、それを恋かもしれないと錯覚することや、女性にだって強い性欲があることは、そう珍しいことではないと思うけど、他の人と比較できない分、悩み苦しむのかもしれない。
    尊厳死というものについて、考えさせられる点があり、自分だったらどうするだろうかと思った。

  • 超高校級サーファーであり誰とでも寝る軽いやつと評判の光秀。一方、まじめで成績優秀、校内随一の優等生の恵理。接点のほとんどない二人がある出来事をきっかけに性的な関係をもつようになる。それは互いの欲望を満たすだけの関わり、のはずだった。それぞれが内に抱える厳しい現実と悩み、それは体を重ねることで癒されていくのか。真摯に生きようとする18歳の心と体を描く。

  • 久しぶりに村山さんの作品読了。18歳。終盤泣きそうになった。光秀の優しさ。恵里の中の海。

  • 初めて読んだのが小学生。そのあと何回も読んだものです。
    あの時はよくわからなかったけど、今同じ立場になってみると身にしみます。
    恵理の気持ちもわからなくもないような気がします。女の子を好きになるくだりとか。
    恵理と光秀の最終的な関係性はなんだったんでしょうか。恋?それともなくてはならないもの?なんにしても最初のように終わらなくてよかったです。割り切った関係もいいっちゃいいけど、やはりお互い分かり合う方がいいですよね。

  • 一昔前の小説だからなのか、設定がいまいち。作者が30代のときに書いた作品のようだが、設定や展開など、もっと若い作家が書いたような印象を受けた(それを狙ったのかもしれないが)。中盤くらいからは、読むのを止めようかと思いながら、結局流し読みした。恵理のセクシュアリティの悩みも個人的にはほとんど共感できなかった。本当にきちんと調べて書いたのだろうか。『BAD KIDS』もあるようだが、これではちょっと読む気にならない。

  • 対になっているBAD KIDSを以前読んでいるので、二倍楽しめました。

    狂おしいほどの想いが交錯していて、ぐっと胸が苦しくなるような、それでいてどこかほっとするような…

    みずみずしい年齢を駆け抜ける、切なくて優しい青春小説です。

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