怨念の系譜 河井継之助、山本五十六、そして田中角栄 (集英社文庫)

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  • Amazon.co.jp ・本 (304ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784087476439

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  • 「河井継之助」「山本五十六」
    読書百遍、意自ずから通ず。

    欲の一字より、迷いのさまざま、心をくもらす種となり、終わりは身を失い、家をも失うにいたるべし、心を直ぐに悟るなら、現在未来の仕合わせあり、子々孫々にも栄ゆべし。ほめそやさるるは仇なり、悪みこなさるるは師匠なり。ただただ一心正真に真実つくすが身の守、この言夢々忘るべからず。

    春風の わきてそれとは 降らねども 受くる草木の 花はいろいろ

    歳は流水のごとく去りて還らず、人は草木に似て春栄を争う。

    陽明学

    小林虎三郎

    無知は罪悪

    洋の東西を問わず、革命家、破壊者に共通するのは、複眼思考による冷静沈着な国家再建策の構想と、実践が欠如した事実である。

    キュウ永漢

    孫子

    覚悟に勝る決断無し

    「トラ・トラ・トラ」G.W.プランゲ

    徳田球一

    宮本顕治

    政治責任を担当できる能力

    大正デモクラシー

    国際的孤立

    無批判 大勢順応の無責任さ
    欠落 自立 自助 自己責任

    暴に報いるに暴をもってせず チャン チェシー

    花の命は短くて、苦しきことのみ多かりき。

    表紙がちょっとこわいんだぜ

  • かつて鮮烈な生き方をした三人の越後人がいた。

  • 論調としては、新潟・中越地域は幕末の官軍vs佐幕諸藩で敗けた佐幕側として、虐げられてきた、と。

    そしてその怨念が定期的に爆発し、河井継之助以降その中心を担ったのが山本五十六、田中角栄であるという。

    確かに田中角栄元首相個人の感覚としてはそういう気負いもあったかもしれないが、一般論化するにしてはやや強引に感じる。

    3人の個々のエピソードのまとめ本として読めば面白いので、無理に3人を繋げず、そこで止めておくのがちょうど良い楽しみ方かもしれない。

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著者プロフィール

早坂 茂三(ハヤサカ シゲゾウ)
政治評論家
1930年北海道函館市生まれ。1955年早稲田大学政治経済学部卒業後、東京タイムズ社に入社。政治部記者時代に田中角栄氏と出会い、以後23年間、敏腕秘書として勇名をはせた。「日本列島改造論」の名づけ親でもある。田中氏の病気療養を境にフリーとなり、政治評論家として活躍。『オヤジと私』を皮切りに、『田中角栄回想録』『政治家 田中角栄』『駕籠に乗る人担ぐ人――自民党裏面史に学ぶ』『宰相の器』『鈍牛にも角がある』『意志あれば道あり』(以上、集英社文庫)など多数の著作を出版する。2004年、肺がんのため逝去。

「2016年 『田中角栄と河井継之助、山本五十六』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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