風転 下 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社
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感想 : 1
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  • Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476378

作品紹介・あらすじ

北海道の奥深く潜伏していたヒカルと鉄男は、冬の到来を前に、南に向けて旅を再開する。一方、夏美や真莉子、萌子の前に謎の男が現れ、次々と不吉な事件が起きはじめる。そして、鉄男とヒカルを追う影が。南の果てをめざし、二台のオートバイは走り続ける-。さまよう孤独な魂たちに救済はあるのか?旅路の終りに待つものは何か?花村文学の至高の到達点を示す傑作長編ついに完結。

感想・レビュー・書評

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  • (上中下巻通しての感想)

    人には寿命があり、誰でも死ぬ時が来る。
    しかしこの本は、さまざまな巡り合わせで、寿命まで生きることなく死んでいった人たちの物語だ。

    まるでただ悲しいだけの物語のような言い方をしてしまったが、その中には「愛」や「哲学」など、色々な感情や考え、そして欲望が渦巻いている。

    久しぶりにここまで感情を揺さぶられたり、考えさせられたりする小説に出会えた。
    薦めてくれた友人に感謝。

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著者プロフィール

1955年東京都生まれ。89年『ゴッド・ブレイス物語』で第2回小説すばる新人賞を受賞してデビュー。98年『皆月』で第19回吉川英治文学新人賞、「ゲルマニウムの夜」で第119回芥川賞、2017年『日蝕えつきる』で第30回柴田錬三郎賞を受賞。その他の著書に『ブルース』『笑う山崎』『二進法の犬』「武蔵」シリーズ、『浄夜』『ワルツ』『裂』『弾正星』『信長私記』『太閤私記』『対になる人』など。

「2021年 『夜半獣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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